息子の巣立ちが辛い
21歳の息子がこの3月で自衛隊に入隊します。
生活は普通にできるのですが、身体も小さく人間関係も苦手で、高校生の頃にはイジメで学校にも行けなくなり、自殺未遂もしました。
アルバイト先でもやはりいつもうまく行かずに倒れるまで仕事を押し付けられたりしていました。
言い返すことができないこともそうですが、自分がやらなくては誰かが困る、と無理をして詰め込んでしまい、体調を壊して休み、それについてまたイジメられるような不器用な子です。
イジメられて何度もバイトに行けなくなり、若者サポートの施設に通うこともありました。
不器用ですが心優しく、2つ上の兄が大好きで、母子家庭であくせく働く私のこともいつも助けてくれていました。
そんな彼が、自衛官の従兄弟叔父に会い「海上自衛隊では料理を作る人は一生料理を作るんだよ」と聞いたことから「その仕事をしたい」と言い出し、とんとんと試験にも合格し、晴れてこの3月より入隊となりました。
彼のやりたいことが見つかり、試験にも合格し、嬉しいことなのです。それはわかっていますが、どこでもイジメを受けていつも傷ついていたことを隠してきた息子が心配で心配で、そして想像もできないような厳しい世界に旅立つと思うと、巣立ちの日が近づくに連れ、私が不安に押し潰されそうです。
毎日涙が止まらず、息子が巣立つことを誰かに話すだけでも涙が止まらなくなります。
明け方まで眠れず、呼吸困難になる時もあります。
おめでたいこと、頑張っておいで、と送り出すこと、見守ること、わかっているのですが、自分の不安定さに対応できずに困っています。
彼に心配をかけないよう送り出し、その後の生活もきちんとしなくては、とわかっているのですが、呼吸が苦しくなり涙が止まらなくなるのです。
お坊様にどうか気持ちの整理のつけ方の助言をいただきたいと思い相談いたしました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
あなたも自立するチャンス
息子さんは立派に自立され、一人の人として生きる自信をつけようとしています。
可愛い子には旅させろと昔から言いますが、あなたが息子さんから自立しないといけないのです。あなたにはあなたの人生がある。心配は多少あっても、何があろうと信じ抜くことが力になるということもあります。
邪魔をしてはいけません、笑顔で頑張ってこいと背中を押してあげることです。心配を伝えないようにするのです。
気持ちが揺らぐような姿は見せないでください。それが息子さんにとっての思いやりです。
あなたが自衛官になるのではなく息子さんが自分の意思でなるのです。あなたにはいつもの様な日常が目の前にあるでしょう。安心してください。ちゃんと人間は目の前の生活をきちんと送れる様になってますから。考え事や思いばかりおわず、目の前のお茶、目の前のテレビ、目の前の洗濯物、全てにおいて地に足つけて行じてください。何の問題もないでしょ。次にまた会える日を心のどこかで楽しみにしつつ、信じましょう。
質問者からのお礼
有り難しをしたことでお礼はそれしか出来ないのか、お坊様に感謝を伝えられないのか、と思っておりましたが、お礼のコメント欄があることを初めて知り、相談するだけしてほったらかしのような形になってしまい、申し訳ありませんでした。
悲しくて辛いばかりの時は厳しく感じましたが、落ち着いてからお言葉が身に沁みました。ありがとうございました。