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苦しそうな母を忘れられない

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

お世話になっております。
宜しくお願いいたします。

老人ホームに呼ばれて見た時の、母の、意識も無く、肩で息する苦しそうな顔が忘れられず辛いです。
笑顔の写真を見てもだめなんです。
衝撃だった、あの苦悶する表情に笑顔の上書きが出来ないのです。
どうしたら、いつもの呑気で可愛い母の笑顔を思い出せるのでしょうか(涙)
それとも母は、自分の無念の死を忘れないでと言っているのでしょうか?(怨)

2022年5月18日 19:59

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

元気なお母さんと病床のお母さんは別人

仏教では、自我という概念は幻だと言います。
つまり、昨日の自分と今日の自分を同一人物だと思うのは錯覚なのです。
細胞は新陳代謝で入れ替わるから肉体は別の物体。
心は瞬間ごとに浮かんで消えて変化するので新しい「私」。
元気だった頃のお母さんと病床のお母さんも、実は別人なのです。
だから、情報を上書きする必要はありません。
それぞれ別々の思い出として分けて理解しておきましょう。
いずれにせよ、過去は過ぎ去りもう無いのです。
あなた自身も、過去の記憶データのために悩み苦しみを味わう義務はありません。
あくまで「以前のプレイヤーが残したデータ」。
今日のあなたは、今日の新しいプレイヤーとして、今日を楽しみましょう。

2022年5月19日 12:53
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

願誉浄史様
お忙しい中、ご回答ありがとうございますm(_ _)m
別人で、別々の思い出、、
難しいですが、分けて考えてみます、、

そして今日を楽しむ、、大事ですよね!
少しずつ、楽しむ事も出来てきたらいいなと思います。

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