ブラ〇ク企業や険悪な職場というものは人間関係あるいはその職務自体が既に通常の人間の許容範囲を超えているからこそ重度の喫煙者のように真っ黒なのでしょう。
人間、つらいことを無理して継続すると、人によって間接的な自傷行為や他人に対する攻撃的な行為になる。それが当たり散らし、八つ当たり、言い方のきつさ、本人がいっぱいいっぱいだからこそなのです。まずこれを知っておくと、あなたが起こられた時にそれは怒られたのではなく、指摘されるべきことをキツいテンションで当たられたということが見抜けるはずです。そうすれば、ああ、この人も上司からつらく当たられたり、家庭に何か問題を抱えていたり、ちょっと前に嫌なことがあったのだろうと強く当たってくる相手の心理をくみ取れるようになります。

学校に行けなかったことは、それも嫌なことがあった、イヤな人がいたからということがあるはずです。ですが、一番の嫌な事件が起こる箇所というのは仏道においては心の中。その時、その場、その状況下、そのあなたの心。こころの負の心の着火。🔥
仮に今その嫌なことを思い返してみてください。
苦しくなるのはあなたのその時その場のあなたの心の中だけ。当時の現場も相手もなにも傷つきません。現場は既に無関係なのです。
🔥負の心、負の火は本人の中だけの事なのです。
いやだ、くるしい、つらい、という負のエネルギーで苦しむ場所は、その現場でもなく、相手でもなく、親でもなく、あなたの心の一部の箇所ということなのです。そこを振り返って禅僧になったつもりで自己に向き合い冷静に見つめてみる。
その火がついた時だけが苦しいはずですよ。でも有り難いことに、その事はもう終わってくれている。親御さんとのやりとりだって、その時と今は別。今日は今日の関り。かかわりがなければどちらも何もない。すべての人間関係がそういうものなのです。
私も地元の集まりでいつもイライラ不機嫌な人がいて集まりがあるたびに会いたくないなぁ～と思うことがありますが、先日お会いしたら本人は超ご機嫌でした。私が勝手に私の中でその人に対してずっと「きっとあの人は今日も怒るに違いない」と思って嫌だなぁ嫌だなぁと負の心の火🔥を起こしていたら、損するのは私だけでしょう？だからこそ、事実確認を大事に、現場限定主義で生きる。
あなたを生きるのです。
あなたがあなたを最高に生きる。それが仏道です。

丹下　覚元（たんげ　かくげん）

安穏寺 （天岑寺）

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