ペットの供養について
去年、家族だった猫が亡くなり、仏教を知らないに等しい人間だったため、お仏壇ではなく自分なりにお供えの棚に写真、お花、お香やロウソク、おりんその他を買い揃え、お水やごはんのお供えをして手を合わせるようになりました。学ぶ内にお位牌の必要性も感じまして、知識不足のため、今は準備するか検討している段階です。その子は動物霊園の合同慰霊碑に埋蔵されていて、本堂には御本尊様や合同と見られる大きなお位牌がありました。実家はキリスト教系の宗教を信仰しており、今まで仏教の供養の方法や法要についての知識が皆無でした。インターネットで検索すると、ペット専用のお経は無い等とみかけましたが、その子が安心して成仏出来たり、輪廻転生して前世より良い立場へ行けるよう(考えが間違えていたらすみません)なお経があれば、是非唱えたいと思っておりますので、教えていただければ幸いです。
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すべての魂が救われるんですよ
ベルさん、初めまして。
まず、ご家族のご逝去、心からお悔やみ申し上げます。
色々とその子のために心を砕かれて大変かと思いますが、その子もきっと喜んでいることでしょう。
まず始めに。
仏教の開祖、お釈迦様が、この世にお生まれになった時、また亡くなられた時に、お釈迦様の周りを人間だけではなく動物たちも取り囲んだと云われています。それはすなわち、お釈迦様の教えが、人間だけではなく全ての魂を癒し救って下さるということを表しております。
さて、動物の供養の為のお経ですが。
私は妙法蓮華経(法華経)を信仰している僧侶なので妙法蓮華経の中から抜粋させて頂きます。
妙法蓮華経の提婆達多品第十二という十二番目のお経の中に、畜生(動物)である龍が登場します。その龍は八歳の女の子なんですが、お釈迦様の前に来られて瞬く間に成仏する、という場面が書かれています。ここで大切なのは、畜生であれ、幼子であれ、女性(女性は成仏出来ないとされていました)であれ、誰でも成仏することが出来るということが説かれています。
以上より、ベルさんの亡くされたご家族も、必ず成仏することが出来るということです。
お経を読みたいとのことでしたね。
勿論、妙法蓮華経を読んで頂くことも結構なのですが、「南無妙法蓮華経」とお題目を一度お唱えすることで妙法蓮華経に収められている全てのお経を読むことになります。なので、向こうの世界でご家族が安らかにいられるお経であることを信じて、お題目をお唱えすることをお勧め致します。ちなみに「南無妙法蓮華経」と唱える回数は何度でも構いません。あなたの心が落ち着くまででもいいですし、急いでいて時間のないときは、心を込めて一遍だけでも良いです。
どうぞ、ご精進下さい。
南無妙法蓮華経