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親からは離れているのに憎しみが消えず苦し

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こんばんわ、はじめて相談させて頂きます。答えがほしいというよりは、ただ自分のなかを整理したいのかもしれません。
私はそろそろ35になります。
家を出て10年ほど、親(実家)と連絡を経ってまだ1ヵ月ほどです。
私は母親から長年[かわいそうな子]として扱われてきました。私もすっかりそれに慣れてしまったのですが、とくに家を出て母と離れてから、母への憎しみ、またそれを知らん顔してきた兄弟や近くにいた大人たちへの怒りがはっきりと意識できるようになり、10年かけてようやく最近実家ごと縁を切ったところです。
今はけっこう穏やかに暮らしてるのですが、頭のどこかに母とか兄弟の姿があって、実際に言われたことや、今言ってるんだろうなと思う想像も含めて、自分に対するバカにした見下した、その上自分達のことは庇い合っているような映像が流れ憎しみが沸きます。
今の生活に集中しようと思うのですが、ほんとうに難しくて、なんというか、なんで私が弱者でいなきゃいけないわけ?とか、それをやめたら悪者にされるんだ
とか、わかっちゃいたけどやっぱ許せんという感じで…
あいつら殺し合えばいいのにって想像すると、なぜかスッキリします。
私の中から元家族への憎しみはきえないと思ってるので一生抱えていこうとは思うのですが、今の生活もすごく大事で、こういう怒りとか憎しみとはどうやって付き合っていったらいいんでしょうか?

2022年8月2日 2:16

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心(思考)の時間の使い方

ご家族から離れる決断をされたのは、素晴らしい判断だと思います。
基本的に、子供時代の家族への恨みはなかなか消えないのが当たり前です。
ですが、それを思い出している時間はストレスを感じる時間、悩み苦しみの時間になってしまいます。
たとえるなら、脳内に毒物を分泌しているような感じです。
分泌する時間を減らす方が良いですよね。
ですから、家族について考える時間や回数を減らすようにしましょう。
嫌なことを考えてしまったときは、「これは妄想雑念だ」「欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩は悩み苦しみの原因になる」と素早く気付くようにしましょう。
妄想雑念や煩悩に気付く「念」は、妄想雑念や煩悩の鎖を切り裂く智慧の剣なのです。
智慧の剣を自由自在に出せるようになれば、わざと破壊的な妄想を楽しんでもかまいません。

2022年8月2日 4:06
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質問者からのお礼

お礼が遅くなりました。書いたと思っていたのですが、投稿できていなかったようです。
願誉浄史さま、質問から2ヶ月近く経ち、今でも実家のことを思い出してはまだ憎らしく思うことが多いです。親の老後や兄弟になにかあると、嫌でもこの先またあの人たちとの関わりができてしまうかもしれないという不安から余計に思い出してしまいます。なぜ血のつながりは消せないのかとても苦しいです。
「これは妄想雑念」と言い聞かして少しずつ薄めていこうと思います。
ありがとうございました。

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