妹の死
私の妹は今から15年前、自死でなくなりました。
今でもふとその時の悲しさがよみがえり、苦しくなります。
精神的な病でしたが、もっともっと力になってあげれたらこんなことにはとまだ後悔で耐えられなくなる時もあります。自死でなくなると、成仏できないとか聞きいたりしますが、いまでも苦しいのでしょうか?
息子が先日結婚したのですが、お嫁さんのお母さんも自死で亡くなられたようで、
何か因縁のようなものがあるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
偶然ですが、多くのヒントがありますよ。
そこにヒントは隠されているように思いますよ。
かけがえのない大切な命の切なさやはかなさを痛感している、お二人ですからこんご新生活を始められるについて、そうした苦しみ、悲しみを乗り越えたことによる強さ、しなやかさを持って2人の人生を明るく前向きに生きてくれるのではないかと思いますよ。
因果とは自分がしたことをいつか返すということです。今世なのか、来世なのかそれはわかりません。少しづつ、少しづつ魂の向上を図っていくのがこの世に生まれた私たちの修行だと思いますよ。図らずも妹さんも、お嫁さんのお母様も自分から早めにリタイアされました。それなりに、どうすることもできない何かがあったんですよ。仕方のないことです。私は早めに帰った分、どこかでそれを取り返すだけだと思っていますよ。地獄落ちの業とか脅かす方がいますが、辛くて苦しくてどうしょうもなく自死した方を地獄に落とすほど、阿弥陀さまは厳しいお方ではありませんよ。慈しみの心で接してくださいます。同じ課題にぶちあたたったときに、今度は乗り越えるようにちょっと考え方を変えるとか、そうした生き方のヒントをくださるんだと信じています。
私たちはそうした方を目の前にした時、その辛さや悲しみをわかってわかってあげる、理解してあげようとするのが、思いやりであり、供養だと思います。命の取り返しはできませんが、魂はつきないのですから。
どうかお幸せに、ご家族の皆さんのお幸せを祈っていますよ。
妹さんは安らかに仏様のところにいらっしゃいます
あなたの妹さんをおもうそのお気持ちは既に妹さんに通じ、そして仏様にも届いております。そして妹さんは決して地獄に行ってはおらず迷うことなく仏様のところにおられて、ご成仏なさっておられます。そして今もあなたやご家族の皆様そして親しかった方々を穏やかにお見守り頂いております。
妹さんを自死にてお亡くしになられて今をもお悲しみになられて後悔なさっておられるお気持ちはお辛いと思います。できることであったならと後悔が募り、より悲しみが募られていらっしゃるのですね。
自死にてお亡くなりになることはその方を取り巻かれる様々なひとやものごとの因果関係があったのではないかと思います。また様々なことに追い込まれて自ら命を絶たなければならないようなやむを得ない決断があったのではないかと想像致します。それは本当にお辛いことです。できるのであれば今でも妹さんに生きて頂きたかったと思わずにはいられないかとも思います。
ただその死を止めることはなかなか難しいことであったとも思います。恐らく息子さんのお嫁さんのお母様もそのような状況に追い込まれてしまったのかと思います。
お伝えできることは今あなたの妹さんそして息子さんの義理のお母様も決して地獄におられるのではなく仏様のもとで安心なさってご成仏なさり、そして生きる皆様をしっかりとお見守り頂いているということです。息子さんが結婚なさり新たなご縁が結ばれてご家族仲良くお過ごし頂いていることを必ずやお二人は仏様のもとでお喜びなさっておられると思います。「ああ、いいご縁が結ばれてよかったね。」と。
ぞうど合間には妹さんや息子さんの義理のお母様にお気持ちを伝えながら心を込めてご供養頂きたいと思います。
もしもやはり妹さんへの思いがとてもつらく生きることがお辛いときには私が所属している会で「自死・自殺に向き合う僧侶の会」で毎月開いております「自死遺族の分かち合い「いのちの集いhttp://www.bouzsanga.org/share.htmlがございます。もし可能であればご参加頂き、ゆっくりとお話を伺えればと思います。
どうぞこれからもご家族の皆様のご縁を大切になさりながら(生きていらっしゃる方も既に仏様のところにおられる方も)日々お健やかにご生活頂きたいと思います。
質問者からのお礼
早々のご回答ありがとうございます。
心が温かくなり涙がでました。
妹もお嫁さんのお母さんも仏様の元で成仏して苦しんでいないんだということがうれしくて涙がでました。
私の両親も毎日お経をあげ涙でボロボロになった経典を見るたびに心が痛むのですが、このお言葉を伝えてあげたいと思います。
私の命が尽きるまで日々二人のことを心に想い、あの世で出会えるその日まで毎日を恥じないよう、お嫁さんと手と手を合わせて助け合いながら頑張っていこうと思います。
ありがとうございました。