先日テレビで、アジアのとある国の平気寿命は27歳だという話を聞きました。
平均ということは、もっと若く亡くなっている人々がたくさんいるのですね。
江戸時代とかの話ではなく現代でも、そんな世界があるのです。
人それぞれ寿命も体力も健康状態もバラバラなのですね。
そんな中、｢自分だけ｣と思ってしまうとどんなに恵まれた環境でも不幸を感じます。
セミは成虫になってから数日で死ぬ。
私達も明日死ぬかもしれない毎日。
ただ、苦しみながら今日一日を生きるしかないのでしょうね。
お釈迦様は、生きることは苦しみだと発見されました。
苦しみは無くならない。ただ、苦しみの形が変わっていくだけ。
今日には今日の苦しみがあり、その苦しみをどう軽減しようかという宿題がある。
明日にはまた新しい苦しみ、新しい宿題が。
それを繰り返しながら、死ぬまで生きるだけなのです。
同じ苦しむなら明るく苦しみましょう。
仕事に追われるより、自分から仕事を追いかける方が楽な場合もあります。
病気等に対する姿勢も同じかもしれません。
お辛いでしょうけど、あなたの悩み苦しみがなくなりますようお祈り申し上げます。

願誉浄史

がんよじょうし。浄土宗教師。｢○誉｣は浄土宗の戒名に特有の｢誉号｣です。四...

このお坊さんを応援する

？