hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

兄弟のこと

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

私には双子の弟がいます。
彼は20歳の頃から難病を患い、
入退院を繰り返し、数年後には身障者となりました。

私は若かったので、その頃の彼の計り知れない苦しみなどを、わかってあげることが出来なかったと思うのです。

なぜなら、記憶があまり無いからです。
お見舞いにも行った記憶があるのに、
双子なのに、同じように苦しんでなかったのです。

ただ、彼に「どうして俺ばっかり…」と嘆かれたことがあります。
私も今まで、身体は強い方ではありませんが、
胃を壊したり、流産したり、不妊治療をしたり、精神的疾患にかかったり…
自分なりに辛いことはありました。

それでも彼がどれほど今まで辛かったことだろうと思うと、本当に今、辛いのです。

私は主婦ですが、彼はバツイチで独身です。
離婚の理由は怖くて聞いたことがありません。
それは、もし病気が理由だとしたら、とてつもなく辛いからです。

そして今も、別な病気を患い、去年から入退院を繰り返し今も入院中です。

いつも、いま自分に出来ることは何か、を考えているつもりです。
しかし、入院してる傍ら、自分は遊びに行ったりしてていいのかと、罪悪感があります。

2日に一度は面会してます。
でも、いつも思うのです。
「なぜこの病気が自分じゃなかったのか。」

つまり、「彼じゃなく私が病気になれば良かったのに」と強く思うのです。

双子で仲は良いです。話もよくするし、2人で買い物に行ったりもします。

だから、余計、自分だけ楽してるような気になっていて、弟に申し訳ない気持ちでいっぱいなのです。
弟はものすごく優しい人なので、私に対してそんなことは思ってないと思うのですが、

段々歳をとっていくにつれ、
どんどん辛くなっていきます。
私はどのように心を持てばいいのでしょうか。
彼にもっと何をしてあげればいいのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたはあなたの因果を負い、弟さんも同じです。

たまたま双子でお生まれになりましたが、違う魂です。同じ人生を歩むことも、まれに近い人生を歩む方もいますが、同じではありませんよ。逆にお伺いしますが、双子の兄弟、姉妹は同じ人生を歩んでますか?魂は生まれ変わり死に変わりします。たまたま近いしい魂がほぼ同時に生まれたのです。そして弟さんは障がいという、たいへん大きな個性を今回持って来られました。その大きな個性とともに生きることをご自身で選択されたんですよ。それは仏さまから与えられた修練なのか、はたまた因縁の解消なのか、そんなことはわかりません。はっきりと言えることはあなたはあなたの人生を歩み、弟さんは弟さんの人生を歩むしかないのです。誰も身代わりなんかできませんよ。それが因果です。あなたはあなたの人生を生き抜いたらいいですよ。あなたはご立派な方ですよ。2日おきにお見舞いなんて家庭があったら、なかなかできることではありません。思いやりがあって優しいお方だなあと、感激しましたよ。優しいですよ。素晴らしい方です。言い訳ばかり言って何もしない人が多いんです。弟さんにあなたが良心の呵責に苛まれることはありません。弟さんは今世で大きな荷物を1つ片付けて楽になるんですから、あなたは弟さんを今のまま、今のまま、応援してあげたらいいですよ。あなたの人生の主人公はあなたです。楽しむ時は楽しんでくださいよ。明るく楽しい人生をすごいて、極楽往生すること、これがあなたの因縁解消ですよ。どうかお幸せに!人生を楽しんでくださいね。祈っています。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向きに楽しく愉快に生きていくためのヒントを自分自身も考え続けながら、また少しでも皆さんのお役に立てればと考えています。できるだけ、わかりやすく簡単にお答えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。現在も整骨院をやっていますが、医療福祉関係の仕事に長年従事してきました。他に、知的障がい者施設の仕事に関わらせていただいています。また、イジメや引きこもりなど子どもたちのために何かできることがないか、現在模索中です。フリースクールをお寺で開講予定しています。仏教特に浄土学は死ぬまで研鑽だと思っていますが、居眠り専門なのが、課題です。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。
悩んでても仕方のないこと、どうすることもできないこと、痛感してます。
回復を願ってただひたすら自分の出来ることを
やっていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ