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不快な感情を覚えた時の対応方法について

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有り難し有り難し 15

いつも、ありがとうございます。

私は、森田療法という日本で生まれた心理療法を勉強しています。
その中の概念の一つに「反自然」というものがあります。
これは、生まれてくる感情は不快な感情であったとしても自然なものであり、それを意識的に消そうとすることは無理がある。という考えた方です。
不快な感情は、それをしっかりと感じ取り、どうにかしようとしなこと。時間が経過し、消えるのを待つというのが、森田療法の不快な感情の対応方法です。

私自身この方法を実践し始めたところで、良いかもしれないという感じがありますが、森田療法の上記考えた方は、仏教的な観点からみるとどの様な印象がありますでしょうか。
また、悲しみ・嫉妬・怒り・空虚感などの不快な感情の対処について、何か別の実践すべき考え方などありましたら、ご教示いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

2022年4月7日 11:18

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

少欲知足 欲を少なく足ることを知る

質問拝見しました。
お釈迦様は欲(煩悩)を消滅しろと説いてません。
欲を少なく、です。
自分の中にある様々な人間性(喜怒哀楽)を否定してるのではなく、肯定して受け止めてでもそれに振り回されないためにはどうしたらいいの?を説いています。
自分の中にある様々な嫌な部分に対して蓋をするのではなく、それを認めた上でじゃあそんな自分には何ができるのか?
出来ないことを見たあとに出来ることを探すのがポイントかと思います。

2022年4月7日 14:50
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有り難し
おきもち

日蓮宗の僧侶をしております 祖山での修行、荒行を終え現時点での精一杯でお...
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質問者からのお礼

武田正幹 様

嫌な部分を認めて、現実的に何ができるのか考えて行動するという部分は、非常に似ているなと感じました。
また、できることとできないことの見極めが大切で、できないことは諦め、できることに集中することが大事であるという概念は、森田療法でも軸の一つとして構成されています。

相違点としては、森田療法では生の欲望に素直になって、心がおもむくままに行動していくことが推奨されていますが、仏教では欲をなるべく少なくすることが心の平安をもたらすと考えられているところだと思います。

私なりに試行錯誤しながら、どの考え方が自分に合うか、または、両方の考えを取り入れながら、自分の命を活かしていきたいと考えています。
ご回答いただき、ありがとうございました。

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