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これからについて

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有り難し有り難し 16

自分は今20代前半です。
高校を卒業した後に専門学校に入学し、無事卒業しましたが自分の甘さから一年バイトしながらのんびりしたいと思い就職活動をしませんでした。その結果そのまま一年過ぎてしまい今とても後悔しています。

元々性格もネガティブ思考で自尊心も低く、でもそんな自分がかわいそうだって思ってる一面もあるんですが、そういう風に思ってる自分自信が嫌いなんです。だから今仕事をしたいと思えてきてもそれを行動に移す気力も湧かないというか、その行動も無駄なんだなと思い込んでしまいしょうもない日々を過ごしてます。まぁ甘えなんですが....

今ではもう気分が沈んでしまい考えること全てが悪い方向に進んでしまいます。何をしたら良いかわかりません。自分はどうしたら良いのでしょうか。拙い文章ですいません。宜しくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

経済評論家の勝間和代さんの言葉を贈ります。

『 幸せの総量は与えた幸せの総量で決まる。』

 これは私のオリジナルの言葉です。数多くの才能ある方々と知り合って話をし、また自分も独立後、さまざまな活動をする中で、「ああ、幸せってそういう仕組みなのか」とポンッとひざを打つような気持ちで理解したものです。

 私たちは何かを成し遂げたい、という動機付けで生きています。その動機は「自分がやりたい」「他者から命じられた」という軸と、「自分を喜ばせる」「他者を幸せにする」という軸に分けられ、2×2=4通りの組み合わせがあります。

 例えば、親から学校の成績をよくしろと言われたので頑張る場合は、「他者から命じられた×自分を喜ばせる」という動機になります。一方、自分のアドバイスで多くのお客様が気持ちよくスタイルに合った服を着てほしい、となると、「自分がやりたい×他者を幸せにする」になるわけです。

 そして、私たちが一番、継続的に努力を続けられるのはこの「自分がやりたい×他者を幸せにする」なのです。

 ただし、ほとんどの人は、「他者から命じられた×自分を喜ばせる」という部分から生きがいを感じ始め、勉強や仕事を続けるうち、だんだんと命じるものが他人から自分へ、自分だけの喜びから他者と合わせた喜びへと、努力の対象が高度化していきます。

 よく、生きがいが見つからないうちは、どんなつまらないことでも目の前のことからしっかりと成し遂げた方がいい、といわれるのは、そうするうちにだんだん新しい目標が見つかり、他人を喜ばせるスキルが身につくためです。デザインのセンスがあるなら服で、音楽の才能があるなら楽曲で、介護のスキルに優れているなら介護活動によって相手が幸せになるのです。

 相手を幸せにできた人は、相手の態度や言葉、あるいは多くの場合は金銭の報酬で感謝を集め、その幸せを目に見える形で感じることができます。そうすると、自分も幸せな気分になり、ますます多くの人を幸せにしたいと考えるようになります。

 自分を幸せにしてほしい、と周りに求めるのではなく、自分が周りの人に何をしたら喜んでもらえるだろう、と逆に考えていく方が、実はずっと簡単に、安定して、自分が幸せになれるのです。(2009/5/2朝日新聞「勝間和代の人生を変えるコトバ」より)

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和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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