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心の持ち方を教えてください。

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

杏香と申します。よろしくお願いします。

少し前に友人から、理由は告げられずに「縁を切ります」と言われました。それを「悲しいけれど」と受け入れたのですが、それ以降その方からしつこい嫌がらせを受けていました。縁を切ると言っておきながら私をストーキングし、粗を探しては陰口を叩くといったことをされ、その方はそれを「自分は倫理観が強いから」と正当化していたようでした。

私としては、「嫌いなら忘れる努力もしてほしいのに…」と、とても困惑しました。

その頃は本当に憂鬱で、毎日自殺を考えていました。彼女をどこかで傷つけた私が悪かったのでは、嫌がらせは当然の報いなのではと、毎日罪悪感に駆られました。

幸い同居家族が理解を示してくれ、現在は精神的にも回復してきています。本当にありがたいことだと痛感しています。
また、二年近く前から慈善団体に毎月定額の寄付をしており、「死にたい」と思ってしまった時には次月の寄付のことを思い出すようにしています。「もしかしたら私の寄付で助かる人がいるかもしれない。まだ死ねない」と思い直すことができ、厳密には違う意味なのかもしれないのですが、「情けは人のためならず」を実感しています。

他にも、気持ちを切り替えるよう、可能な限りのことをしているつもりです。
ただ、一人で心の持ち方を考えても限度がありますので、今回仏教のお知恵をお借りしたいと考えた次第です。

こういった時、どのような心持ちで臨み、心を切り替えていくと良いでしょうか。教えていただきますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。

2021年12月30日 9:02

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「志」と「思」には違いがあり。

拝読させていただきました。

人は明るい未来を見いだすために思いを馳せます。

1、意志
2、意思

タイトルで述べましたように、類似しているようで、自身の心(意)の維持の仕方には違いが生じます。

質問でもあったように、縁を切ると言ったにもストーカー行為なる嫌がらせをしてくる思いには、憎悪・嫉妬などがあることを察します。逆に言えば、その友達と縁が切れて良かったではないかと真に思います。

杏香さんの思いの中で、懺悔であったり、友達への再生への感情、あの頃のようになど色々な思い出が脳裏を駆け巡るものです。しかし、仏教ではどのように見ていくのか。自分の人生は自分が主役なのであるととらえてください。友達とよりを戻したところで、その友達は嫉妬や不服などの「かまってちゃん」現象がでているので、その友達も一人になる時間がこれから必要でしょう。

これ以上、嫌がらせ行為をしてくる場合には、一度メンタルクリニックに行き、診断書をもらっておいてください。その上で警察に相談をしておく。それでもまだ嫌がらせ行為がある場合には、友達に「縁を切ったから、私もその気持ちになった。もう変わることはないと、一度勇気をもって伝える。」それでも続く場合には警察に被害届と診断書を提出することで、警察沙汰となり友達は自身の行為に制御がかかることに繋がります。

できる限り、いまの段階での友達との関係性の中で、「原因(縁)」を作らないことです。火のないところには煙は立つことはありません。

今、心の持ち方をアドバイスするならば、縁を切ることに徹する気持ちをもつことです。縁を切らなければ、楽しいことも楽しむことができず、友達に杏香さんの人生の時間を奪われてしまうからです。あまりにも執拗に嫌がらせが来る場合には、次は杏香さんの心に憎悪という原因となる種を植え付け、憎悪を育てていく感情が芽生えていきます。

釈迦はこのように説きます。
「沈黙する者は避難され
 多く語る者も避難され
 少し語る者も避難される。」

ようなどの時代であろうと、人は避難されることが常であるからこそ、他人と比較してはならないということを説くのです。

「らしく」ですよ。
『杏香さん“らしく”』生きる志をもつことが、今の暗闇なる扉を打開するひとつの方策と存じます。

参考程度にしてくださいませ。

合掌

南無大師遍照金剛

2021年12月30日 12:44
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質問者からのお礼

お礼が大変遅くなりました、申し訳ありません。
ご回答をいただき、ありがとうございました。

たくさんのアドバイスをいただき、本当にありがとうございます。
メンタルクリニックへの相談や嫌がらせの証拠を取っておくなども、自分を守るための手段として捉え、これ以上ことが続くようでしたら迷わず行いたいと考えています。

また、「自分の人生の主役が自分であると認識する」……これがまさしく自分には足りていなかったところだと、はっといたしました。私から相手への執着を手放すことが結果的に相手のためにもなるのだということにも気づかせていただき、こうして言葉にしていただくと、目が覚める思いです。

「どのような者も非難はまぬがれない」ということ、まさしく道理だと思います。他人と比較しないということも、実践は難しいですが、こうしてお言葉をいただいたこと、またそのご縁をいただいたことへの感謝として、すこしずつではありますが実践して参りたいと思います。

年末のお忙しい中だったと思いますが、ご回答をいただき本当にありがとうございました。
最後になりましたが、本年がhasunohaに関わる皆様にとっても、少しでも良き一年となることを願っております。

ありがとうございました。

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