進路を間違えました
高校は進学校を出て、短大に進み、有名大学に編入しました。今はその大学でだらだらと過ごし、卒業できずにいます。
親に勧められるがまま、また、大学に進まない友達はいないから、専門学校に進む友達はいないから、という理由でここまで進んできてしまいました。
有名大学に入れてホッとして、そこからは落ちる一方でした。
今はコロナ禍ということもあり、地方の地元に戻っています。引きこもりです。
大学を辞め、今までの選択肢にはなかった専門学校に進みたいと考えるようになりましたが、周りからは反対されます。
初めて自分で進みたい道を見つけたと、一時は喜びましたが、反対されるだろうとは思っていました。
学校に通うお金を出してくれているのは親ですが、今までもあまり感謝できたことがありません。
自分がおかしいのかなんなのか、あまり実感が湧かないのです。
今は親の元で引きこもっていますが、このまま地元にいても、引きこもりを続けてしまう気がして、地元からも専門学校への進学を機に、また出たいと思っています。
専門学校への進学が認められないのなら、と、自殺も考えてしまいます。
支離滅裂な文章でお目汚し失礼いたします。何かご助言いただけると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
堅牢な楼閣を建てるために
こんにちは。
「引きこもり」とは書いていますが、文面から推測するにあなたは「卒業できずに」いるけれども大学生であり、「コロナ禍」により下宿先から「地元に戻って」いるという状態を指しているのだと思います。また、今の所、お医者さんに相談するような心身の不自由さはないという前提で回答します。
一読したところで、一番気になったのは、
「学校に通うお金を出してくれているのは親ですが、今までもあまり感謝できたことがありません」というところです。
砂上の楼閣は、当然のように崩れてしまうものです。
あなたは、今後の進路という楼閣を立てようとしているけれども、肝心の地盤がとても不安定な印象を持つのです。
あなたは、「親」ということも、「金」ということも、それが何であるかという実感が薄いのではないでしょうか。「金」は、社会に生きる人間として不可欠なものです。しかし、それは自分が働いてこそ、責任を負い、業務を覚え、人間関係をクリアしてこそ初めて手にできるものです。
その実感を肌身で感じたことがあるならば、「学校に通うお金」という大金がどのような背景で生み出されたものか自ずと分かって然るべきだと思います。また、その大金を「親」が出してくれたのは、一方ならぬ思いがある、ということも。
あなたは、これまで給料を得るようなバイトをしたかどうかは分かりません。
したことがあっても、自分の学費に充てるためのバイトと、そうでないバイトとは違う感覚になるかも知れませんから、今後の進路を考える前に今一度お「金」と「親」の思いを実感するために改めてバイトをされてはいかがでしょうか。
順当に順序を踏んでこそ、初めて堅牢な楼閣を建てることが出来ます。
まずは、地盤を固めることをお勧めします。
将来を見積もる
親御さんが学生の頃は大卒のほうが高卒や専門学校卒より良いのではないかと思われていた頃ではないでしょうか。親御さんたちも大卒で、今、何とか子供を育てることができているという成功体験があり……
子どもが親と別の進路を選ぼうとするとき、やはり、親の知らない世界の場合は、親は心配になります。しかも、今は三十年前の親御さんの時代とはだいぶ状況が変わっているのに、親御さんは知らないかもしれません。まず、あなたが今の世代の状況を、そして、あなたの将来のビジョンを、親御さんにプレゼンテーションしてみてはいかがでしょうか。
私が知る限りでも、現在の日本では、大卒の給料が抑えられているためか、大卒の金銭上のメリットはあまりないように見えます。とすると、何を職業に選ぶかは、自分がやりたいこと、無理なくできることを選ぶのが良いと思います。
親御さんは、お子さんの進路を漠然と思い描いてしまいます。「こうなればいいなあ」などと。しかしそれは三十年前の知識から修正されていないかもしれません。さらに、親といえども、自分がやってきたこと以外は、知らないので、想像がつきません。ついつい、「親が望む」子どもの進路を描くものです。
その子どもが、先のことまでよく調べて考えて進路を選ぼうとしていることが分かると、少しずつ安心するのではないかと思います。
質問者からのお礼
ありがとうございました。自分では切り込めないところからのご意見をいただけて、考えさせられました。