愛猫が空に行き5年以上経過しても辛い回答受付中
実家で約13年飼っていた愛猫が2020年1月に空に行きました。もうすぐ14歳手前の雪が珍しい地域なのに雪が舞う日でした。
1番私に懐いており嫁で家を出る前まで毎日私に甘えては懐き私のみができる芸まで覚えていました。
私が病気で辛いとき苦しい時、悲しさに溺れてしまい涙する日々でもそっと寄り添ってくれました。
旦那は元々は猫嫌いでしたが私の実家の愛猫が旦那に最後に会った時に懐いたんです。
実家の家族以外のよそ様は苦手なのにみんなビックリしていました。
今も時々、愛猫を想いありがとうと会いたいの気持ちが湧いてきます。
たまにロス感の方が強さが勝り過ぎて会いたいと涙がでてしまいドキッとしてしまいます。
普段の私は愛猫には会いたいですが見守っていてね!と空で私の推していてね!とありがとうの気持ちです。
どんな気持ちの時も私自身受け入れたいのですが何かお言葉をお願いします。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
生命の弱さが教えてくれるその導き
あらゆる生命は必ずいつかその生を終わりにしなければいけないという前提のもとに、この世に誕生をさせて頂いております。
人も猫もその定めから逃れることはできません。
ですが、その限られた生命の活動こそが、大切なことを教えてくれています。
誰もが「向かうべき先」があるということです。
正しく向かうべき先があるということです。
あなたも悲しみの中にあって、ずっと悲しんでいるだけでは猫ちゃんも何もしてあげられない以上、哀しいと思います。
生きている間の中で同じ生命、生物としてこの上ない与え、施し、恵み、愛情、親しみある関りを繰り返してくて下さったのだからこそ、あなたもその猫ちゃんに対して嬉しく、ありがたく、やさしく、いとおしい気持ちが永続されているのではないかと思います
その美しき関係は今も続いているということを忘れてはならないのです。
美しき愛情関係とはどちらかが愛ややさしさを与えてくださっていて、その愛ややさしさが与えられなくなってしまったら、それでおしまいという態度では、愛ある相手に対して礼を欠くものであります。愛の切れ目が縁の切れ目であっては哀しいでしょう。
世の中のペットだってエサを与えてなついてくれる場合もあるでしょう。エサの切れ目が縁の切れ目であればそれは哀しいですね。
猫は実はとても勇敢で飼い主が危険な目に合えば守ってくれるし、飼い主が苦しんでいると心配してそばに来てくれるのです。
その作用体はあなたの中にすでに表れているはずです。
その猫を愛するお気持ちがあなたにあるのであれば、人間と同じように人格、動物としての、生命としての位、性格(しょうかく)、「仏格」「仏としての位」を授けて頂き、位牌などを作られるのも良いでしょう。
明治の禅僧、奕堂禅師はこれからと殺されてしまう牛が泣きついてきたので、仏法僧の三宝を拠り所とするように三帰戒を授けたという記述があります。
人も動物もこの世で生と死を超えて安心する心になるためには、人間の価値観を超えた仏法僧という三宝を拠り所として、故人、亡き存在を死後も仏の作用体としてきちんと敬ってあげることが大事なのですよ。
あなたの中でその子を仏の存在として敬い、供養を続けてあげることであなたの中で今後も一緒に作用体、法身として存在してくださるのでしょう。人間の生活とはそれをしてこそはじめて人間の生活らしいものになるはずです。合掌。
愛猫との別れをどう受け入れ、感謝に変えていくか
文面から、あなたにとって愛猫はただの家族ではなく、人生の苦しい時期を共に歩んでくれた「心の支え」だったことが伝わってきます。病のときに寄り添い、涙の時に黙って側にいてくれたその存在は、まさに菩薩のように無言であなたを励まし続けてくれたのでしょう。
仏教では「生者必滅(しょうじゃひつめつ)」「会者定離(えしゃじょうり)」と説かれます。生まれたものは必ず滅び、出会ったものは必ず別れる。その道理は分かっていても、別れはやはり胸を裂くように苦しいものです。涙があふれ、「会いたい」という気持ちが募るのは、むしろ自然であり、それだけ深い絆を結ばれてきた証です。
ただ大切なのは、愛猫の存在を「いなくなったもの」として捉えるのではなく、「今も生きている」と感じていくことです。仏教でいう「縁起」の教えに照らせば、愛猫が残してくれた仕草や思い出、旦那さんに見せた不思議な懐き方、そのすべてが今のあなたの心に生き続けています。姿は見えなくとも、その縁は切れずに、あなたの中で光となっているのです。
涙に沈むときは、「ありがとう」と一言でも唱えてみてください。その瞬間、悲しみの涙は供養の涙へと変わります。時に「会いたい」と泣いてもよいのです。その涙すらも、天上で眠る愛猫に届き、きっとあなたを見守る力となるでしょう。
日々の中で「見守っていてね」と心で呼びかけること。小さな仏壇や写真の前で感謝を伝えること。そうした祈りの積み重ねが、ロス感を和らげ、「一緒に生きている」という実感に変わっていきます。
あなたの猫は、あなたに「優しさ」と「強さ」を残してくれました。その遺産を胸に、これからの人生を歩まれることが、最も大きな供養になるでしょう。
合掌🙏
質問者からのお礼
温かきお言葉ありがとうございます。
人も猫も身体ありの命は永遠ではないですが思い出や猫からの優しい気持ちと想いは今でも心にあると私自身、気づきました。
だからこそ
「今の私」にできることとして猫との思い出をゆっくり時間かけながらも少しずつ思い出をペンにのせて漫画にして描いてみます。
猫と過ごせたときのありがとうの感謝の気持ちを添えたお話です。