14年経っても問題児が許せない
小5の下校時、バスで帰ろうとしていたが、そのバス停にはある問題児もバスを待っていた。問題児は、モーニングスターのような武器を、学校にこっそり持ってきていて、それをバス停で振り回していた。その武器が私の左手薬指に当たり、骨折した。手術したが、後遺症が残った。左手をグーにしても薬指と中指の先が開くようになった。中3になってから異様にそれが気になるようになった。グーはエネルギーを中心に集中させるイメージなのに、中心に隙間ができているため、本気のグーができてないように感じ、不安になった。そのため、左手でレジ袋を握って持ったり、ガッツポーズをしたりなど、左手でグーをすることをなるべく避けるようになった。大学四年生になり、左手を受け皿にすると薬指と中指の第2関節を中心に隙間ができる後遺症に気づいた。社会人になると、手を使う機会が増えた。ドラッグストアで働いてる時は、例えば、マニュアル上、レジで左手で小銭を握らなければならなかった。すると握った状態から手を開くと受け皿に隙間ができる。その隙間から小銭を落とすんじゃないかと不安になった。左手でグーや受け皿を使うのが不安で、転職した。介護士も、ドラッグストアと同じ理由で辞めた。左手を使ったり、他人がグーや受け皿を使ってるのを見る度に負の感情に苛まれる。学校に持ってきてはいけない武器を軽はずみに持ってくる神経が憎い。嫌いな他人のせいで怪我を負い、そのせいで後遺症を2つも患い、しかも日常生活にも支障をきたしている。こんな条件の不幸者は自分以外に知らないので、自分はなんて不幸な人間なんだと悲しくなる。左手を使う度に、違和感や不安感や劣等感を感じ、さらに問題児への憎しみに苛まれる。何かしら行動をする以上、左手を使うことになるので、その度に負の感情に苛まれるので、何も行動をしたくなくなり、廃人になった。今まで整形外科医や精神科医やカウンセラーなどに相談したが、その度に期待を裏切られ、虚しくなり、自殺を図っては失敗した。私も幸せになりたかった。最近、嫌な知らせがあった。その問題児が結婚し、子供を作ったと聞いた。そいつが軽はずみな行動を取ったがために、私は14年間も苦しみ続けたのに、その問題児自身は後遺症を負ってないから苦しむこともなく、そんな過去も忘れ、その後の14年間も人生を謳歌し続けていたことを知った。私の人生は何だったのだろうか。
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許せなくてもいい
ご相談拝読しました。長年にわたる苦しい思いをお聞かせいただき胸が詰まる思いが致します。お見舞い申し上げます。
その問題のある行動をした相手のことを許せないのはもっともなことだと思います。許せない自分のことは許してあげましょう。許せないという感情も認めてあげましょう。
しかし、他でもないあなた自身のために、きっぱりと線を引かなければならないのは、今あなたを苦しめているのはその相手ではないということです。相手そのものがあなたを苦しめているのではなく、相手に対するあなたの思い、自分の左手に対する自分の思い・・・自分の思いが自分が自信を苦しめているのです。
ここのところはよくよく整理してみることです。もちろんその相手と自分自身の思いは無関係ではありません。様々な思い、つまりは感情は環境の中で生じてくるものです。ですがその感情に振り回されるだけでは、あなた自身が振り回され、流され続ける人生になってしまいます。
起きてしまったことはもう元には戻りません。左手を見る度、使う度に色々な思いに駆られることは仕方の無いことです。
ですが、この14年も一時も欠かさずあなたの左手はあなたと共に歩んできたのです。その左手を認められずどうして自分を大事にできるでしょうか。
どこかでもう流され続けることへの主体的な決別をしなければならないでしょう。もう、あなたはあなたの人生を歩みましょう。
相手を許せないままでも決別はできる。相手を許せないままでもあなたはあなたの人生を生きていけるのです。
感情はあなた自身ではない。生じてくる感情に対し、あなたはあなたの主体的な態度を示して歩んでいけるのです。