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顔色を伺うのをやめたい

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有り難し有り難し 15

いつからか人の気分の変化に敏感になり、自分が折れることしか解決方法がわからないまま、大人になってしまいました。

家族や職場、恋人でも、自分の本音を出すことができません。勇気を出して言葉にしてみても、相手が怒ったり不機嫌になるの感じると、咄嗟に謝ったり自分が折れてその場をやり過ごしてしまいます。

人にお願いことをするのも苦手で、遠回しな言い方になってしまい、相手を困らせることも多いです。

おそらく子供の頃、仕事で疲れて不機嫌な母親を怒らせまいと過敏になってしまったのだと思います。
いつも「自分のことは自分でしなさい」と言われて、困った時に人に頼ることも難しいです。

最近になって、自分ばかり配慮してみんな勝手ばかり言うと感じ、情緒不安定になってしまいます。
最近になって、この先何十年もこんな生き方をしたくないと思い始め、なんとかこの考え方を辞めたいです。

人はひと、自分は自分と、他の人たちはどのように割り切っているのでしょうか。
すっぱりと考え方を変えることは難しくても、モヤモヤした時に気持ちを切り替えるヒントや教えを頂けないでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

2022年5月2日 21:44

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

安心安全が感じられますように。

田中 様 相談ありがとうございます。

顔色を窺い、自分の気持ちを相手に伝えることが上手くできない。
これは、田中様の文面にあるとおり、機嫌な母親を怒らせまいと過敏になったこと。「自分のことは自分でしなさい」と言われたことが影響しているのでしょう。
トラウマとまで呼べなくても、人はそのような幼少期から思春期にかけて、回りの影響から、いつのまにか対人関係を学びます。それは、その人自身のせいではなく、その人が悪いのではありません。田中様もあなた自身が悪いのではなく、あなたに責任はないのです。そして、顔色をうかがうのは、相手を信頼のおける対象とみることができない心の癖をいつのまにか持ったからですね。
このような心の癖(マインドセット)を持つと、他人が脅威の対象ということになります。そうすると人は、逃走や回避あるいは、闘争する、または凍りつくという反応を起こします。その反応に付随する感情は、怒りや不安や嫌悪です。
それで、ここからの気持ちの切り替えですが、
まずは、自分の今の状態を客観的に見れるようになるマインドフルネスの瞑想が良いかと思います。自分の悩みや苦しみに気づき、それに同化せず、客観的に見て、その苦しみをテレビのCMを見るように流してしまうようにします。
それと、呼吸法です。ゆったりとゆっくりとした、自分のリズムの呼吸です。
吸う息と吐く息に意識を向けてリラックスすることです。
心と体を癒し、リラックスする方法は他にも沢山あると思います。ヨガとかでもいいですよ。
そして、安心・安全感を感じる瞑想などをするのが良いと思います。自分の部屋など、安心安全で落ち着くところで、誰にかに優しさや思いやりを向けてもらったことを思い出し、それを自分に向けていきましょう。温かさや落ち着きが深く感じられ、それに満たされるようにイメージしてください。そして「私が幸せになりますように・私の苦しみが消えますように・私に喜びが与えられますように・私の心が平穏でありますように」と笑顔でお祈りをしてください。きっと良くなっていくと思います。参考にしてください。一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。どんなに遅くなっても大丈夫です。どうぞ遠慮なくこれからもご相談くださいね。ご縁に感謝申し上げます。再礼

2022年5月2日 23:26
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質問者からのお礼

回答をいただきありがとうございました。お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。なかなか自身の気持ちと折り合いがつかず、釋様の言葉を思い返したり、読み返しながら過ごしてきました。
最近になり少しずつ気持ちのコントロールができるようになり、一つ前に進めた気がし、やっとお礼に参ることができました。

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