軽度障害の元彼について
はじめまして。ご相談です。
私は結婚を前提にお付き合いした男性がいましたがお別れを告げました。未だに未練があります。
彼にはお互いの価値観の不一致を理由にして伝えていますが、
別れた本当の大きな理由は、
軽度のアスペルガーの傾向があることが、お付き合いしている最中に彼から伝えられたことです。
とはいえ彼は非常に気遣いが上手で(人並み以上に)大切にしてくれたので、基本的には嫌な思いはしませんでしたが
たまに激昂したり、こだわりが強かったり、通常考えられないミスをしたり
数年前に鬱病を患ったりなど、
これ以上一緒にいない方がいいかもしれない、と思う事もありました。
家族、親友にも
彼の特性を、具体例として伝えながら相談しましたが、
皆口を揃えて「離れた方がいい」とアドバイスをくれました。
理由は、「その彼本人の特性がどうであれ、私自身がその特性が原因で一生悩む可能性があるから」です。
確かに、何か困難にぶつかる度に、彼の特性を理由に悩みそうな気もします。
分かっていながらも、そもそもの障害の特徴を感じさせない気遣いと優しさと、
特性故かもしれませんが、私のことを強く求めてくれ大切にしてくれた日々が脳裏に浮かび、
別れた選択をしたことに苦しんでいます。
私に障害を告白してくれたことも、大切だからこそ…と思ってくれたからではないか、と考えてしまいます。
正直言って、別れを告げてからの方が、別れを告げる前よりも彼のことが好きです。
一時的な苦しみでしょうか。
また、その男性の前にお付き合いを数年していた人が結婚したことを伝えられ、酷く後悔したので
より後悔したくない気持ちも強くなっています。
宜しければアドバイスなどいただけると嬉しいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一緒に歩んでいけるかどうか
質問読ませていただきました。
別れた男性のことが忘れられず、これで良かったのかダメだったのか・・自分で分からずに悩んでおられるのですね。
心中お察しいたします。
さて、軽度アスペルガーということですが、病名が付いていると特別な感じがして遠ざけてしまうような風潮が世間にはありますよね。
もちろん病名が付くことによって、多くの人に認識や理解をしてもらえるという良い面はあるのでしょう。しかし、それを周りが悪い風に特別扱いして捉えてしまうというのは少し違和感を感じます。
なぜなら、人それぞれ長所もあれば短所もあります。色んな性格の人がいます。病名はついてなくても、とてもキレやすい人もいれば、人の話を全く聞かない人だっていますし、金遣いがとても荒い人もいます。
また、出過ぎた長所は短所にもなり得ます。優しすぎるが故に優柔不断になり、嫁姑問題に面したときに母親に逆らえず妻(自分)の味方になってくれない・・なんて話もよく聞きます。
つまり、医学的・心理学的に特定のパターンに当てはまる人に対して特定の病名が付けられているだけなのです。それ以外の人には病名は付けられていませんが、結婚したら相手が苦労するであろう性格の人もたくさんいるのです。
このように、どんな人であれ良い面、悪い面があるのです。病名が付いた障害を持っていようがいまいが、大切なことは「この人となら一緒に協力し合って歩んでいけるかどうか」、この気持ちを持てるかどうかです。
もちろん周りの意見を聞くことも大切ですが、それに流されてしまうのはいけません。周りの意見を取り入れつつ、自分の意見や主張を組み立て、最終的に自分が納得する選択をしなければなりません。
彼と別れてから、前よりも彼のことが好きだとのことですが、冷静に相手の性格や価値観などを考慮して、これから長い人生を彼と歩んでいけると思いますか?
思えるなら、後悔しないように再度彼とやり直せるよう全力を尽くした方がいいでしょう。
思えないなら、きっぱりと思いを断ち切って、次の出会いを探す一歩を踏み出した方がいいでしょう。
しっかりと自分の気持ちを見つめて、後悔しない選択をしてください。
何か少しでも参考にしてみてくださいね。
質問者からのお礼
藤川さま
大変丁寧な心のこもったご回答、ありがとうございました。
今まで自分のごく一部の知り合いにしか相談できなかったのですが、お話をきいていただき、自分自身を別の角度から俯瞰することが出来ました。
また改めて心の整理をしています。
自分自身の主張や意見を…おっしゃる通りですね。
つい他人の意見に耳を傾けすぎる私ですが、今どうありたいのか、時間をかけて紐解きたいと思います。
ありがとうございました。