人脈が欲しい。権力を持ちたい。
人脈がほしい 権力を持ちたい
お世話になっております。私の周りに、自分が苦手とする人が二人います。一人は会社の直属の上司(役員)、もう一人は義理の兄です。
この二人、とにかく言動がソックリなのです。
とにかく人脈が広いのです。そして「彼ら」を慕う人がなぜかたくさんいます。
それらの人が「彼ら」の指示の下、動いてくれるのです。一方で「彼ら」に従わない者はたちまち悪いポジションへと動かされてしまいます。
会社でこの上司に抗ったために、退職へ追い込まれた人を何人も見てきました。
私には、決して「彼ら」が性格が良いようには思えません。また、自分の話ばかりするのになぜか周りから慕われるのです。
そして、人脈が広いことで人生が豊かになっているように思えるのです。周りから慕われるので有利な状況を作ることができます。
最近では新型コロナワクチンを、医療従事者でもないのに、慕っている医療従事者の計らいで優先的に打てたという話も聞きました。
そんな「彼ら」に対して、私は苦手というかむしろ嫌いという感情を持っていました。しかし最近になって「彼ら」のように人脈が欲しい、願わくば権力を持ちたいと思うようになってきたのです。
「彼ら」に対して嫉妬のような感情さえうまれてきました。
「長いものに巻かれろ」と言う諺がありますが、「私は長いものに巻かれたくない」という思いが段々と「私自身が長いものになりたい!」と思うようになってきたのです。
「彼ら」のようになるべきではないのかもしれません。でもやっぱり、人生を豊かにするためにも「彼ら」のようになりたいのです。
どうすれば「彼ら」のように「長いもの」になれるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「人生の豊かさ」
こんにちは。
「彼ら」のように「人脈が広いことで人生が豊か」になり「有利な状況を作」りだしたい。どうすれば「彼ら」のようになれるか、という質問です。
端的に言えば、人生の豊かさは「権力」だ、これが欲しいということですね。
その獲得のための手段として「人脈」をもちたい、ということなのでしょう。
あなたが「権力」を欲しいならば、お住まいの地元の名士が集まる組織に属したり、特定の政治家を応援する団体に所属したりすれば、「人脈」は広がるのでないでしょうか。そのようにコツコツと「人脈」を築く方法は、数多くあると思います。
「彼ら」がどのような言動をして「慕われる」のかはわかりません。
人徳として「慕われ」ているのか、それとも利害関係に基づいて結びついている表れをあなたが「慕われ」ていると判断しているのかは第三者には区別がつかないのです。現場に居ない限り。
人徳として「慕われ」る人は、「権力」を前提にしていないし、ましてや「人脈」を築いているという意識さえないのだと思います。それは、縁ある人と親しんで、友人知人関係を広げているといった意識でしょう。
利害関係で結びついている人同士では、お互いが損得の関係であり、それこそ仕事などを有利にすすめるための「人脈」、悪く言えば駒であるとお互いに意識できていると思います。だから、損が人間関係の切れ目になります。勿論、ウィンウィンの関係が続く限りお互いを利用しあえるという意味で、「人脈」であり続けるでしょうけれど。こういった関係をあなたは「人生の豊かさ」と呼んでいるのでしょうか。
私の思う「人生の豊かさ」とは違うなと思いますが、あなたが「人脈」という手段を用いて「権力」を手中に収めるための手段をご質問でしたので参考に回答しました。
得と徳
既に、釋悠水師から回答があります。それで十分だと思いますが、若干付け加えさせていただきます。
政治家の三バンという言葉はご存じだと思います。選挙で当選し政治家になるためには、「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」の3つのバンが必要であるとされています。地盤は人脈や組織、看板は知名度、鞄は選挙資金、と言われています。小泉、鳩山、麻生のように、先祖の遺産ですべてを引きついでいる恵まれているケースもあります。一方で、現在の総理大臣のように、実質的にはゼロからスタートして地方議員から国会議員になり、閣僚になり現在の地位を得ているという稀なケースも有ります。総理大臣としての現在を論じることはさて置き、現在の地位に至るまでには、「絶え間ない努力」があったと思います。上の者にうまく取り入り、有権者の陳情に親身になって応える。当然、奇麗ごとだけではすまないでしょうし、いろいろと泥をかぶったりしたこともあっただろうと推測できます。
権力と人脈を得るには、目に見えるところでの努力もあったでしょうし、目に見えないところでの努力もあったと思います。羨ましく思う気持ちはわかります。でも、上司や義兄だって、善悪は別として、目に見えないところでかなりの努力して、人脈や権力を得ていると思われます。(見習うべきことなのかどうか、わかりません。)釋悠水師の回答に有りますように、利害関係に基づいた人脈が構成され、権力構造が出来上がっているのだと思います。
ご質問の意図としては、どう上手く立ち回れば、お得な人生と地位が得られるかということですよね。この質問の回答をhasunohaのお坊さんに期待しない方が良いと思います。はっきり言って、hasunohaの回答僧はこの分野のことが得意ではありません。何故なら、hasnunohaの回答は損得勘定から言ってあまり得にはなりません。では、何故やっているのか?得にはならないが、徳を積ませていただけるから回答しております。釋悠水師が「心豊かに」と表現している点に通じると思います。
得を目指すにも、相応の努力が必要です。でも、徳を目指す人生の方がいいんじゃないか、と私は思っております。
質問者からのお礼
ありがとうございます。返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。目に見えないところでの努力をしていきたいと思います。