家族他界後の気持ちの持ち方
家族の詳しいいきさつはプロフィールにまとめましたので、そちらも見ていただけたらと思います。
二年前に母、数日前に弟が他界しました。弟は体調に異変があり、病院に行ったときには自力で動くのはすでに難しい状態だったそうです。私は弟が病院に行く数日前に実家に行きましたが、普段から弟とコミュニケーションが上手く取れないこともあり、弟と会うことがありませんでした。自分は家族の問題から目を背けていたとつくづく感じています。弟は肝臓と腎臓に大きな腫瘍があり、死因はがんでした。陰陽五行では、怒りは肝臓、不安は腎臓に蓄積されるという話を読み、弟の葬儀では何もわからずごめんと心のなかで謝っていました。弔問に来られた方から、なくなった母が弟を迎えに来たのだろうという話を聞き、母と弟に対して申し訳なく思う自分がいます。家族の問題に目を向けることができなかった自分はこれからどのように生きていけばいいのか、どのような心持ちでいたらいいのかご教示いただけたらと思います。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
どうぞ静かに手を合わせ、ご自身のあり方や生き方を問える時間に
プロフィールを読ませていただきました。家族なのだからと口では簡単に言えますが、家族だから想いが複雑になることもありますし、大人になれば親元離れて自立していくというのは自然なことでもあります。
亡くなられれば、もっとこうしてあげたかった、こう出来ればと、後悔や自責の念も湧き起こりますが、あなただって精一杯生きてきたのでしょう。誰があなたを責められるのでしょうか。
家族であっても、それぞれがそれぞれの人生を生きていくしかありません。仕方がないということではありませんが、弟さんもまた、ご自身の人生を精一杯に生き抜かれたと思いますよ。
弟さん、病の中でよく頑張られましたよね。今 仏様の世界で、そしてお母さまのそばで、安心してお暮らしのことと思います。あなたが心配するように、お二人もまた、ありがとうと想っていらっしゃると思いますよ。
亡き人を想うとき、どうぞ静かに手を合わせ、あなた自身が仏様に向き合い、ご自身のあり方や これからの生き方を問える時間にしてくださいね。
尊き仏縁をお大切に。
今から出来ることに目を向けましょう!
質問読ませていただきました。
複雑な家庭に育ち、そこから目を背けていたことに対する罪悪感や申し訳ない気持ちで苦しんでおられるのですね。
心中お察しいたします。
さて、親孝行したいときに親はおらずといいます。そして、人は失って初めて気づくこともたくさんあります。お母様や弟様に対して色々な気持ちを抱いておられるでしょう。
しかし、どんな状態であっても自分に出来ることがあります。亡くなった方に直接話しかけたり尽くしたりはできませんが、今からでも供養することはできます。もしくは、残された家族としっかり向かい合って愛情を注ぐことだってできるでしょう。二度と同じ事を繰り返さないためにも、しっかりコミュニケーションを取って関係を構築していくことだってできるはずです。
そして、その積み重ねがかぐやさんの後悔の気持ちを癒やし、ぽっかりと空いた心の穴を少しずつ埋めていってくれると思いますよ。
人生はそんなことの繰り返しかもしれませんが、「一度犯した失敗は二度としない」という前向きな気持ちで進んでいければ、必ず道は開けていきますよ。
何か少しでも参考にしてみて下さいね。
質問者からのお礼
藤川さま、中田さま、お忙しい中、早々のお返事ありがとうございます。
あまり周囲に心配かけたくなく、主人や友達などにも話をせず、自分の中にずっと溜め込んでいた気持ちをこの場で初めてお伝えしました。ふいに涙が止まらなかったり、無気力で何もできなかったり、この先どうしたらいいか考えられず、先が見えない状態ですが、いただいたお返事を何度も大事に読んでいこうと思います。