怒った後に自己嫌悪します
初めまして。
私は、一般的に正しいとされる当たり前のことしか言えない人間で、情に欠けています。
浮気をした友人には「浮気をしたらクズだよ」と酷く怒りました。
また、会議を無断欠席した恋人には「報告連絡はちゃんとしようよ」と酷く怒りました。
私は怒るとヒートアップしてしまい、ついキツイ言い方になってしまいます。実際にそのことも指摘されましたし、自分でもこれを抑えるのが非常に難しいです。
言い方がキツくなる自分も嫌になる上に、この頃正しいことしか言ってない自分に疲れて、怒った後が非常に辛くなってくるのです。
人を怒ることへの心の負担が強く、長い期間怒った相手との交流が出来なくなってしまいます。
相手のSNSさえも見れなくなります。
怒るなら怒るで、罪悪感のようなものを感じる必要はない。もしくは、怒ることもしないで心の負担を無くせば良い。
自分なりに考えているのですが、どうしても身近な人が不当なことをしていたら怒ってしまうのです。
そして怒った後は決まって自己嫌悪に陥ってしまいます。
どうやったらこの弱さに打ち勝てますでしょうか。
是非ご回答いただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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北風と太陽
曲がったことを嫌うのはとてもいいことだと思います。
正論を心に持つのも、とても大切です。
あなたが正論を心に持つ人であると信頼して、とても厳しいことを言います。
本当に厳しいことを言うので、違うと思ったり、辛いと思ったら読まなくても良いです。
あなたは自己嫌悪に陥るとおっしゃる。
それは、おそらくあなたの正論で相手が変わらないことがわかっているからでしょう。
それどころか、“自分は正論を言うことで気持ちよくなっている”と気づいているからではないでしょうか?
なにせ、その怒りはあなたが薄々気付いている通り、あなたのストレス解消以外の役に立っていません。
最も大切なことは、自分が“怒りたい”から怒っているということを認めることです。
その上で、童話の『北風と太陽』を思い出してください。
あなたが本当に不当を憎むなら、北風が旅人のコートを吹き飛ばそうとしたようなことをしてはいけません。
正論で力づくで不当が直るには、本人がそもそも直したいと強く思っているときであり、正論を言わなくても直ります。
人間だれしもが不当なことをしたいと思っているわけではありません。
どれだけ他人から自分勝手に見えようと、本人にとっては“必要”だから不当な行為を行うのです。
そのなぜ“必要”なのかに目を向けない怒りは、何も変えることができません。
情などなくても良いのです。
ただ、自分のために怒っていると心で気づければ、優しいあなたはきっと怒りを収める方法を思いつけると思いますよ。
質問者からのお礼
ご回答いただき誠にありがとうございます。
自分でも無意識だったことをご指摘していただき、ハッとしました。
怒ってしまった相手の背景をもっとじっくり考えてから、また交流をしていこうと思いました。
本当にありがとうございました。