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穏やかに生きていくコツは何でしょうか?

回答数回答 2
有り難し有り難し 24

初めて相談させていただきます。
仕事の業務や人間関係で悩む事が増え、心身共に限界を感じた為、今年に入り3年務めた職場を辞めました。
実家におります為、有難いことに衣食住には困っていないのですが、家族に迷惑をかけている上、自分と向き合う時間が増えた事により孤独感や焦燥感に追われ苦しいです。

昔から希望の会社や職種にはご縁がなく、ここ数年は派遣社員として働いてきましたが、友人から非正規である事を否定的に言われた事もあり、負い目を感じながら働いていました。
現在は療養を兼ねて過ごしておりますが、自堕落な生活に自己嫌悪に陥り、家族・同世代・私よりも年下の方たちが一生懸命に働いているのに、私は毎日何をしているのだろう?と無力感に襲われ、気持ちばかりが焦ります。
将来の為に勉強したい事、取りたい資格もあるのですが、本当に意味があるのか考えたり、金銭的な負担を考えると不安になり口だけになってしまっています。
コロナ渦で趣味が制限され、気の合う友人とも会えなくなった為、気持ちも塞ぎ込むようになりました。
何も変わらないまま日々が過ぎてしまう事がとても怖いです。
そして、何もしない自分が更に嫌いになっていきます。

また、元々あった神経質な面が更に強くなり、最近は近所の騒音が気になって仕方なくなりました。騒音の原因となっている方々への憎悪が増していき苦しいです。
何もかもが嫌になり、学生時代から「死んでしまいたい」と思う事がよくあるのですが、上手くいかない事が続き、昨年から更に自死を考えてしまう事が増えました。
(そんな時にこちらのサイトを見つけ、様々な回答を読ませて勉強させていただきました。)

長くまとまりがない文章となり申し訳ありません。
読んでくださりありがとうございました。
強い心を持ち、過去や些細な事に囚われず、前向きに生きていくためにアドバイスをいただけますと幸いです。
他人と感情の起伏に振り回されず、大らかに生きていきたいです。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

もっと癒されることが必要だと思います。

ほしか 様 相談ありがとうございます。

おおらかに生きたい、穏やかに生きたいのコツは
物事にこだわらないことにつきます。
仏教では「諸行無常・諸法無我」(諸々の行いはいつも同じではなく、もろもろの存在に実体はない)(つまり永遠であるものでない)と知ることで、物事に執着するなと教えらています。
といっても人は、些細なことを気にするし、それが心の負担になったりします。
さらに自己嫌悪に陥っているあなたは、まずはもっと癒されることが必要だと思います。
どんな些細な事でもいいので、癒される、心が落ち着く、安心や安全を感じる、ということに目を向ける習慣・癖をつけてください。筋トレのように毎日、少しずつ続けてください。
今、脳の働きとそれに伴う感情は、ネガティブな悪循環になっています。それを良い循環に変えるのが、癒されることをするという習慣です。
何でもいいのです。まずは大好きな場所に行ってみる。あるいはぬいぐるみを抱きしめる。落ち着く飲み物(ココアや紅茶など)を飲む。など、できることして、癒してください。
さらに、自分に思いやりや優しさをむけて、自分を丁寧に扱ってください。心にあたたかさを増やす方法を見つけることです。過去に誰かに優しくしてもらったとか愛情を感じたことを思い出して、その時のあたたかい思いとか感情を思い出してみてください。多少練習がいるかもしれませんが。その感覚を自分に向けてみたらよいと思います。その人に支えてもらった感覚など思い出して、自分がどうしたら生きやすいのかを掴んでみるように試みてください。
自分を責めても何も解決至らないでしょう。それより、自分に優しさを向けて、笑顔を取り戻していくことを心掛けてください。誰の中にもあたたかさはあるし笑顔があります。きっと輝けるときがきます。そう信じてください。

自分に思いやりを向けることが、難しければ、遠慮なくご相談ください。一礼

追伸:お礼メッセージありがとうございました。自分のことで必死、そんな自分を、いいんだ。OKと受け入れるようにして、自分に優しくしましょう。
またどうぞご相談ください。ご縁に感謝いたします。一礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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とらわれないことかと思います

拝読させて頂きました。
人生はなかなか大変ですよね、思うようにいかないことばかりですからね。

ご質問の穏やかに生きていくことですが、ストレートに申し上げますと、あまりあれこれとらわれないことかと思います。あれこれ考えてしまいますと心配や不安や恐怖や迷いに心はとらわれてしまいます。そうすると無限ループのように不安や心配ごとがあれもこれもと出てきて溢れかえってしまい収まるどころか収集がつかなくなってしまいます。

ですから穏やかに生きる為には「とらわれないこと、なるようになるさ」です。

いつかコロナウイルス感染症も終息する時を迎えます。台風や嵐はいずれ去っていくのです。

疑心暗鬼になって疑ったり噂話やうそやいつわりに惑わされたりしないように、落ち着いて冷静にことの経緯を見つめていきましょう。

落ち着いて毎日を規則正しく明るく元気出して生きていきましょう。笑顔と挨拶を忘れないで下さいね。
あなたが毎日をお健やかに明るく元気に生きて、皆さんと仲良く心から幸せに生きていかれますように心より祈ってます。

お返事ありがとうございます。
いつでもあなたには光が降り注いでいますからね。明日起きたら日の光をいっぱいに浴びて下さいね。そしてゆっくりと深呼吸なさって下さいね。きっとあなたの心も体も穏やかに目が覚めていくでしょうからね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お忙しい所、早速のご回答をありがとうございます。まとめてのお礼となってしまい申し訳ありません。
お二人の温かいお言葉に涙が溢れました。久しぶりにホッとした気がします。
仰る通りで、私は些細な事に囚われる癖があり、受け流す事が苦手なのだと改めて感じました。
そして、自分の事ばかりに必死で、多くの事に振り回され、いつの間にか他人を思いやる余裕が無くなっていたかもしれません。
一度落ち着き、より自分と人を労る生活を送るよう心掛けたいと思います。
仏教の考え方は素敵ですね。
苦しくなったら、ご回答を読ませていただきます。

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