hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

恐怖心が消えません。

回答数回答 1
有り難し有り難し 17

初めて相談させていただきます。
読んでいただきありがとうございます。

戦争がこわいです。

双方どちらにも言い分があって、当事者ではない私達にはわからない事もたくさんあるのだと思います。
ですが、それでも武器を持たない民間人への攻撃のニュースをみる度悲しく辛いです。

そして日本に対しても平和条約の打ち切りなどのニュースをみていると、いつか日本に攻撃してくるのではないかという不安と恐怖が襲ってきます。

家族はもちろんの事ですが、幸せそうな特に小さなお子さん連れの家族をみると、この幸せが崩れ去ってしまったらとずるずると悪い方向にしか考えられなくなってしまい、涙が止まらなく食欲もなくしてしまい、うまく笑えていないようです。

飛行機やヘリコプターの音を聞くと恐怖からか動悸がします。
住んでいる地域が駐屯地から近い為、通常の訓練の音でも怖くなってしまいました。

政治家でも偉い立場でもない一般庶民の私にできる事は少なく、片方の情報だけを信じない事。
1日でも早く落ち着く事を願う事。
1日1日を大切に感謝して生きる事だとは思っているのですが、怖い思いや辛い思いをするのなら、特に子供がそういう思いをしてしまうのなら、いっそ子供と一緒に飛び降りてしまおうかと考えてしまう事も多くなりました。

生活に支障をきたすなら一度ニュースなどから離れるべきだとも分かっているのですが、確認してないうちに状況が悪くなってしまったらというまた別の不安で結局一回は確認してしまいます。

馬鹿な事を考える母親でごめんねと思いますが、どうしても不安が消えません。

うまく伝えられず申し訳ございません。

2022年3月22日 12:42

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心の主になってください

こんにちは。

「戦争がこわい」、「不安が消え」ないというお気持ちは私も同様です。
しかも、あなたの場合は「住んでいる地域が駐屯地から近い」ということもあるのでしょう。お察しします。

この「戦争」を危惧する「不安」は尽きないことでしょう。それは、どんな可能性も0とは言い切れないからです。極端に言えば0,000001%の可能性もあるといえばある、のですから。

このような「不安」を抱えきれない時は、すでに実践されているように思い切って「一度ニュースなどから離れるべき」です。大切なのは、自分の心をコントロールする感覚です。これは、「ニュース」や「不安」に振り回される、自分以外の何かにコントロールされるのとは違います。

今の自分は、精神状態が不安定だな。だから、今は敢えてこれ以上に不安定になることは追加しないでおこうという姿勢です。自分の心を管理下に置くという発想です。

いまのあなたは、「確認してないうちに状況が悪くなってしまったらというまた別の不安で結局一回は確認してしま」うと書いていますね。これは、「ニュース」や「不安」に追い立てられているという状態です。これは「ニュース」や「不安」に心が支配されている構造です。

お分かりかと思いますが、私は「ニュース」を気にしない、「不安」になってはいけないと言っているのではありません。あなたが、自分の心の主であって欲しいと言う趣旨を述べています。

また、本来、危険を予測し「不安」になるのは、人間として正常な反応とも言えます。その危険を回避するために予測、準備する。ただ、その際、情報もまた出来得る限り自分のコントロール下に置くという意識が必要です。軍事、経済、政治等々の専門家の意見を聞いて整理する。「不安」に支配される時間を、学びの時間にすることも大切ではないでしょうか。

加えて、ネットのコメント欄など雑多な書き込み、出どころの怪しい情報は受け取らない、考えないという工夫も必要でしょう。

あなた自身が「怖い思いや辛い思いをする」気持ちは重々よくわかりますが、母親が不安定になると子どもさんはそれ以上に漠然とした不安に包まれます。あなたも辛いでしょうが、ここは子どもさんのためにも奮起して、この不安定な情勢に向き合っていただければと思いました。

あなた自身の心の主に、雑多な情報の主になってください(字数制限)

2022年3月22日 15:15
{{count}}
有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

このような相談に丁寧にお答えしていただきありがとうございました。
読みながら思いっきり泣きました。
不安は尽きませんが、子供に心配をかけさせないよう、向き合っていきたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ