母親の金銭に執着について
東日本大震災の頃からなのですが、母親の金銭に対する執着に困っております。
「節電」はまだよいのですが、とにかくお金のかかる事を忌避するようになりました。
父の死後それが特に強くなってきたように感じます。
息子である自分にも何かにつけて「育ててやったんだから」と言う理由で金銭を要求してきます。
今朝方も「この家に居る以上は5万円払え!」と般若のような面相で迫られました。
もちろん居候でございますから何かにつけて支払いはしてるのですが…。
いい加減に耐えきれず距離を置く意味で遠距離に自分の居を構えようと考えています。
母親のこの変化はどう受け止めたら良いのでしょうか?
得た金銭で贅沢をするわけではないのですが、ちょっとこの執着は怖いのです。
一度理論的に話し合ったのですがとりつく島がありませんでした。
結果はいつも「自分が居るから無駄金がかかるんだ」で決着してしまい、私もあきれ半分怒り半分で喧嘩になることもしばしば。
当然自己嫌悪に陥って、自分がやはり悪いのだろうか?と寝込むこともあるぐらいです。
良いお知恵を拝借いたしたく。
欲に流され、後悔と言い訳をするのが染み付いてます。わかってはいるけど熱病のように。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
歳を取るということ
「東日本大震災の頃からなのですが、母親の金銭に対する執着に困っております」ですが、これはとてもストレートな反応だと思います。
国内、国外を問わず自然災害は多々あれど、お母様にとって、あの震災はホンマに身近に感じられたんだと思います。それまでは、言い方は悪いかもしれませんが対岸の火事でしかなく、「ひどいねぇ」とか「かわいそうに」と感じていてもどこか他人事だったんだと思います。
それは何もお母様だけでなく、皆そうだったと思います。
しかし、あの震災では東京も大きく揺れ、東京はいつ大地震が来てもおかしくないという思いが現実的なものにならはったんではないですか?
さらにお父様がご逝去され、頼るべきものはお金しかないという切迫した思いがとても強くならはったんやろなぁと想像できます。
歳を取るということは、若いうちには想像できないくらい大きく重いことなんやと思います。ボクも四捨五入すれば50歳という年齢ですが、日ごろ接しているお年寄り方や両親からその切迫した思いを感じることが多々あります。
親にいつまでも若く元気であってほしいていう思いは、同じ息子の立場としてよく理解できます。でも、老いた身であるお母様は常に安心感を求める本能的な言動をされているんです。
ボクもようやく、最近になって、日ごろ接している多くのお年寄り方との関係から、親との接し方も特別ではなく同じなんやなぁと思えるようになりました。
こちらの感覚でワケのわからん言動をされても、それを受け入れてあげることが大切なんやなぁと。実際にそうするしないは後で考えて良いと思いますが、理解しがたい言動があっても、けして否定しない、「うん。わかったよ」と言ってあげるだけでお母様の安心感レベルが少しUPします。
あとは日々のそんな積み重ねで少しづつ変化がみられるようになる、かもしれません。聞く、否定しない、肯定する言葉を返してあげることを続けてみていただきたい。ボクもそうしています。ホンマに少しづつ、少しづつですが、小さな変化がみられることがありますよ、きっと。
ひょっとすれば、いずれはわが身、そう思っても良いかもしれません。でも、いただいた命を生きる限り歳を取ることは必然です。震災の事実、ご主人のご逝去、ホンマはあなたをとても頼りにしているからこそ、ある意味ワガママをおっしゃているのでは? と思います。
合掌
あなたが息子さんだから怒りをぶつけさせてもらっているだけ
お母さんもどうしてよいのかわからんのでしょう。
本当は老後は静かにご主人(お父様)のしのぎで静かに暮らすおつもりであられたことでしょう。ですが、様々な不運に見舞われ、ご自身を守る事で精一杯なのであろうと思います。
年を重ねてくるとアレコレ体もいうことがきかなくなり、話し相手や理解者も少なくなりますから息子にも怒鳴り当り散らしたくもなるモノです。その心情を理解してあげてやさしい気遣いをアウトプットしてください。(例 本当に今の日本は生きにくくなったねえお母さんのことは何があってもお世話させて頂くから安心していいからね)少しずつですがかならずお母さんは安心するはずです。
ですが、お母さんのいうことももっともだなあと思ってあげてください。
アナタの事をとやかくいうことは八つ当たりでしょうが、他の怒りは受け止めてあげてください。そもそも今の日本はお金がかかりすぎます。
年を取ってからも介護保険料だとか、消費税が7パーセントに上がるだとか、年長者にとって良いこと無しです。年長者の方々も日本を良くしようと頑張ってきたのに、この日本は、お金がないと暮らせない日本になってしまっているではないでしょうか。
なぜ日本は良くならないのでしょうか。
日本を良くする立場の人がその認識に乏しく、適任の人物が大事なポスト、要職に就任していないことが最大の原因です。
あなたも一家の中では大事な立場、要職なのです。
自分の役割を自覚して、お母さんを精神的に支えて差し上げてください。