急募;妻が中絶希望。出産拒否。どうしたら
妻(39)が妊娠
第1子出産の辛さ故、頑に堕胎希望。現10週
私自身は、新しい家族と過ごす未来が欲しい
どうしたら良いでしょうか
<妻の堕胎理由>
ー第1子出産のトラウマ、出産時40にてリスクを感じる
ー兄弟姉妹ありに魅力感じず
ー出産時40。そこからの子育てが現実的でない
<妻がリスクと感じる理由>
ー高齢出産。現39→出産時40
→ 子の異常。自身の健康リスク
1.現在、子宮筋腫あり、痛みあり。去年腰痛(椎間板ヘルニア、船酔いつわり強い
2.初産時、切迫流産。3週入院
出産後血中鉄分低く2週入院
分娩時間30時間
<夫婦関係>
- 良好。大学時から20年。結婚10年。コロナ禍で365日一緒。私の子で間違いなし
- 経済状況:良好。年収1500万円
- 父親としての第1子との接し方、家事への関与
私自身は、子育てを大変というよりも、それ自体が人生の一部、自身の役割、素敵なこと、楽しいこと、と捉えていて、思いやり持って積極関与。
家事は、妊娠前、掃除は私。他、妻。ただ自動食器洗い、乾燥まで自動。
現在は、つわりで調子悪く、私がすべて実施
//出産・中絶に対する私自身の思い詳細
ー私は3兄弟育ち家族に良いイメージ
安寧に産まれたら、新しい子含めた家庭が目に見えるようで、妻の辛さから、無理に断ち切ることに悲しみを感じています
勇気を持って産む方向に動き出していたら手に入れることができるであろう、その未来を手放すのが悲しい
//死生観(妻含め)
ー妻は仏教徒。私は無宗教
ー妻の家の守り本尊は、光明観世音菩薩様
ー妻の祖父の仏壇には、祖父木彫りの光明観世音菩薩様がいらっしゃる
祖父がある時、夢で観音様が木から掘り出して欲しいとおっしゃるのを見、その後、掘ったことが無い観音様を1週間で堀り出したとのこと
結婚した時、私に対して、死ぬ時のその時で良いから仏教徒になってね
そしたら向こうで会えるからと
第1子が生まれる前、イメージで第一子の顔が見えていたそう
その時、女の子を一人引き連れて
ただ女の子の顔は見えず、また第1子がこの子親がいない子だから、とも言っていたそう。観音様はこの子はいない子だからと。そういうイメージが不安要素の一つなのか
中絶すると、地獄に落とされると泣いている
それでも堕胎希望
それも可能だが、残念
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
妻君のお気持ち、しっかりと聞き抜いて下さい…
妻君は『中絶すると、地獄に落とされると泣いている』とのことですが、全くそんな心配は要りません。地獄に落ちるという御自身の思いよりも、『どうあっても、あなたを地獄には落とさぬ」とおっしゃって下さる仏様のお慈悲の御心の方が比べものならないほど強くていらっしゃるからです。
まず、そのことを先に申し上げました。
ただ、『それでも堕胎希望』でいらっしゃるとのこと。
妻君は体調に不安を抱えていらっしゃる、また出産の際にも大変な状況に陥る可能性がある…そういった点からすれば、これはもう、妻君のお気持ちを尊重なされた方が良いのかなと、僧侶である私はそう思いました。
ただ、その決断は本当に重いものですから、まずは担当の医師によくよく相談の上で決断なさって下さい。
あなたの問いは『それも可能だが、残念』…で終わっています。正直、あなたの「下の子が生まれた方が絶対に幸せになれる」という思いが見え隠れしています。
あなたはご家庭のことや子育てまでの積極的に関わっていらして本当に良き夫であり、父であるのだと思います。
ただ『勇気を持って産む方向に動き出していたら手に入れることができるであろう、その未来を手放すのが悲しい』…どうにも、御自身の願望が余りに強く感じられるのです。その点、妻君のお気持ちのご負担になっていることはないでしょうか。
妻君はあなたの思いを満たすために存在をしているのではありません。
今一度、妻君とお子様のことしっかり話し合って下さい…話し合うとはいっても、まず妻君の思いを決して遮らず、聞き抜いて下さい。どうぞ、そうなさって下さい。
尚、『死ぬ時のその時で良いから仏教徒になってね そしたら向こうで会えるから』…と妻君はおっしゃったそうですが、少なくとも浄土真宗では浄土の一処(ひとところ)に迎え取られていくので、どうあれ妻君とあなたは仏同士として永遠に相和して暮らすことが出来るのだと伺っています。
さらに浄土とは、此の度 最終的に人工妊娠中絶という結果になったとしても、仏と生まれられたそのお子様とあなた方ご夫妻が相和して暮らさせて頂ける世界であることをお伝えさせて頂きます。
厳しいことを申し上げましたが、何卒お許しください。
ご夫妻が今後どのような選択を為されても、仏様があなた方に寄り添い、見放すことことも罰を与えることも決してありませんよ…。
念仏すれば極楽浄土に往生できる
観音菩薩は、勢至菩薩とともに阿弥陀仏の脇侍(助手)であり、極楽浄土を本拠地とされています。
で、南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えるならば、どんな悪人でも阿弥陀仏や観音菩薩がいらっしゃっしゃる極楽浄土に往生することができます。
私達は日常生活で殺生をたくさん行っている煩悩まみれの凡夫です。
昨日食べたお寿司のネタが前世の親兄弟であるかもしれないのです。
蚊取り線香で殺した虫が前世では自分の子供だったかもしれないのです。
中絶を勧めるわけではありませんが、それに匹敵する罪を日常的に犯しているのが私達です。
出産するのは女性ですから、無理強いはできないでしょう。
ただ、産むつもりが無いなら夫婦であっても避妊すれば良いわけで、それは男女双方に責任があると思います。
とにかく、仮に中絶しても、阿弥陀仏は私達を見捨てません。
南無阿弥陀仏。
質問者からのお礼
小林様、願誉浄史様
相談させて頂いた際、素早いお諭し、ありがとうございました。
結果は残念ながら、子をこの胸に抱けない形となりました。
おさとし頂いた内容自体はタイムリーに確認させて頂いておりました。
全て見透かされてる形ですね。またそれが故に一つ一つ案内いただけた事が自然と入ってきました。感謝いたします。
どうなってしまうのか、ということへの回答、妻の気持ちへの回答、良き夫でいようとする私への気持ちへの理解、更に未来へと続く案内、しようのないことではありますが、ご案内頂いた当時、多少なりとも気持ちが落ち着いたことを覚えております。
ありがとうございました。