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死産。胎児死亡と服喪についての質問

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妹のお腹に宿った新しい命が胎内で亡くなっていた事が判明しました。死産です。
近々、亡くなった胎児の摘出手術を行うとの事でした。
この件に関して、3つ質問をさせて頂きたく存じます。

※妹は実妹(血の繋がった姉妹)
※妹は昨年結婚し、他家に嫁ぎました。
※現在は実家から離れた他県におり、なかなか会いに行けません(最後に会ったのは、昨年の結婚式の時)

《弔いについて》
妹は既に他家に嫁いだ身です。
この場合、胎児の供養は『嫁ぎ先の家』のみで行うものでしょうか?
妹の実家(=私の家)では手出し等をしてはいけないものでしょうか。

《喪中ついて》
亡くなった胎児は「妹の嫁ぎ先の子供」です。
この場合、妹の実家(=私の家)は【喪中ではない】という事になるのでしょうか?
それとも妹の子供なので、【実家も喪中】となるのでしょうか?
そして、もし喪中となるのなら服喪期間はどの位になのでしょうか?

《服喪について》
亡くなった子供は『妹の嫁ぎ先の子供』ですが、実家にとっても「初孫」「初の甥っ子か姪っ子」です。
この場合、妹の嫁ぎ先の家だけでなく、実家側も「服喪中」となるのでしょうか?
特に「服喪中にすべきではない事」は、実家も避けるべきですか?(例えば、神社への参拝など)

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私にとっては、初めての甥っ子か姪っ子にあたる子です。私の両親にとっては、初孫にあたる子です。(なお、胎児の性別は聞いていません)
抱き締めてあげたい、愛しい想いで一杯です。

「死産」の連絡を聞いた時はとてもショックでした。
長年子供の誕生を願っていた妹にとっても、非常にショックが大きいようです。
今は嫁ぎ先の家も実家もショックと混乱で一杯です。

嫁ぎ先の県に赴いて何か出来ればとも思いましたが、現在の社会情勢の都合上、移動は困難な状況です。

この世に生まれることが叶わなかった小さな命。愛しくて切なくて悲しくて…複雑な心境です。
たとえ遠方にいても、亡くなった胎児(甥っ子か姪っ子)に弔いや供養の心が届けばいいな…と思うばかり。
私は、せめて実家の近くにあるお寺様で手を合わせて祈りを捧げようと思っています。

死産の連絡を聞き『死産における弔いと供養はどうすれば?』『実家側は何をすべき?』と疑問と混乱で一杯になってしまいました。

恐れ入りますが、ご教示頂けますと幸いです。宜しくお願い申し上げます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

妹さんをいたわり、支えてあげて下さいね

 ご質問、拝読させていただきました。心よりお悔やみ申し上げます。妹さんのことを心配し何とかしてあげたいというお気持ちが伝わるご質問ですね。電話だけでもいいですから、妹さんに声を掛けて、支えてあげましょう。いたわってあげましょう。

1,弔い
 質問文にありますように、妹さんの子供さんですから、ご両親から見れば孫さんです。風の子さんから見れば、甥姪です。可能なら妹さんの許に行き、慰め寄り添ってあげましょう。お子さんの葬儀や火葬をする際には参列し、お焼香してあげましょう。ウイルス感染予防等の事情から行くのが難しい場合は、喪主(妹さんの旦那)宛てに香典を送り、葬儀社に依頼して霊前にお花を供えてあげてもいいと思います。
 尚、冠婚葬祭には地域性があります。地域によっては、死産のお子様の場合、親戚知人等に呼ばないケースもあるようです。但し、仮にそういう風習が有っても現在では過去の風習にこだわらない場合もあります。妹さんの嫁ぎ先の地域の風習については確認しておいた方が良いと思います。

2,喪中
 実家は喪中に当たらない、と私は思います。江戸時代に発令された「服忌令」では母方の祖父母も喪中の対象には入っています。でも、これは忠義と孝行を奨励強要した時代の産物です。あまり気にする必要は無いと思います。

3,服喪
 「喪中だから、〇〇してはいけない。」という禁忌として受け留める必要は無い。と私は考えております。禁忌として受け取めず、努力目標と考えましょう。「亡き人のために、善根功徳を積む」という気持ちで、何かできる事をしてあげましょう。

以前、他の質問に下記の蠣のタイトルで回答したことが有ります。
「服喪は仏教に非ず、されど行為自体が有意義な場合も有り」
https://hasunoha.jp/questions/1328

以前、私が書いたブログ記事です。これも参考になると思います。
「喪に服す、とは」
https://ameblo.jp/dorinji/entry-12510254503.html

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質問者からのお礼

吉田俊英様

こんにちは。

この度はお忙しい中、大変丁寧なご回答を頂きまして、さらに関連記事へのリンクも添付して頂きまして、本当にありがとうございました。全て拝読しました。
丁寧なご回答を頂きました事に深く感謝申し上げます。

また亡き子だけでなく、妹にも慈愛と労りのお言葉を掛けて頂きましてありがとうございます。
心より御礼申し上げます。

私が不安と疑問に感じていた事について、全てお答え下さり感謝申し上げます。
吉田様のメッセージを読み、胸のつかえが氷解しました。

とても分かりやすく・詳しくご説明されていたので、すんなりと理解する事ができました。
また文章から『吉田様の優しさや暖かさ』が伝わりました。

弔いに関して。
吉田様が仰る通り、やはり葬儀には参列したいと考えておりました。

しかし実家側でも悩み話し合った結果、現在の状況下等を考慮すると「遠出は難しい」と決断するに至りました。

※私が住む場所=実家は…いわゆる『感染者が多い』とマスコミがしきりに報道するエリアにあります。

もちろん私も両親も感染しておりません。

しかし、もし我々が来訪したら『あの感染者が多い場所から来た』と、妹の嫁ぎ先の家や、嫁ぎ先の地方の皆様にいらぬ不安を与える恐れがあります。

また地方は医療資源が限られているので、万が一の事があっては、嫁ぎ先の地方の皆様に申し訳がたちません。

したがって、非常に残念ながら実家側は葬儀に参列するのは見合わせる事にいたしました。

吉田様のアドバイスにございました通り、『嫁ぎ先の地域の風習について確認』し、この地(=実家のあるエリア)から、ご供養や出来ることをして参りたいと思います。

吉田様のアドバイスで最も心に響いたのは以下のお言葉です。

・亡き人のために、善根功徳を積む
・故人の冥福を願って、何か善行を積む。
・供養の為に、自発的に自分なりの修行を始める

たとえ葬儀への立ち会いが出来なくとも、物理的な距離が離れていようとも、心を込めて、一つ一つ、私に出来ることを行って参りたいと思います。

この度は心温まるお言葉をお寄せ頂きまして、本当にありがとうございました。
心より感謝と御礼申し上げます。

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