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生きがいにしてた人がいなくなった

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

ずっと応援していたアイドルが病気のため芸能活動をやめると発表されました。

彼が2年間休養で活動していなかったあいだに別の夢中になれるものを探していましたが
見つからないまま彼もいなくなってしまいました。

私にはもうなにもありません。
死にたいです。
これからどのように生きたらいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「彼」が今何を願っているか、が答え

こんにちは。

「ずっと応援していたアイドル」が引退したのですね。
長い間、心のなかで大切にしていたからこそ辛いのでしょう。

一方、あなたは「私にはもうなにもありません。死にたいです」とも書いています。

あなたが「彼」に多くのものを見ていたのは伝わってきます。
では、それは具体的に何だったでしょうか。

恋愛感情でしょうか。
華やかな、きらびやかな世界でしょうか。
情熱でしょうか。
人間としての生きる様でしょうか。

それは数え切れないほどだと思います。

ただ、その「彼」が太陽ならば、あなたは惑星だったのかもしれません。
光と熱を発する恒星と、この恩恵に預かる惑星の関係です。

では、そのかつての輝きを発するものが力を失った時、どうすればいいのでしょう。

今度は自分の番だと思う、というのはいかがでしょう。

いままで人々を照らしていたあの姿のように、その情熱や生き様に少しでも近づいた自分に成れたらな、と。それが、かつて自分を育んでくれたものを大切にしていく一つの道筋だと考えます。

その「彼」は、あなたを含めて自分を大切にしてくれた人に、今後どういう形を望むと想像しますか。「彼」に励まされた、生きるチカラをもらった、元気が出た。これからも「彼」のしてくれたことを大切にして、これを自分のチカラとして、他の人のチカラとしても伝えていきたいと顔を輝かせることだと思います。

「彼」を本当の意味で大切にするということは、「彼」が今何を願っているかを現在進行形で大切にすることだと思います。それがあなたの今後、「どのように生きたらいい」の答えになると思います。

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拝読させて頂きました。
応援していたその人は今もしっかりとご自分にお向き合いなさり自分がかかっている病気にも向き合って治療に専念なさり回復なさっていこうとご自分なりのペースで努力なさっていらっしゃるのではないでしょうか。
活動なさっていらっしゃる時にもとても辛い思いをなさっていらっしゃたのではないでしょうか?そうした中でも皆さんに応援されながら限界までがんばっていらしたのではないでしょうか?
私はその人が必ず周りの方々からも力を頂きながら少しずつ回復なさっていかれると思います、そして回復なさっていかれますようにと心より祈ってます。
その人にはその人のこれから大切な未来があるでしょう。
あなたにはあなたの大切な未来があるのです。
先ずは一息ついて心を休めて落ち着いて下さいね。そしてどうかその人の回復を心を込めてお祈りなさりながらあなた自身もご自分の人生や未来にしっかりとお向き合いなさりあなたの大切な人生を皆さんと一緒にこれからも歩んで下さい。
あなたは今もその人と一緒同時代を生きているのです。どうかその人の人生もあなたの人生も大切に受けとめていきましょう。

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