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父親を亡くした。

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有り難し有り難し 13

一週間ほど前に父が亡くなりました。

父は約10年前に病気で車イスが必要な身体になりました。その後も数々の病気をし、何回も命の危機になりつつも快復してきました。

私はその間、実家で一緒に暮らしていましたが、やはり。障がい者である父のことを邪険に思ってしまい、助けてあげないといけないのに、父の世話を母に押し付け、父から逃げていました。

子どもの頃から父のことは大好きで、年頃になっても2人で旅行に行くくらい仲良しでした。

はじめて父が倒れてからの約10年。入退院を繰り返していたこともあり、慣れてしまっていたと思います。

入院をすること自体、本来なら心配なことなのに、『父から少し離れて生活できるな~』なんて呑気に考えるようになっていました。

最後の入院時も、コロナ禍で面会すらできませんでしたが、『すぐに良くなって帰ってくる』とあまり心配することも不安になることもありませんでした。

それが、今回は帰ってきませんでした。

面会はできなくても電話することはできました。メールもできました。でも、私はしなかった。治療さえ終えれば帰ってくると思っていたからです。

父が亡くなり、後悔しかありません。私は本当に酷い娘です。

一人になってしまった母のことを支えなくてはいけないと思いつつ、自分がなかなか父の死を受け入れられません。

父への後悔が無くなるときは来るのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お父様とのご縁を大切になさって下さいね

拝読させて頂きました。
大切なお父様が本当にお亡くなりになられてしまいあなたは大変驚かれているのですね、そして様々な後悔があなたの心の中をうずまいているのですね。
お父様が10年前に病いに倒れて何度も入退院を繰り返しておられたとのことでしょうから、あなたは今回も必ず前のように回復してお帰りになるだろうと思っておられたことでしょう。とはいえ回復なさることなく亡くなられ、あなたにとってはお父様の死は受け入れ難いことでしょう。あなたのお気持ちを心よりお察しします。

お亡くなりになられたお父様が仏様に救われて心から安らかになりますようにと切にお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏

お父様は必ず仏様に導かれ、先に往かれた親しい方々やご先祖様方に優しく迎えられます。仏様のもと親しい方々と一緒に一切の迷いや痛みや苦しみからも救われて心から安心なさることでしょう。
お父様はご先祖様方と共に心清らかに円満にご成仏なさっていかれます。そしてお父様はご先祖様方と一緒にこれからもずっとあなたやお母様やご家族の皆さんを優しく見守り続けて下さいます。

あなたのその悲しみや後悔のお気持ちは消えることはないかもしれませんが、どうかこれからお父様を真心込めてご供養なさって下さい、そしてあなたのそのお父様へのお気持ちをありのまま全てお父様に心からお伝えなさって下さいね。
お父様はあなたのお気持ちを全て優しく受けとめて下さいます。そしてあなたをなぐさめ寄り添っていて下さいます。

お父様とあなたやお母様やご家族の皆様のご縁はこれからもずっと続いていくのです。いつでもどこでもどんな中にあってもお父様は皆さんを見守り続けていて下さいます。

いつの日かあなたもお母様もその天寿を全うなさる時が参ります。その時には必ず仏様がお導き下さり、お父様があたたかくお迎えなさって下さいます。そして再会なさり共に喜び分かち合うことでしょう。

あなたがこれからもお父様とのご縁を心から大切になさり、お母様と一緒にお互いを思いやり分かち合いながらお健やかに生き抜いていかれますよう心よりお父様にお祈り申し上げます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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父親は娘の幸せを祈るものです。

御尊父さまの御逝去
謹んでお悔やみ申し上げます。

あなたの懺悔と後悔のお気持ち、
痛いほど伝わってまいりました。
もう十分ですよ。

大丈夫!

親というのは、
なによりも子どもの幸せを
願うものです。
伴侶としてお母さまが
主に介護を担当されて、
お見送りされたのだから、
十分なんですよ。

愚僧がお父さまの立場で、
あったとして、
娘に面倒を見てもらおうとは
思いません。
病気を罹患したのは、
やむを得ないこと、
自己責任です。
その負担を、
将来のある子どもに、
負わせるのは、
申し訳ないことです。

あなたのそのお気持ちは
お父さまに十二分に、
伝わっていますよ。

こどもには、
元気でいて欲しい!
幸せになって欲しい!
それだけです。

迷惑をかけて申し訳なかったね。
いままでありがとう。
お母さんを頼むよ!

お父さまの御遺言だと、
思ってお味わいください。

あたなが考えるべきは、
ご自身の健康と幸せです。
お母さまを精神的に、
支えながら、
ご自身の人生を、
しっかりと歩んでくださいませ。

お幸せを
お父さまともども、
お祈りしています。

お父さまは極楽浄土で、
すっかりと病も癒えて、
御健康を取り戻されました。
心配はいりませんよ。

大丈夫!

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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質問者からのお礼

Kousyo Kuuyo Azuma様
回答ありがとうございます。いただいたお言葉を胸に少しずつ前に進んでいきたいと思います。

花山雲吉様
回答ありがとうございます。生前、父は入院すると自分のことより、「お母さんのこと頼むな」とよく申しておりました。いただいたお言葉で、そのことを思い出しました。父のことを胸に大切にしまいつつ、前向きに生きていこうと思います。

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