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息子の成人式を思い出して胸が苦しい回答受付中

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15年前の息子の成人式を思い出しては胸が苦しいです。
前の日の夜、明日友達と成人式行くんだけど何着ていけばいいかな、と聞かれました。
好きな格好でいいと思っていました。
また、春に大学を中退していたので、成人式のことも重く考えていませんでした。

結局、体に合うものがスーツだけだったので、スーツにしました。
ネクタイはいらないと言ったので、しないで、黒い靴ないかな、と言われましたが、大学の入学に買った靴なんか捨てたと思い、普段履いていた白い皮靴で行きました。

帰ってきた息子が、ネクタイしてないの自分だけだった、と言って、初めて、なんで成人式がスーツだと思わなかったんだろうと、自分の非常識に気づきました。
どうして服装を誰かに聞かなかったのか、ネクタイ一応持たせようと思ってやめたのか、迎えに来た友達の服装を見なかったのか、隣の棚に黒い靴があったのによく探さなかったのか。

息子は、全然気にしてないよ。
カッコいいっていわれたし。と、言っていましたが、自分自身、どうしてこんな行動をとってしまったのか、本当にバカな親で申し訳ない思いでいっぱいです。

息子の高校、大学と私の希望を通しました。
中退という結果になったのもそのせいだと思います。
とても大事に想っていたのに、結局は毒親だったのだなと、今頃気づきました。
成人式にきちんとしたスーツ姿でいかせなければいけなかったのに最後までダメな親で死にたいくらいです。

この時期は、毎朝胸が重いです。
ネクタイを渡して靴を見つけていたら、と想像しては、苦しいです。

成人式はスーツというのを知らない親はいないですね。
白い皮靴で行かせる親もいないですね。
いい年をして非常識で、親の資格はないと思いました。

拙い文で、心の内を書かせていただきました。
ありがとうございました。

2025年1月30日 15:57

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去の失敗は変えられないが、未来は変えられる

15年前の息子さんの成人式を振り返って、服装のことで後悔されているとのこと、お気持ちお察しします。

「成人式はスーツ」という一般的な認識はあったとしても、息子さんの好みや意思を尊重したいという気持ちもあったのではないでしょうか。
大学を中退されていた息子さんの状況を考えると、なおさら成人式のことまで気が回らなかったのかもしれません。

息子さんは「全然気にしてないよ」と言ってくれているそうですが、それでもご自身を責めてしまうのは、親として息子さんを大切に思う気持ちの表れでしょう。

私自身も、過去に友人を亡くした経験があります。
その友人との約束を果たせなかったことを、今でも後悔しています。
しかし、その友人が喜んでくれるような生き方をしようと決意し、今を生きています。

人は誰でも失敗をします。
大切なのは、その失敗から何を学び、どう成長していくかです。

息子さんの成人式での出来事を、必要以上に責め続けるのではなく、これからの行動に生かしていけばいいのではないでしょうか。
例えば、今後、息子さんやご家族にとって大切な行事がある時には、事前にしっかりと準備をする。
そうすることで、「あの時の失敗があったからこそ、今がある」と思える日が来るはずです。

過去の失敗は変えられませんが、未来は変えられます。
どうかご自分を責めることなく、前向きに生きていってください。

合掌

2025年1月30日 20:58
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蓮城院というお寺の副住職。 主に坐禅をしたり、庭掃除をしたり。 ハスや野菜を育てたり。最近はAIマンガにチャレンジしています。 ちなみに蓮城院は二宮金次郎(尊徳)のお墓があるお寺。 また、毎月第1月曜日、第1土曜日に坐禅会を開催しております。 ■X(旧Twitter)アカウント■ https://x.com/koubun_osho
対応できる時間帯は、18時から20時。 自動車開発エンジニアの経験がある。 元サラリーマンの僧侶です。 会社内の人間関係のご相談引き受けます。

質問者からのお礼

心の中で反復していた気持ちを書かせていただいて少し重石が軽くなったような気がします。
ありがとうございました。

一般的な認識が持てるよう努力したいと思います。

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