『他人に助けて欲しいし、他人に色々決めて欲しい』…お気持ちはすごく良く分かります。
　ただ、もし実際にそうなったら…「あなたが生きる、あなたの人生」でなくなりますよ。ホントそんなつまんない人生ないですよ。喜びなんて全く無くなります。
　だって全部 他人様が決めたことなんですから…その喜びも他人様のものになってしまいますよ。
　『いつになったら楽になるの』…人間生きている間は楽にはなりません。「人生 一切皆苦」が釈尊のお言葉です。大体ラクなんて楽しいのは一瞬ですよ。もう、すぐに退屈になり、飽きてしまいます。
　結論申せば、人生の喜び楽しみは自分で探し、手に入れるしかありません。
　大体、手に入れるのが難しく大変だからこそ、それを獲得できたときに喜べるのです。お金だってそうです…金額よりも、自身が働き、苦労して手に入れたから有り難く嬉しく価値があるのです。
　手っ取り早く手に入れた幸福は、手っ取り早く？無くなります。
　ご相談内容に「欠損感」「疲れ」を挙げていらっしゃいます。
　それはあなたの肉体ならびに精神が悲鳴を上げているからでしょう。
　その理由は御自身で察しがつきますでしょうか…？
　ともかく、他人様から見て「鬱気味」と指摘されたのですから、一度 心療内科等を受診されることをお勧めします。
　そして、まず御自分の症状の改善に努めましょう。全てはそこから始まります。
　生きる意味なんてみんな分かっていませんし、分からなくたって良いじゃないですか…それは仏様がご存じだから、仏様に伺っていくというのが仏教徒としてのスタンスです。
　焦らず、ゆっくりと治療をしながら、人生の本当の楽しみ喜びを見出していきましょう。
　つまらん、退屈などの人生の結論は出さない…いえ、結論なんて死ぬまで出ないんですよ。
　「それでよい、私が一緒だ。私を頼りとして人生を生き抜いておくれ」の仏様の呼び声を受け止め、ともかくも仏様、またハスノハ僧侶方と御一緒に生きていきましょうよ…。

小林　覚城

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