真宗と神様について。
いつもお世話になります。真宗では神棚をあえてお祀りしなくても、神様はお念仏する人を守護するとうかがっています。
ただ実際には、家には先祖からの神棚があり、全くお世話しないのも失礼かと思い、青木を替え、お掃除をします。真宗門徒でも神棚があるご家庭はあると思います。私はたまに現世利益和讃(お早引)をお勤めしています。
真宗と神棚(神様)の関係、真宗のお寺様はどうお考えでしょうか。
真宗大谷派の門徒です。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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神様との関係をどう考えるか、ですね
仏教全般でいいますと、帝釈天や梵天、それから四天王などは仏教の信者という位置づけですね。帝釈天などを礼拝の対象と考えるのではなく、私たちと同じ仏教徒なわけです。
親鸞聖人と神様との考えるなら御伝鈔が参考資料になるかもしれません。こちらもやっぱり神様の方が親鸞聖人を尊崇しているわけですから上記と同じように考えたらよいわけです。
神棚を礼拝の対象としたり、何かをお願いする対象としたりするなら浄土真宗の教えとは異なることになりましょう。したがって浄土真宗のご門徒には神棚は必要ないものといえましょう。また、神棚の前で現世利益和讃をお勤めになるのもあまりお勧めできません。
あなた個人の宗教観とまったく関係なく以前からお宅にある神棚とどう付き合うかが問題ですね。これはご先祖さまからの伝承物なのだから大切に扱うのが一つのやり方です。なにしろ「御同朋、御同行」なんですから。
ご質問にはありませんが、村の神社や神社の祭礼について考えますと、これは地域社会との接点であり、コミュニティ活動への参加、または生きる上での楽しみくらいにお考えになればよいのではないでしょう。私の友達(本願寺派の住職)は地域の祭礼のリーダーとして長年活躍してきました。紅白にもゲスト出演したほどです。地域の皆さんとの親睦を深める機能が祭礼のなかにあるわけですから、これはこれで大切にしたらよいと私は考えます。
質問者からのお礼
藤岡様
ご回答いただきありがとうございます。
熊野参詣のお話とか、親鸞様も鹿島神宮に参詣しているようですし、もっと緩やかな感じであったと思います。とても参考になりました。