パートナーの万引きとどう向き合うか
先日、パートナーが万引きをし、警察に連れて行かれました。事情を聞くと、スーパーで買い物をしながら考え事をしており、気づかないうちにセルフレジでバーコードが読めていない商品をそのまま他の商品と一緒に袋に入れて店を出てしまったそう。幸いスーパー側にもお許しいただきすぐ解放してもらうことができました。
「これからは気をつけて」という話をしたものの、私は今までの人生でどんなにぼーっとしていたとしても払い忘れたということが一度もないので、正直困惑しています。
本当に、うっかり間違えてのことだったと信じていいものなのか。
本当だとしたら、気づかないうちに今までも同じようなことがあったのでは?
じつは、心の病気や脳の障害など、何か他の問題が眠っているのではないか。
万が一、故意で常習だったら離婚も考えなくてはいけないのか。
これからどう向き合っていくべきか、もしどこかに相談するとしたら病院なのか、何科なのか…。
頭が混乱している状態です。
パートナーは、まさかセルフレジでこんな事をしてしまうとは思わなかった、今後はセルフレジは使わないと約束してくれましたが…。
家人である以上絶対に甘やかしてはならないと思いますし、本人のためにも毅然と接しなければいけないと思います。その反面、もしストレスなど注意力が下がる理由があるなら見つけてあげたい、うっかりで警察に連れていかれたのだとしたら内心ショックだろうし、暖かく接してあげたい気持ちも同じくらいあります。
今後、この事とどのように向き合っていったらいいでしょうか。パートナーの言い分を疑わない方がいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
うっかりはあり得る。慈悲の心で。
うっかりミスすることはあり得ると思います。
たとえば、私は先日、車の運転時にサイドブレーキ(パーキングブレーキ)を解除し忘れたまま発車していました。
なんかピーピー警告音がするなぁと思いながらも数十メートル走っていました。
今回のパートナーの失敗がみつかったように、同じミスをしてもまた発見される、すなわち過去にも同じミスがあったとしたらみつかっていた可能性が高いでしょう。
故意かどうかは誰にもわかりませんが、今回このようなことがあったにも関わらず再び故意に万引きするようなら、精神的な病気を疑った方が良いかもしれません。
あと、私は福祉関係の仕事をしていたのですが、認知症の高齢者の場合、故意ではなく支払いを忘れてしまって万引きを疑われるケースはよくあります。
若年性認知症の人もいますよね。
また、のび太くんのようにもともと注意力散漫な人(発達障害)も世の中にはいます。
いずれにせよ、怒りはあなた自身のストレスになります。
慈悲の心でパートナーの幸せを願って、冷静にリスクを避ける方法を考えましょう。
一点だけお尋ねします
こんにちは。
もう既に、願誉浄史師がお答えになっているので、私も先のご回答通り温かく見守ってあげるのが基本的には宜しいと思います。
ただ、「パートナーの言い分を疑」うわけではないですが、事実関係としてはっきりしないところがあります。
私も複数のスーパーでセルフレジをすることはあります。ただその際、いつも驚くのが商品の重量を正確に計算しているところです。
買い物かごから買い物袋やマイカゴに移す際は、必ず1点1点バーコードに通さなければ、エラーが出ます。複数まとめて取り上げることはできないし、取り上げたものがきちんと買い物袋の方に移動されていないと、重量の均衡が取れないため、またエラーが出ます。
時間帯と従業員の態勢にもよりますが、セルフレジには担当の店員さんがつくか、或いは対面レジの人が兼用で担当していることもあります。セルフレジでエラー続きなら、恐らくその場で訂正な方法を案内してくれるでしょう。
そもそも、過って買い物袋に入れてしまったということが可能なのかどうか、ということです。「気づかないうちにセルフレジでバーコードが読めていない商品をそのまま他の商品と一緒に袋に入れて店を出て」ということが、です。
事実関係として、ただこの一点がわからなかったので念のためお尋ねしました。
追記
ご返信ありがとうございました。
事実関係が分かりました。
私の杞憂だったようです。
どうぞお大事に。
質問者からのお礼
願誉浄史さま
お忙しい中早速ご回答いただき本当にありがとうございます。いろいろな可能性についてご経験からお話してくださったおかげで、頭の中でこんがらがっていた糸が解けたような気持ちになりました。また、「故意だったかは誰にも分からない」というのも真理だと思いました。分からないことが怖くて、疑心暗鬼になっていたのだと思います。でも、信じたいと思いながらも疑い続けることは、いつ何をしていても気が滅入って、とても苦しかったです。
再発防止策についても話し合えたので、後は信じつつ健康状態など見守っていきたいと思います。ご回答本当にありがとうございました。
釋 悠水さま
ご回答いただき本当にありがとうございます。
わたしも以前同じ店舗でセルフレジを利用したことがあるのですが、そちらのお店はコンビニのセルフレジのようなつくりで、重量を計測できるタイプのレジではなさそうです。警察でも、本人と店から出るのを止めてくれた店員さんから事情を聞いてくださったようですが、特に「行動自体が不自然、物理的に言い分が成立しない」ということはなさそうでした。
どんなタイプのものでも、我が家では今後セルフレジは使わないを徹底していきたいと思います。。
(お礼追記です)
事実関係をお尋ねいただいたおかげで、「物事には因果関係あるのだから、一個ずつ事実を吟味して判断するといい」ということに気がつくことができました。
一連の行動から「意図しなければ絶対やらないだろう」という動作が見つからなかったこと、死角などではない店員や他のお客さんの目のつく場所でやってしまったこと、前科・前歴がなかったことから、今回は信じるという判断をしようという決心がつきました。客観的に状況を思い浮かべ考えてみることができなかったのも、混乱してしまった原因のひとつだと思います…。ただ、勿論過失といえ決して許されることではありませんので、再発防止策を徹底していきます。本当にありがとうございました。