回答 1
有り難し 10お世話になっております。相談に乗っていただけますと幸いです。
表題の通り、自分はカッとなって衝動的に行動してしまうことがあります。
物事が自分の思うとおりに行かないとき、自分の所有物でない物を蹴飛ばして壊してしまいました。壊した直後にハッとして、あとから自分で所有者に連絡し、弁償しました。
満員電車で明らかにわざと突き飛ばされたり足を蹴られたことに腹が立ち、やり返したり口論をしたりしてトラブルになりかけたことがありました。
自転車で後続に抜かれた際、聞こえるような大きさで舌打ちと暴言を吐かれたことが許せず、ムキになって抜き返し、意地を張って前につけ続けたことがあります。その後、自分がやったことが恐ろしくなって逃げたのですが、逃げる直前に相手から「クソガキ」「殺すぞ」とより酷い暴言を吐かれ、さらにショックを受けました。
思い返せば、子供のころから常に自分が嫌な思いをした時、やられっぱなしで自分だけが嫌な思いをしている感覚がありました。何か嫌なことをされて、親に相談しても「あんたが悪い。あんたが我慢すればそれでよかったんだ。」の一点張りで取り合ってもらえませんでした。
だからかはわかりませんが、社会人になって数年たった今、誰かのせいで自分が嫌な思いをしたと感じた時にどうしてもカッとなってしまい、やり返したいという思いを抑えきれなくなってしまうことがあります。
いつも後で後悔し、自己嫌悪に苛まれます。
「一歩間違えば自分が犯罪者だったのでは...?」
「もしムキになった結果、事故でも起こしていたら...?」
カッとなって行動したことにより、状況が好転なんてしたことなんて全くありませんでした。
生まれたのは自己嫌悪と危うく犯罪者になるところだったというリスクだけです。
たまに、自分が恐ろしくなります。
冷静に考えたら、衝動的に行動することで一番不幸になるのは自分であるなんてわかるはずのにどうしてこんなことをしてしまうのでしょうか。
どうすれば、今後カッとなって衝動的に行動しないようになれるのでしょうか。
いつか自分で自分の人生をめちゃくちゃにしてしまうのではないかと怖くなります。
自分がこれまでやられたことを思い出してつらくなることは割と前からありましたが、
最近では自分がこれまでやってしまったことも思い出し、さらにつらくなってしまいます。
お坊さんからの回答 1件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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こんにちは。
私は、あなたが「衝動的に行動してしまう」原因に、３つあると思います。
一つは、明確に（時に過剰に）自己主張をすることで、精神的自立を図ろうとしているため、です。
あなたは、「子供のころから常に自分が嫌な思いをした時、やられっぱなしで自分だけが嫌な思いをしている感覚」があった。しかし、親はそんな自分を受け止めてくれず、あなたが悪い、「我慢」しろと育てられた。これは、親としておかしな言い方ですね。
あなたは、きっとそれは理不尽なことだっだ、「嫌な」ことは嫌と言いたい、と今思っているでしょう。ただ、「我慢」を強いられてばかりだった場合、自分の感じている感情や考えに自信が持てないことや、それらを表に出すことの経験が不足したままになります。
この延長上で理不尽だと自分が思うことに相対すると、その場合のコミュニケーションの経験不足から過剰に反応してしまう（調整して応対できない）という結果になってはいないでしょうか。
自己の感情や考えを明確にするということは、精神的自立の上でとても大切なことです。しかし、その程々な表出具合を身に着けていく必要があります。この自分の現状認識と、落ち着いて経験を積み上げていかないと改善できない、という問題を客観的に認識する必要があるでしょう。
２つ目は、「物事が自分の思うとおりに行かない」というまさに煩悩そのものの問題です。自己中心性を省みる必要性を感じているのなら、自分の縁のある宗派の教えについて、本や動画、お寺さんに聞くなどしてはいかがでしょうか。
３つ目は、物事を客観的に見れているかどうかの再確認です。
「満員電車で明らかにわざと突き飛ばされたり足を蹴られた」とありますが、「わざと」とは何故そう言えるのでしょうか。「満員電車」では、揺れたりして態勢が揺らぐことはままあることで、悪意をもって特定の誰かがあなたを故意に蹴った、ということは第三者には考えにくいです。偶然ではなく、「わざと」と決めつける認識の仕方が問題ではないでしょうか。
このようなものの見方と行動は、臨床心理士さんに相談するのが良いと思います。認知行動療法など、認知と行動の関係を見直すことが有効ではないかと思いました。
追記
ご返信ありがとうございました。
お力になれて嬉しいです。
「心療内科」もいいですし、大学付属の心理相談室なども良いと思います
お返事いただきありがとうございます。
>「嫌な」ことは嫌と言いたい、と今思っているでしょう。ただ、「我慢」を強いられてばかりだった場合、自分の感じている感情や考えに自信が持てないことや、それらを表に出すことの経験が不足したままになります。
まさに自分のことであると感じました。
「自分は他人になめられてる嫌な思いをさせられるし、相談にものってもらえないんだ」
「これが嫌なら多少過激でも自らの行動でやり返すしかないんだ」
という大人げない思いばかりが先行し、行動に出てしまっていたのだと反省しております。
そして上記の考えは「正しい」ものだと、自分の中で頑なに持ち続けてしまっていたとも感じております。
悠水さんのおっしゃる通り、何かしらの方法で教えや考え方に触れ、自分の幼稚さを顧み、衝動的にではなく落ち着いて行動する人間となれるよう努力したいと思います。
また、３つ目についても「わざと」かどうかは証明する術はもはやないとしても、相手が「わざと」やったと自分で思った瞬間、背景や周りの状況はどうあれ相手のことを許せなくなるという自分の悪い癖があることに気づきました。
ひとまず話を聞いていただき、真摯な意見をいただけたおかげで心は軽くなりましたが、今後また悩むあれば心療内科などで聞いていただいたほうがいいのでしょうか。
最近流行りの「アンガーマネジメント」なども(仏教とは直接関係ないものの)自分の糧になるような気がしています。
長くなってしまいましたが、非常に具体的で真摯な回答をいただけましたこと、大変感謝しております。
今後またご縁がありましたら、何卒よろしくお願いいたします。
