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誰かと楽しくしていると罪悪感を覚える

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

 初めまして、宜しくお願い致します。
 仕事中は人と関わる事に抵抗は無く、寧ろ嬉しく感じるのですが、それ以外の時間になると一人で行動している時が一番落ち着きます。
というのも、私は自分が楽しいつもりでもいつの間にか相手を付き合わせて疲れさせてしまったり失言をしてしまったりして、後からそれが発覚することも多く誰かと仲良くするのが怖くなってしまった部分があります。

 また、実家の母とは昔から折り合いが悪くよく好み等を否定されて嫌な思いをしていたのですが、実家を離れた今は逆に不安になるほど優しく接してくれます。自分がいない方が幸せな人達を見ていると、今仲良くしてくれている人達も本当は嫌なのに無理して優しく接してくれているのではないかという思いに強く囚われます。
この経験の積み重ねからか、他の方達が築いている人間関係があまりに輝いて見えて、自分はその輪の中に入れるイメージが全くわきません。

この様な人間関係に対する捉え方というのは月並みなのでしょうか?毎日生きていてどうしようもない虚しさに襲われます。いっそのこと命を断って何もかも無くしてしまいたいです。
もし少しでもご意見を賜れれば幸いです。宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは、自分を好きになることです

赤い根 様 相談ありがとうございます。

心おきなく誰かと話して、繋がっていたい。など、本当にそう思いますよね。
でもそれが、なんとなく冷めた気持ちになり、繋がりをもつことが悪いように思ってしまう。だったら一人がいいけど、寂しさとか不安がでてくる。他の人が輝いて見える。そんな感じでしょうか?
これは、愛着回避といって、幼いころからの養育者との関係に信頼関係が出来ていないために起こる傾向だと思います。
養育者との関係が、安心安全で信頼できる関係が小さい頃からできていると、子供は外へ行っても他人と安心感を前面に関係を保つことができますが、養育者と不安定な関係で、特によく怒られて否定された感覚をもつと、外での人間関係も他人を怒らせてはいけないと、顔色を窺うようになり、深く付き合うことに抵抗が生まれ、信頼関係が作りにくくなります。そして一人が安全・安心ということになってしまいます。
なので、赤い根さんは、なりたくてそうなったわけではなく、実は安全安心を求めて一人がよくなり、他人と不安定の愛着回避の心の癖を持ったということになります。
では、どうすればいいかというと、まずは、自分を好きになることです。そのために、自分に思いやりを向けてください。「私が今悩んでいるのは、私が悪いのではなく、私に責任はない」と思って、自分を責めず、自分に思いやりを向けて、自分に優しさを向けてください。
もっと具体的には、自分のこれまでで、最も優しかった人を思い浮かべて、その人にハグしてもらっていることを想像してみることです。そしてその人の優しさや温かさなどを思い出して、その感覚に包まれていることをイメージしてみてください。その感覚を毎日思い出す練習と、呼吸法やマインドフルネス(今、ここに注意を向けて、自分を客観的に見る)などの瞑想で、心を落ち着けるように実践していくと、自分に思いやりがもっと向けらるようになり、他人にも思いやりを向けることが出来るでしょう。虚しさも減っていくと思います。
出来ることから実践していけば、必ず変わります。
参考にしてください。一礼
追伸:早速にお礼メッセージありがとうございました。思いやりを向けることなど、難しい時とか、また辛い時は、どうぞ遠慮なくご相談ください。ご縁に感謝いたします。再礼

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質問者からのお礼

釋 孝修 様
貴重なご意見を賜り、誠にありがとうございます。
言葉の一つ一つが、清純な水のように心身に染み渡る心地が致しました。
また、今まで出会った優しい方の事を思い出した時、心がじんわりと暖かくなり涙が出ました。こんなにも素敵な方達に支えて頂いたお陰で今がある事を、忘れかけていたようです。反省致します。
自分を好きになること、この事をこれからは意識して毎日を生きていきたいと思います。
暖かいお言葉を本当にありがとうございました。

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