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辛いのに忘れられません。

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有り難し有り難し 17

少し前に、ちょっとだけ付き合っていた男性についてです。

付き合った初日に、精神的に耐え難いことをされました。あとからいろいろと調べて、性暴力に値すると理解したのですが…

基本的には優しかったし、ほんの少しでも楽しい時間を過ごしたことも確かです。本当に好きになりたかったし、好きだと思った瞬間もありました。

でも付き合っていてもその時の事が頭からず離れず怖くて相手を信じられなくて、精神的に不安定になるばかり。相手はそんな私の状態が受け入れられなかったらしく、突然いなくなって音信不通に。その後、諦め半分で本音を書いたLINEを送りましたが、即ブロックされました。
その前にも1度だけされたことが怖かったと打ち明けましたが、理解して貰えなかったこともあります。

もしかしたら、もっと早く伝えていれば分かってもらえたのかもしれません。でも出会ってすぐに嫌がる事をされて、相手を信じられなかったし、怖い気持ちはずっと拭いきれませんでした。
「ああいう嫌なとこがあった」「こういう行動が嫌だった」と思い返すのですが、私が不安定になっていたから相手も冷めていてあんな行動をしていたんじゃないか、私さえ我慢していれば、もしくはもっと早く打ち明けていれば幸せになれたんじゃないかと、私が悪かったんじゃないかと、毎日悲しさと悔しさと後悔に苛まれています。

嫌いになりたいのに、忘れたいのに、優しい思い出ばかり蘇って、それと同時に怖かったことも思い出して…頭の中がぐちゃぐちゃです。仕事も手につかないような状況で、怒られてばかりいます。
過去は取り戻せないので、せめて自分の気持ちを整理したいです。アドバイスをいただけないでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分の状況と感情を俯瞰して冷静に見つめてみましょう

質問読ませていただきました。

自分の感情が整理できず、心身共に疲れ果てていらっしゃるのですね。
心中お察しいたします。

さて詳しい事情がいまいち見えてこないのですが、質問を伺う限りにおいては、めいこさんは相手のことを本当に好いていたのか疑問に思います。
「付き合った初日に、精神的に耐え難いことをされ」とありますが、それ故に「相手のことを好きにならなければならない」という強迫観念に近いものに囚われてしまっていませんでしたか?
その強迫観念故に、「優しかったとき」のことを自分の中で強調して「好きだ」に変換していませんでしたか?
被害者が加害者に恋をしてしまうという心理状態があります。それに近いような精神状態におかれていたのではないでしょうか。

恋愛というのは他人同士のお付き合いです。他人と深く付き合うには、そこに信頼関係がなければなりません。それは友人だろうと恋人だろうと夫婦だろうと、信頼関係なしには成り立たないし、長続きしないのです。
「付き合っていてもその時の事が頭からず離れず怖くて相手を信じられなくて、精神的に不安定になるばかり」という状況から見ても、めいこさんは相手と信頼関係を築けていたとは思えません。
ですから信頼が築けない代わりに、「好き」という感情を自分に押しつけることで自分を納得させようとしていたのではないですか。

また、本当に相手のことを思っているなら、「突然いなくなって音信不通」や「即ブロック」にはなりませんよ。
大切な相手なら、精神的に不安定になっていればたくさん言葉を交わし、相手が不安定になっている原因を取り除く、しっかりと信頼関係を築く、そういった努力をするものです。それがないということは、その程度の思いしか相手になかったということです。
ですから、もっと早く伝えていたところで結果は同じものだったでしょう。

このように冷静に俯瞰して自分の状況と感情を見つめてみてください。
その上で、「その程度の人にいつまでも固執することは、自分を徒らに苦しめることなんだ」ということを、しっかりと見極めてみてくださいね。

何か少しでも参考にしてみて下さい。

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京都府・大阪府・奈良県の県境に当たる、京都府京田辺市の天王院というお寺でお勤めさせていただいております。山手の方にある、自然に囲まれた日蓮系宗派のお寺です。 13才から僧侶となり、たくさんの方と関わってきました。 現在は42才となり、3人の子育てに奮闘中です!また、教育関係の仕事にも勤めたことがあります。 自分の経験したこと全てが私自身の糧となり、それが人を救う力になればいいなと、何があってもポジティブに考えるようにしてます。 その経験を活かし、 ・人間関係 ・将来の不安 ・仏事全般 など、様々な質問に答えていきたいと思っております。 何か悩み事がある、個人的に相談したい、質問について他の人に知られたくない、という方は遠慮なくメールにてご相談下さい。 今までにたくさんの方からメールにてご相談をいただいておりますので、気軽にご相談してみて下さいね! また、ハスノハの回答には字数制限があり、私の回答に対するお礼に返事が出来ない場合も多々あります。ですので、返事を望まれる場合もメールにてご連絡下さい。 メールアドレスは下記をご参照下さい。 一両日中に返事をするようにしておりますが、こちらからの返事が届かない場合は、 ・メールアドレスを間違えていないか ・受信拒否設定はどうなっているか を確認して、もう一度メールを送っていただければありがたく思います。 また、お寺に直接訪問されてのご相談も受け付けております。その場合は、まずメールか電話にてその旨をお知らせ下さい。 お寺の予定と照らし合わせて、日時を調整させていただき、お寺の詳しい場所などをお伝えいたします。 ただし、電話回線が1本しかないこと、他の法務の電話が多いことから、失礼ながら電話での悩み相談は承っておりません。 直接お寺に参詣されての相談か、メールにての相談に限らせていただきます。 また、直接お寺に参詣されての法事や、ZOOMを通じての法事なども受け付けておりますので、希望があれば何でもご相談ください。 メールアドレス joukai4378+soudan@gmail.com 電話番号 0774-65-0161
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私の思い描いた彼とリアルの彼は全然別人だったときちんと学ぶ 

受け入れがたい事実を受け入れたくないがために、うやむやにおくことで脳内消化不良が起こることがあります。
大切なことは傷つくような経験にするより、学びとすること。
単純に自分の相手に対する理想や思い込みや先入観が過剰すぎて現実は全然別モノの変態野郎だったという夢を壊す表現で申し訳ないですが、それが一番夢から目を覚まして今後の防衛の為にも効果的かと。
私の所には電話相談でも犯罪被害にあわれた方の相談も数多く寄せられております。だからこそ、世の中、きれいごと抜きにきちんと現実を夢や理想や幻想をまぜこぜにせず自己防衛をきちんとしなければいずれお子さんを育てていくにしても守れないということになってしまうのです。
世の男性には本当に気を付けた方がいいですよ。
表向きはきれいな言葉で「釣る」ものの、フタを開けたら性暴力なんてことはあちこちで起こっています。
チェコスロバキアのSNSの社会問題映画に学ぶとよいでしょう。
これはどこの国でも起こっている現実なのです。そしてオスというしょうもない生き物のしょうもないサガ(性)をキチンと純粋という名の無知な女性たちがわきまえてちゃんと自己防衛するために必要な知識の基本と思います。http://www.hark3.com/sns-10days/
こういう話をするとよく次のようなフレーズが沸いてきます。
でも「世の中の男性のすべてがそういうわけではない」と。
いいえ。騙されてはいけません。
話をそらされて防衛が甘くなってはいけない。
ほぼそうだと思った方がいいのです。
私は日本国内の犯罪も含めた反日活動の被害を阻止する活動をしていますが、日本でもっとも犯罪件数が多いのはどこの国がご存じでしょうか?
年間犯罪件数が最も多い人間性の国はどこか。きちんと差別ではなく事実を知るためにも調べましょう。そういう現実がありながら外国人差別につながるから…という理由で話をそらして現実を広めないようにする動きすらあります。それで結果的に被害を受けるのは誰でしょうか。私たちです。
動物を飼っている人はオスの性というものをよくわきまえておられます。
うちではニワトリがおりますが、本当に酷い世界です。
人間は人間の姿をしているからと言って人間性が立派であるとは限りません。
性犯罪の一年、一日の件数などもこの現実の世界の真実を知っておかれた方がよろしいかと思います。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

ありがとうございます。
自分の中でも、自己防衛的に相手を美化しようとしているなという感覚がありました。最後まで抵抗できなかった自分と、抵抗しても逃がしてくれなかった相手との辛い記憶からの逃げ道にもしようとしていたと思います。ストックホルム症候群のようなものでしょうか…
交際後、信頼の感情や好きだという感情がが芽生えていた時期に起きたことだったので、まだ裏切られたのだと、被害にあったのだと認めたくない自分もいたのだと思います。自分を責める方が楽だと感じていた点もあった気がします。
お言葉、とても心に刺さりました。聞いていただけて良かったです。ありがとうございました。

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