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不倫した後悔で、毎日生きるのが辛いです

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初めて相談させていただきます。
夫に対する小さな不満の積み重ねから、知り合いと不倫をしてしまいました。数ヶ月ほど不貞関係を続けたところ、夫にバレ、現在は離婚するかどうかの話し合い中です。子どもはおりません。

私は、離婚したくないと思っています。不満はあったにせよ、夫のことが世界で一番好きで、私の人生には夫がいてほしいと思うからです。

そして今一番辛いのは、自分がしてしまったことへの後悔です。
どれだけ夫に謝っても、後悔しても、過去にしてしまったことは絶対に消えず、夫婦としてせっかく築き上げてきた信頼関係を取り戻すこともできません。
後悔とは絶望に似ているのだと、恥ずかしながら、初めて知りました。

この大きすぎる後悔を抱えながら、あと50年以上も生きていかなければいけないと思うとただただ辛く、途方に暮れてしまいます。
hasunohaにたどり着く前は、どうすれば楽に死ねるか、早く人生を終わらせるにはどうしたらいいのか、などばかり考えていました。
今でも、池袋の暴走事故のニュースなどを見るたびに、なぜ私のような人間がのうのうと生きているのか、犠牲になるべきは私だったのではないかと、罪悪感にさいなまれます。

一番大事で、結婚するほどに好きになった人を幸せにすることができなかった。
夫のことはもちろん、親族や友人たちなどたくさんの人たちに迷惑をかけ、不幸にしました。
こんな私が生きている価値はあるのでしょうか。この後悔(絶望)の海から解放される日はくるのでしょうか。

どうかお答えいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今も夫に向き合ってないのでは?自分にも向き合ってにゃい。🐈

結婚中も夫に向き合ってこなかったからその不満を他の男性に向けて不倫関係になった。そこに夫は存在しながら存在していない。あなたの中でセルフトーク、お独りトークで架空の夫を描いて不満を抱いて、一番愛している?夫を無視で他の男性と不倫関係。夫に向き合っていないという意味も誤解しないようによーく考えてみてください。
今もあなたの頭の中で「こうだろう・どうせこういうことだ・こういうことだろう」という脳内セルフトークは全部あなたの独り言に等しいものなのです。
不倫後も向き合うべき夫はどこにいますかねぇ。
少なくてもここではないことは確かですし、あなたが坊さんに「どうしたらよいものか」と先のことを案じてぽーーーっと思い浮かんでくる夫もリアルご主人、リアル旦那、リアル夫ではない。それは、実はご主人ではなくあなたの脳内セルフインナーハズバンドでは?
つまり、私が申し上げたいことはあなたはずっとご主人ではないものをご主人のいるところでも、ご主人のいないところでも「私の中では夫はこうだ」という自分で描いている過去データや脳内で脚色されたデータ、判別された記憶をメインに相手にしていたはずです。グサリ。
その証拠にあなたの家に居る今から何を言うであろうかまるで予測不可能な現実のリアルなご主人はあなたの今思い描いている脳内ハズバンドとはまるで違うトリッキーな動きをしているはずです。そっちを相手にせずに、その人に対する「アタシの脳内評価」という影を相手にしていると感じませんか?
この話、ぴんと来ないかもしれませんが、よくよく考察してみてください。
あなたはあなたのご主人に対して「私が夫に対して❝こうだ❞」と思い描いた影を相手に不満や妄想をしていた面がないわけではないはずです。愛しているとかいいますが、それもあなたの「中で」の。実際のご主人を見ずして、向き合わずして、他の人との不倫関係にあって「会っている・向き合っている・愛している」とは言えないはずではないでしょうか?
生きている価値があるないとかいうのも、それもあなたが今の時点でそっちに向かうことではないとおもいます。それも責任や対話、きちんとした話し合いから逃れているような気がします。
ご主人が本当に望んでいることは、そこで「(*´Д`)はい、はい、私が悪いのね…。」と自分を責めてまたしてもインナーワールドに逃げ込むことではないはずでしょう。

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おきもち

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今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

あなたは価値あるのです

拝読させて頂きました。
あなたはとても価値のある方ですよ、あなたが心を込めて向き合う方は旦那さんですよね。旦那さんにとってあなたの存在は決して小さいものではないでしょう。
ゆっくりと呼吸なさって下さい。そして今の感情・激情を沈めてみて下さい。それからゆっくりとあなたのこと旦那さんのことを見つめてみましょう。一言では言い尽くせない様々なことやお気持ちもあるでしょう。
その思いをゆっくりと旦那さんにお話なさってみて下さいね。旦那さんへの思いをゆっくりとお伝えなさってみましょう。
そうしてご夫婦で今のことそしてこれからのことをお話なさってみて下さいね。
そしてご夫婦でご判断なさって下さい。夫婦の間柄は犬も食わないです。

あなたも旦那さんもこれからの未来を心健やかに充実した毎日を歩んでいかれます様切に祈っています。

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おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

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