家族に嫌われた
反ワクチンの両親といてこの1年苦しかった。毎日のようにワクチン接種者の悪口、陰謀論のリンクをLINEで送られ、ワクチンの陰謀的な情報を書いた紙の束を読みなさいと父から渡されたり、ワクチン未接種で職場で肩身が狭いと言うと退職しろと言われたりしました。
逆に職場では「まだ一回も打ってない奴もいるんだよな〜」と大声で叫ばれたり、「いつまで様子見てんの?笑」と直接言われたりしました。
そうしてある日耳炎になった時、抗生物質だといわれイベルメクチンを渡されました。私は以前よりイベルメクチンを飲まないと言っていました。なのに名前を偽って飲ませようとしてきたんです。普段あれほど「ワクチンは任意だ」と言っていた親が私の意思よりも自分の意見を優先したことに失望し、その後の私は親に対しての当たりがキツイものになっていきました。
そしてちょうど3日前、私の態度に耐えられなくなった母が泣き崩れました。私は母にキツく当たったことを謝罪した後、「私を騙してイベルメクチンを飲ませようとしたことを悪いと思っているか」と訊ねましたが、母はその瞬間だけ涙を引っ込めて「ある訳ない。生きていてほしいから」と悪びれもせずに言いました。その後、泣き崩れている母を支えて父は私に一瞥もくれずに部屋から出ていきました。母はその際言いました。「私も父も(独立している)兄も、皆お前のことをおかしいと思っている。このままじゃろくな人生歩めないよ」と
あれから3日経ちましたが、父も母も家の中で私のことを避けて口を聞こうともしません。私はクラスのいじめっ子大魔王みたいな立場でいじめられっ子の母を「あんな奴無視無視」みたいに父が庇っている。
こんなこと初めてで正直ショックです。
私は確かに悪いことをしました。親にキツく当たっていました。ただ、まさか親に1ミリたりとも反省してもらえないとは思わなかった。家で反ワクチンの罵声が飛び交い、職場では当然のようにワクチンが推奨されている。私はそんな状況に頭が半分にちぎれそうになっていたのに、親にとっては愛故の行為だから罪にはならないんだと。そして私の当たりが強いのは私の悪意故だから立派な罪になり、家族全員に嫌われたんだと。なんかもう胸が張り裂けそうです。親の涙を見た時点で辛いのに、自分が辛かったこと全てが間違いでアホみたいに思える。自分がどこにいるのか分からない
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご相談者さまは、全く間違っていません。
大切なご家族との関係が、うまくいかなくなってしまうことで、大変お辛いお気持ちが伝わってきます。
ご家族といえど、価値観が違うこと、意見が違うことは当たり前です。
しかし、命に関わる問題だからこそ、ヒートアップしてしまう。大切な存在であればあるほど、何とか相手に自分の価値観を理解してもらいたいと思ってしまう。ご相談者さま、ご家族さま皆さまが、このお気持ちの軋轢に苦しんでおられるのだと思います。
新型コロナという病気は、とても罪づくりで悩ましい問題で、コロナさえなければ普通の夫婦関係や家族関係が壊れてしまうことが、少なくなく起こっていると感じています。
この新型コロナ、及びワクチンに対して私たちが取るべき心構えは、結局のところ、「病気(新型コロナ)について確定的に言えることは無い。誰も分からない」ということです。医師や感染症の専門家にしても意見がバラバラに見えるのは、現在進行形の病気、感染症に対して、対応や対策をしながらさまざまな研究の知見を積み重ねている途中段階にあるからで、未だ確定していないからです。
その状況で、専門家でもない私たちが、ワクチンは安全、危険などを断定的に判断し、しかも他人に強いることは間違いです。
ですから、(苦肉の策といえるかもしれませんが、)それぞれの個人の意志を尊重するように、皆でお互いに心がけることに現在なっていて、ご相談者さまは、このことを理解された上でご対応されているので、全く間違っていません。
残念ながら、ご家族が不確定情報を信じ込んでしまって、それを強制しようとしていることが問題です。
長い目でみれば、新型コロナが収束し「以前、こんな大変なことがあったね」と振り返るような時には、すっかりこのような諍いは無くなっているはずです。
今のこの一時期は、ご相談者さまは、単身で部屋を借りて生活するなど、物理的にも精神的にも距離をとられることが一つあるのではないかと思います。
ちなみに、各地で起こっているこの問題について、「新型コロナ」、「ワクチン」を「宗教」に置き換えると、実は、そっくりそのまま宗教トラブル、洗脳などと構図が同じです。宗教に携わる一人として、この状況を憂慮しております。
われ正しい。ゆえにお前が間違い
と、人は考えがちです。
自分の意見が自分は大好きなので、別の意見やそれを持つ人を、嫌います。しかしそのような意見は欲という煩悩です。
自分はこのような意見を持っている(好んでいる)が、別の意見もあり得るのでなるべく中立でいよう、と、気をつけるべきです。
好きと嫌いは背中合わせなので、一生懸命になります。自分の好きな人が自分の嫌いな意見を持っていたら、困ります。家族の今の問題が、その状況でしょう。
意見が異なるくらいならまだましですが、相手(の意見)をバカにし始めると、これは意見プラス慢という別の煩悩も加わるので、たちが悪くなります。会社で「まだ打ってない人がいま~す」などという人が、それです。
会社の人たちはあなたのことを家族ほど心配していないので、バカにするまでになってしまうのです。苛めとかもそうですが、こちらの方が煩悩の悪業が重いです。
整理しましょう。二つの正反対の意見があります。たまたま、会社側と家族側にきれいに分かれました。内容は(どちらが間違っているかは)別にして、家族はあなたを好いているがために、今や怒っています。会社の人たちはあなたをそれほど重んじていないので、バカにします。
バカにする人たちはあなたにとっても重要な人ではありません。本気で好いていて、それゆえ、怒っている家族と、ちょっと冷静に話し合ってみるべきだと思います。
実際問題として、ワクチンを打とうが打つまいが、今は、診療してくれません。様子見という放置をさせて、悪化して死んだらコロナのせい、治ったら、コロナだけど軽くて済んだ、と、どちらにしても治療をなかなかさせてくれません。
インフルなら、急に悪化して死ぬことはこれまでも良くありました。毎年、日本でも3~4000人、インフルで亡くなっていました。コロナが出てからはそれらを全部コロナにカウントするのでインフル死亡者はほぼゼロになりましたが、とにかくインフルの薬さえ出してくれないので危険です。
普通の風邪でも、放置しておくと気管支炎、そして肺炎になりかねません。何より咳などで眠れず体力を失うことがまずいのに、こちらも様子見という名の放置をさせられ、死に至りかねません。
この様子見という名の放置が怖いので、死に至りかねないので、ご家族は、市販の、副作用だけはない、薬を出したのだと思います。