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お坊さんとの恋愛と結婚について

回答数回答 2
有り難し有り難し 63

はじめて相談をさせていただきます。
32才、実家で父母と3人暮らしをしており、現在婚活中
(といっても、友人の紹介で飲み会に行く程度)です。

私は先天性の疾患から子供が産めないと病院で診断を受けております。

先日のこと、大学時代の友達からの誘いで飲み会に参加しました。
そこで出会った男性(Aさんとします)は、私と同じ年で
現在東北でお坊さんのお仕事をされています。

お互いに好印象で、飲み会後から携帯でのやりとりをスタートさせました。
私は関東、Aさんは東北在住ですので、すぐに会える距離ではありませんが、日常生活のことや趣味のこと、仕事のことなどを話すうちに、
彼のお坊さんとしての意識の高さや、誠実な人柄にとても惹かれました。
恋愛対象として、見てもらえたらと思うようになっています。

お互いに30歳を超え、結婚も身近に意識する時期に差し掛かり、
医学的な技術を以て子供を産むことができない私の身体のことを、
Aさんにどういうタイミングで伝えるべきか迷っています。
Aさんは現在、大きめの寺院に職員としてお勤めされているそうですが、
いずれご実家に入られます。
(Aさんはお姉さんと2人姉弟です。お姉さんは関東でご家庭を持っているそうです。)

お坊さんの考え方にも様々あるでしょうし、受け入れてくれるかどうかは
伝えてみなければ分かりませんが、お寺を守る上で「跡継ぎ」が産めないという致命的なハンディを背負っている自分の宿命は悔やんでも悔やみきれません。
お坊さんではない方とのお付き合いも以前しましたが、私の不妊が原因で
別れてしまった経験もあります。
結婚されてから初めて不妊の現実に突きつけられるご夫婦が少なからず
いる昨今ですが、最初から不妊が分かっている人と付き合う覚悟がある
男性は、そう多くはないんだなということを、身を以て感じています。

現在私のハンディを知らないAさんが、仮に私に好意を抱いてくれていたとしたら・・・と考えると早く伝えるべきなのだろうと思いますが、お坊さんの側のご意見を頂戴できればと思い、今回思い切って相談させていただきました。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

恋は条件がそろえば幸せになれるわけではないんです。

女子プロレスラーでカウンセラー見習いの雫有希です。
まず先天的な要因で妊娠が困難であるということどうか自分を責めないでください。それによってミキさんが幸せになれないということは絶対にあってはならないことです。

これはお寺側の責任でもあり、私もとらわれていたことなんですが、「お寺の跡継ぎを生む」がなんで今こんなにお寺の世界で重要になってしまっているのかと思うと不思議でなりません。

こどもが生まれなかったらお寺をやってはいけないのか?
こどもができないと信仰を持ってはいけないのか?
お寺を守るということは子どもを産むことなのか?
お教えを一生懸命勉強し、ご本尊様に手を合わせることがお寺を守る最大の役目ではないでしょうか?

跡継ぎが産めない=致命的なハンディ。
仏教の本質に照らし合わせたら、全然かみ合ってないと思います。
確かにお寺がそういう仕組みになってるしし、私もそう思ってました。私もお寺に対して「お寺を継ぐことはお寺に来てくれる男性と結婚し男の子を生むことが義務になる」というとらわれで苦しみました。
でも今は先ほどのように考えるようになったことにより、自分の心を見つめることができました。
私がそもそもの信仰のあり方を間違えてどうすると・・・・。

そして、不妊のことで、お別れしてしまった恋もある・・・本当につらいと思います。
自分自身が望んでなったものではなく、恋がダメになってしまったことは本当に悲しいですよね。

不妊を理解してくれる男性を探すのではなく、ミキさんの魅力をしっかりわかってくれる人と素敵な関係を作り上げてみてはどうでしょうか?
お寺の人だから不妊を言わないといけないとかではなく、お互いがお互いを受け入れていくに当たり、どうすればいいかということです。

人は条件でなく本質が惹かれあえば何とでもなると私は信じてます。

今は里親や養子縁組があります。
虐待で施設に預かってもらっているこどももたくさんいます。
そういった子を引き取って愛情をかけて育ててあげるのも立派なことだと思います。

自分がとらわれている負のサイクルをどうか一回捨ててみてください。
その上で、不妊についていつの段階で彼に話していいかミキさんが決めてみてください。
大丈夫です、幸せになりましょう。

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おきもち

雫有希(占い専門僧侶)
占い師、タロット講師、心理カウンセラー、女子プロレスラーの顔を持つ浄土宗の...
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あなたの想いを、伝えましょう。やっぱり相性ですよ◎

恋愛、結婚となると、皆 それぞれの未来予想図をもっているものです。
でも、やっぱり相性ですよ。人生のパートナー。お坊さんでも同じです。子どもを産める身体かどうか、で判断する人は、この世の中にどれくらいいるのでしょうか。
まだ、打ち明ける前から、不安にならないで。
あなたが、素敵な人だと思う相手なら、真剣に向き合ってくれるはずです。
勇気を出してみませんか? (*^^*)

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おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

中田 三恵様
この度は、暖かい励ましの言葉をありがとうございました。
お礼が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

「人生のパートナー」という点において、相手がお坊さんだろうと一般の人だろうと関係なく、
相性こそが大事なんだということ。はっとさせられました。
出会いの機会が無いわけではなかったにも関わらず、今回ここまで自分の気持ちが
「恋」に発展しそうなのは、相手の方を、一人の人として素敵だなと思えているから
なのは間違いありません。
どういう考えにせよ、真剣に向き合ってくれることを信じて伝えてみます。
次に会うのはまだ少し先のことですが、気持ちの整理をして臨みたいと思います。

ありがとうございました。

雫有希 様

この度は懇切丁寧なご回答をいただき、ありがとうございました。
お礼が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

私自身は一般家庭に生まれ育った者で、お寺の仕組みや携わり方について、
人伝いに聴いたり、テレビやネットの情報を頼りにしていました。
それゆえ、「お寺では跡継ぎが必須」というイメージも堅く持っておりました。

しかし、「条件でなく本質が惹かれあえば何とでもなる」という雫様のお言葉に
とても励まされました。

私が思いを寄せている方は、仏の道に対して、日々のお勤めに対してとても
誠実に向き合っている方です。また、お坊さんという職業に関係なく、
その方の人柄に一番惹かれています。
一人で勝手に思い悩まず、どう受け入れ合っていくかというのを、
今後その方と少しずつ話し合っていけたらいいなと思います。

私は、自分の身体のことを知るまで、知ってからもなお「母」になることをずっと夢見て
おります。血は繋がっていなくとも、愛情を注いで育む子を持てたらと願っております。
私自身の幸せのためにも、一歩踏み出してみようと思います。

雫様、勇気をいただきまして、本当にありがとうございました。

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