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私の罪はなんなのでしょうか

回答数回答 1
有り難し有り難し 23

バツイチのシングルマザーです。
5年間ほど不倫をしていた相手が自殺をしました。
付き合うきっかけは相手からでした。
付き合い初めて2年ほどしたころ、私は相手の家族への罪悪感に別れを切り出したことがありました。
それでも、相手に引き止められ、その関係を続けました。
そして、5年もすぎた今、夜の電話を最後に自殺してしまいました。
喧嘩もなく、仲良く、幸せな付き合いを出来ていたと感じていたころでした。

亡くなって数日後、彼からの手紙が郵便で届きました。
内容は
もし、我々の関係を聞いてくる人がいたらしらを切ること
一緒にいるときはとても幸せだった
好きになるほど申し訳なくて仕方なかった
俺は駄目なんだ 生き永らえるだけ罪が増える
ありがとう ごめん 本当に好きだった

彼の罪で考えられるのは、私との関係だけです。

不倫は良くないこととわかっていました。
それでも、割り切って付き合い、お互いに支えになっていたと自分では思っていました。
私の罪は不倫と彼の命を奪ったこと。。。
それでも彼は幸せだったと言ってくれた。
罪とはなんなのでしょうか。。。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これからどうするのか

質問読ませていただきました。

さて、仏教で言う「罪」という言葉は抽象的なものです。世俗では、刑法に反する行いを「罪」と明確に定義していますが、仏教では明確な定義はありません。
ただし、「業(ごう)」という言葉がそれに近いでしょうか。善い行いをすれば、それが「善業」となります。悪い行いをすれば、それが「悪業」となります。自分の過去世の業が原因となり、現世での周りの様々な現象(縁)と交わることで物事は色々な形を顕わすのです。

つまり、しろねこさんの過去世の業(何があったかはわかりませんが)と、彼との不倫という現象が交わることで、今回の事態が発生したということです。事物はただあるがままに存在するだけですので、今回の出来事が罪かどうかと問われると、それはしろねこさんの気持ち次第とも言えるでしょう。今回の行いが「業」として何らかの原因となる、それだけのことなんです。

「罪」とは何か・・という話はさておきまして、1つわかったことがあるのではないでしょうか。
どんな理由にせよ、「不倫は誰も幸せにならない」ということです。周りに祝福されて一緒になることはありません。たとえ一緒になっても、周りに負い目を感じながら、もしくは自分が奪ったから今度は誰かに奪われるのではないかという恐怖に怯えて暮らします。一緒になれないなら、必ず別れが訪れます。もしばれれば、家庭崩壊で様々な人を傷つけて、自分も慰謝料を請求されるかもしれない。もしばれなくても、大なり小なり当事者に罪悪感がつきまとってくるのです。
こういった地獄が待っているのが不倫という行為です。

今となっては、彼の気持ちがどうであったのか、その真実はわかりません。今しろねこさんが出来ることは、彼の遺した言葉通りにシラを切り通すことです。これはしろねこさん自信を守るためと言うよりは、徒らに彼の遺された家族を傷つけないためです。
そして亡くなった彼を供養してあげることです。

時間はかかるかもしれませんが、きっちりと供養して気持ちに整理を付けることで、しろねこさんの気持ちも少しずつ和らいでくるでしょう。辛いときは、どなたかにお話を聞いてもらうのもいいかもしれません。
そして一歩ずつですが、自分の人生を前を向いて進めるようになるはずです。

何か少しでも参考にしてみてくださいね。

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質問者からのお礼

ありがとうございました。
彼と出会えたことは、私にとってはどんなカタチであれ、幸せなことでした。
でも、不倫をしたことは勿論許されないこと。
自ら命を去った彼には、どうか悪業が来世に残らないでほしいと願いながら、手を合わせたいと思います。
私は娘の為にも、生きて、善業を行い、また彼に会えることを願いたいと思います。

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