息子の自殺
1ヶ月前に下の子(20歳)が自殺しました。
スマホに生きていることに嫌悪感を持っているメモが残っていました。
元々社交的ではなく、コロナで大学やバイトに行けなくなり、家に居ることが多くなりましたが、家に居ることがあまり苦にならないインドアタイプだったので、いつもと変わりなくご飯も食べ、家族で笑いあい、特に沈んでいる様子もありませんでした。
突然の事で心の整理がつきません。
どうして救ってあげられなかったのか、
もっとしてあげられることがなかったか、毎日苦しいです。
息子は周りが悲しむだろう、自分は恵まれている、ということも理解した上で思いを遂げていました。
息子は今、楽になったのでしょうか。
それだけが知りたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
息子さんは極楽浄土で成仏されました。
浄土真宗本願寺派の教学伝道研究センターは
原始仏典と大乗仏典にさかのぼり仏典を読み直し
自死に関する数百カ所を分析しました。
その結果
釈尊は自死について価値判断をしていないことが判明しました。
例えば
「雑阿含経」にヴァッカリという弟子の話があり
重い病の苦しみから死を考える彼を
他の弟子たちは献身的に介護し
釈尊はどう仏法を学んでいたかを問うのみでした。
結局ヴァッカリは自死しましたが
釈尊は弟子たちに「亡くなり方」そのものについて非難しませんでした。
でも自死を容認している訳でもなく
釈尊が死を考えている弟子に対応する場面などでは
「生きていてほしい」と強く願っておられました。
息子さんは仏様に救われて
お浄土で成仏されています。
私はそう信じています。
また
自死は
本人が選んでのことというより
社会に追い込まれてしてしまったこと
うつ病によって他に考えられなくなったゆえの死
だとの認識が広がっています。
私もそうだと考えます。
でも
あなたはご自身を責められている。
ご自身の中に様々な想いが湧き続けるのは
大切な方を亡くされたのですから自然なことと思います。
そういう想いを話す機会を持ちませんか?
下記の「自死・自殺に向き合う僧侶の会」の
HPをご覧いただけますか。
毎月「自死遺族と僧侶のオンライン茶話会」を開催しています。
また僧侶との往復書簡もやっています。
あなたを待ってます。
拝読させて頂きました。
あなたの息子さんを突然亡くされたその深い悲しみや後悔のお気持ちはおそらく私の想像を遥かに超えているものかとは思いますが、あなたのお気持ちを心よりおさっし申し上げます。
息子さんは必ず仏様に導かれてご先祖様方が優しく息子さんを迎えて下さいますよう心からご供養申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
息子さんは必ずいつもあなたのことを思って下さいます。そして息子さんは必ず仏様がお導きになられ、沢山のご先祖様方が息子さんを優しくお迎えになさって下さいます。ですから息子さんは迷いや悩みや苦しみから救われて心から安らかになられて、円満にご成仏なさっていかれます。
そしてこれからもいつもあなたやご家族の皆様を優しく見守っていて、下さいます。
あなたのその悲しみもさみしさも後悔のお気持ちは決して消えることはないでしょう、どうかそのお気持ちをありのまま息子さんに手を合わせて心からお伝えなさって下さい。あなたのお気持ちは必ず息子さんに余すことなく伝わり、息子さんはあなたの思いを受け止めて優しく寄り添っていて下さいます。
あなたはこれからもずっと息子さんと一緒に生きていくのですからね。
また宜しければあなたのお気持ちをここでもおっしゃってくださいね。あなたを心よりお待ちしております。