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後悔の日々

回答数回答 3
有り難し有り難し 11

以前、彼が自死したことについて相談させていただき、心のこもったお言葉をいただきました。
前を向いていいんだと思い、一歩踏み出す勇気を持ちました。その後新しい方との出会いがあり、交際を始めたのですが、
彼が亡くなった月、仕事も大変忙しく気分がとても落ち込み、
この先私が幸せになる道なんてないという考えが頭から消えず、
お付き合いを続けることに怖さがあり、終わりがくるなら今離れたほうが痛みが少ないと思い自分から関係を壊してしまいました。
壊してしまった後、新しい彼との幸せな時間、彼の優しさ、居心地の良さが込み上げ、なんてひどいことをしてしまったんだと後悔しています。
自死した彼のことを忘れることはありません。そんな気持ちのまま新しい方との関係性が築けるのか考えると、怖くて仕方がありません。
亡くなった彼意外の人を愛してしまうことは罪でしょうか。
新しい方と一緒にいた時、彼と笑いながら話していた時ふと心の中でも、笑ってもいいのかと考えることがありました。
お言葉いただけますと幸いです。

2024年11月7日 22:37

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

Satoko 様

人が亡くなることについての悲しみは、消えることではありません。
記憶の中で残り続け、何かをきっかけにして蘇るものです。
これは人間として進化した脳を持っているためで、
常に葛藤を抱えていると言っていいでしょう。
ですので、哀しみを抱えたままでも、その悲しみを忘れることができなくても
あなたは別の愛する人と幸せになっていいのです。
前にも言いました。人を愛したことに誇りを持っていいと。

愛することは、二人で人生の苦しみや悲しみと向き合い
お互いが思いやり、勇気と思いやる強さをもって、
その苦しみや悲しみをやわらげようとして、
生きていくことをしっかり確認することでもあります。

もし、あなたがまた、今のその人と寄りを戻せるなら
さらにその人と、前述の如くに愛し合えると思えるなら
その人に、もう一度お付き合いをすることを願ってみてください。
その人の答えがどうであれ、
あなたはしっかりと、愛するということを学んだことなり
自分の人生を歩むということもできるでしょう。

二度目のご縁ですね。
応援いたしますので、メールでもラインでもいいので、
何度でもご相談ください。
一度きりの人生、たとえどんな悲しみがあっても、
幸せに向かって生きていいのです。
私はそう思います。

2024年11月7日 23:11
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有り難し
おきもち

お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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利剣(罪業を斬り除く剣)を携えて

以前の質問も読ませていただきました。
浄土宗では、「南無阿弥陀仏」と口で唱える念仏を、過去の罪業を斬り除く利剣(鋭い刀剣)に例えます。
それは、経典の中に出てくる阿弥陀仏という仏様(極楽浄土を造った仏様)は、その名前を唱えて極楽浄土への往生(転生)を願う者がいたなら、どんな悪人でも極楽に迎えてくれる仏様だからです。
煩悩だらけの私達は、本来なら地獄に堕ちるような罪を無数に抱えていますが、
「なむあみだぶなむあみだぶ」
と念仏を口ずさむと、阿弥陀様から授かった利剣で過去の罪業の束縛をスパスパ斬って、極楽浄土往きのチケットを得られるのです。
仏様は、我々の罪を見ると嘆き、善い行いを見ると喜びますが、どんな悪人でも救いを求めれば見捨てない大慈悲があるのです。
だから「なむあみだぶなむあみだぶ」とか「なーむあーみだーぶなーむあーみだーぶ」とかお好みのスピードで念仏しましょう。
なお、自殺者の9割は「うつ」等を患っていると言われます。
彼も一時的にメンタルヘルス不調になっていた可能性があります。
だから、彼は病死だったと思いましょう。
彼の来世の幸せは阿弥陀様にお任せしておけば大丈夫。
縁あってまだ生きている私達は、この世で幸せになった上で極楽浄土に行けば良いのです。
利剣で、次々に沸いてくる煩悩や罪と一緒に、後悔(過去の自分への不満)も斬り続けましょう。

2024年11月8日 5:41
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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あなたは見守られていますからね

拝読させて頂きました。
大切な彼を自死で亡くされた後にあなたは新しい人とお付き合いなさったり、話しながら笑い合ったりすることはいいのか?と迷い悩んでおられるのですね。詳細なあなたやお亡くなりになられた彼や新しくご縁のあった人とのことはわからないですけれども、あなたが迷い疑問を抱いてしまうこと心よりお察しします。
お亡くなりになられた方々は仏様や神様のもとにて親しい方々やご先祖様に優しく迎えられ一切の迷いや苦しみからも救われて心安らかになりご成仏なさっておられます。
そしてあなたやご縁ある方々を穏やかに優しくお見守りなさっていて下さいます。
きっとあなたが好きな人ができてお付き合いなさり、仲良く会話し笑い喜び合うことをあたたかくお見守りなさっていて下さいますし、お喜びなさって下さいます。
あなた先にいかれた方々にいつでもどこでもどんな状況の中でも守られていらっしゃるのですからね。どうかご安心なさって下さいね。
いつの日かあなたが与えられた天寿を全うなさる時には必ず仏様や神様がお導き下さり、先にいかれた方々があなたをあたたかく迎えて下さいます。そして皆さんと再会なさり喜び合うでしょう。
どうかご安心なさって下さいね。
あなたがこれからも人とのご縁を大切になさり、皆さんと仲良く健やかに幸せに生きることできます様に、そして天寿全うする時には先にいかれた方々があなたを優しくお迎えなさって下さいます様に切に仏様や神様やご縁ある方々にお祈りさせて頂きます。至心合掌

2024年11月8日 13:20
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ