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悲しみや無念な気持との向き合いかた

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先月、母が癌で他界しました。
放射線治療で喉を痛めてしまい、治療中は胃ろうをして栄養を取っており、長い間ろくに好きなものも食べられないままの最期でした。
母は優しく正直な人で、人としても尊敬できる人です。
そんな母がなぜこのような形で早くに亡くならなければいけなかったのか、無念な気持ちが拭えません。
もっと早く病気に気づいていれば、治療中の選択ももっと違う選択をしてあげていれば、その他も生きているうちに○○してあげていれば…と後悔でいっぱいになってしまいます。
今まで過ぎた事はしょうがない、昔には戻りたくないという性格だったのに、母のことになると、元気な時や治療中の時でも良いから母が生きていたあの時に戻りたいと思うことが多くあります。
そう思う一方で、一番の願いは、心配性でもあった母に私達のことは心配しないで成仏してほしいという気持ちです。
このまま悲しんでばかりいたら、心配して成仏できるものもできなくさせてしまうのではないか?
あんなに痛みに耐え、治療を頑張っていた母だから、これからは何も痛みや悲しみがない世界で安らか過ごして欲しいのです。
もう少しで49日を迎えます。
安心して成仏してもらうには、私はこの後悔や悲しみ無念な気持ちとどの様に向き合い、生活して行けば良いのでしょうか?
お知恵をいただければ嬉しいです。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

苦しい心境の中、日々をお過ごしですね。

 はなさん。こんばんは。秋から冬へと変わり移る季節柄もあってか、非常にお寂しいですよね、お苦しいですよね、この日々が、毎日連続して。お母様は悪性腫瘍でお亡くなり、しかも最後は胃ろうで栄養摂取といわれますと、私も正直胸が苦しくなります。最近、この「四十九日法要」を迎えるにあたっての心構えを、心配される相談者の方が多い気がします。さあ、どうでしょうか。少し向き合ってみましょう。

「このまま悲しんでばかりいたら、心配して成仏できるものもできなくさせてしまうのではないか?」

とのことですが、今悲しみに浸らないで、いつ悲しみますか?「苦悩」や「悲嘆」は事実なのですから、それに逆らわず、悲しむだけ悲しんで、お母様との思い出を心のなかで想い巡らせながら、今を生きる方が健康的だと私は思います。四十九日法要後も間の期間は今までよりありますが、諸々の法要があるのかと拝察いたします。その性質は、年月がたつにつれて、その法要での心持ちも変わってくるかも知れません。悲しみの深海から、お母様を偲ぶものへと濃淡のグラデュエーションを描くように変化するのでしょう。なお、故人に対してのいたわりや医療の最善については誰もが考え後悔しますが、個々人の最善は尽くせているはずです。その時の、最善だったとしか表現できません。情報が渦巻いている社会ですから、特に医療については考えますが、その時の最善はきっと尽くせてますよ。そう思いませんか?

 他の回答にはよく「対象喪失」について言及するのですが、今回はわざと避けています。お母様は仏となり・・・深く考えなくとも、自然に生きませんか。複雑な構造の世界は専門家(この場合は僧侶)にまかせて、ご自分の中での心の納得を図るとよいのでしょう。焼香の薫習のなかで、仏様の前にて手を合わす自分が想うことと真摯に向き合えば、よいのですよ。
 着地のない回答はここまでとします。

ーーーーーーーーーー
追記 2021年11月15日
 ご連絡ありがとうございます、そうでしたか。季節はもう冬に片足突っ込んだような状況で、心身の状態が不安定になりがちですから、守りの姿勢で今を大切に、お互いにしたいですよね。。。ではでは。またの機会があれば。

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質問者からのお礼

清水光明様
回答ありがとうございました。
先日、無事49日法要を終えました。
清水様の
今悲しみに浸らないで、いつ悲しみますか?
の言葉にハッとし、その通りだと思いました。
しっかりしなければと思いすぎて、悲しむことが知らず知らずのうちに悪いことの様に感じておりました。
回答を読んだ後、思う存分悲しんでも良いのだ、今悲しまなかったらずるずると不完全燃焼のように沸々とした悲しみを長く引きずってしまう…と思いました。
思いきり泣きました。
悲しい、寂しい感情を我慢せずに想いのまま泣きました。
ああしておけば良かった…と生きてくれている時に大切にしきれなかった後悔は無くならないですが、その気持ちとも向き合いながら生活して行きます。
悲しむだけ悲しんで、そう思っても、大切に想う気持ちや母への感謝の気持ちの方が強いことがわかりました。
これからも色々な感情がその時々に押し寄せてくると思いますが、その気持ちと真摯に向き合い、母へ感謝の気持ちを毎日手を合わせながら、伝えて行きたいと思います。
心よりお礼申し上げます。
どうもありがとうございました。

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