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起業したいと考えているのですが、決心がつきません

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これからも会社員として働くとしても、ふと気づけば、会社員人生もあと10年程となった今、幸いにもようやく出来た自分の子どもの育児を通じて、人に何かを教えて学んでもらう事がとても楽しいと感じています

自分は、元々高校の教職免許を持っていた事もあり、いつかは教える仕事をしたいと思っていました。

そこで、去年、学生に対してスピーチを教えたり、知人経由で保育園の先生にプレゼンを教えたり、という仕事を無償で始めたところ、とても好評でした(ボランティアだったので、無報酬です)

その後、何度考えても、自分がやりたいことは人に何かを教える仕事、新しいスキルや知識を身につけてもらう仕事、あるいはそういう場を創り提供することだと思い至りました。

一方、自分の子どもの将来のためには、今の仕事を可能な限り続けて、家族の収入を維持するべき、という考え方もあります。

幸い、妻は正社員の仕事をずっとしてきているので、私の起業には理解を示してくれていますが、今までお金に苦労させた事もないので、起業がどんなにリスキーな事かはあまりよく分かっていないと思います。

私が勤める会社にはベンチャーなので退職金制度はなく、定年も定められてはいますが、実質的には役に立たなくなったら追い出されるだけです。

これから年齢を重ねるごとにリスクは大きくなるので、なおの事やるなら今か、あるいは起業などはやめて今の仕事と人生を過ごしていった方がいいのか、決心がつきません。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悩ましいです

煩悩パパさま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。
奇しくも、私も中高の教員免許を持っております。

さて、質問文を何度も読み返してみましたが、とても悩ましいですね。
自分のやりたいこと、家族のこと、現在の勤め先の状況…どれを考えても、パッと決心はつきそうにありませんね。

私自身のことをお話しますと、一般家庭出身で縁あってお寺に勤めるようになり、10年ほど経って独立をしました。「お寺で独立?」と驚かれたかもしれませんが、布教所、開教所といわれる、いわゆる「お寺のタマゴ」のようなものです。ベンチャーお寺と言ってもいいかもしれません(笑)。

私もずいぶん悩みましたが、背中を押してくれた大先輩がいたこと。
また煩悩パパさんとは家庭環境も、やることの内容も違いますので、ハードルは少し飛び越えやすかったかもしれません。
飛び越えてみた結果、なんとかなっています。

とは言っても「だから煩悩パパさんも飛び越えてみて下さい!」とは言えません。
特に質問文の「学生に対してスピーチを教えたり、知人経由で保育園の先生にプレゼンを教えたり、という仕事を無償で始めたところ、とても好評でした」という部分が気になります。

厳しい言い方ですが、無償だったから好評だったのではないか、有償であっても同じように受けてくれるか、そこを見極めないといけないのではないか、と思いました。

どの道を選ぶにしても、奥さまと充分お話しになり、ご決断頂ければと存じます。

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おきもち

横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗の教えが好きで、それを人に伝えたいと思い、自宅で法話会を始めてご縁の輪が広がりました。
相談の日程や時間はご相談ください。

素晴らしいですね。

ご自身が本当になさりたい事がのビジョンが見えたのでは有りませんか。
それなりの手応え、自信も文書から感じます。

機が熟し、チャンスは今なのかも知れませんね。

ただ、家庭がいて生きていかなければならない事も、事実ですよね。

例えば、休みの日や夜なとに、まず、講座や、セミナーなとを開催してみて、まず、マーケティングや実績を積むのも、一つではないでしょうか。

個人としてではなく、キチンと任意活動団体としてならば、ほとんどの自治体で、会議室やセミナールームが、無料や格安で使用できますよ。

もちろん、会社や社団法人などの形態も良いでしょうね。

私も、その様にして活動、実績を積み、今年、NPO法人を設立して活動をしております。

せっかくのチャンス活かせると、良いですね。

応援しております。

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おきもち

ラジオ パーソナリティ 『 命の 相談会 』開催 愛知県愛西市 の 大法寺 の住職をしております。 大法寺は、代々尼僧寺院であり、苦しんでいる女性を救い 「 おわりはじまりのてら 」 「 尾張の駆け込み寺 」と、呼ばれておりました。 白龍が住んでいると言われている、樹齢650年の大楠の元に、倶利伽羅不動明王の祠が有ります。 その宝剣で、悪い縁を切って下さると言われ、『 悪縁切り供養 』をしています。 病気、人間関係、依存症、自分の中の悪い想いを 切って下さいます。 縁切りの絵馬に、切りたい縁を書き込み、縁切りのお護りを授与しております。 是非、お参りください。 『 命の相談会 』 を、開催しております。 胸の中にあるもの、だれにも言えない事を、全て吐き出しましょう。 一緒に泣きましょう、一緒に叫びましょう、一緒に笑いましょう。 自坊、ショッピングモール、赤十字血液センター、カフェ、放送局、等で 定期的に行なっております。 日程は、ホームページで、確認してください。 ホームページ www.daihouji.org 『 樹木葬 大法寺 』 『 縁切り 大法寺 』 で検索してください。 緊急の場合 苦しかったら、辛かったら、電話ください、 09066179353

今の自分の選択が真実を語っている

「本当はわたしはこの人と結婚する気はなかったんですが」という方がおられますが、それでも一緒になっておられるという事は、その人と一緒にいることを脳が選択した、選択し続けているのです。
質問者様も「本当は起業したいのですが」とおっしゃられますが、本当に、本当のところはどうでしょうか?
今、自分がとどまりたい安全地帯に住することを選択しているのが今の真実なのではないでしょうか。
定年後安定して暮らしたいという気持ちもあって起業するのであっても、起業してリスクまみれ、赤字赤字でお金を失ってしまっては結局起業しなかった方が良かった、ということにもなります。
それはいわゆる直観です。本当に起業するつもり、エネルギー、ガッツがあればとっくの父ちゃんに起業していると思います。
迷う、ということはその危険性もきっちり考慮している訳であります。
大きな決断ですので安易に結論を出すべきではありません。
起業するための条件、スキル、広告発信力、チーム、人材など一切がそろえばむしろスッと、迷わず行動に出ると思います。
今は本心が出している答えに随う方が得策かと存じます。
起業するまでのエネルギーを今の会社で注いで頂ければスキルもアップし評価・給料も上がり一石二鳥、いや一石二、三、四鳥です。余ったらその落とした鳥で焼き鳥でもおごって下さい。(笑)

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

長谷雄蓮華 和尚様

とても温かくも、地に足がついたご助言、心より御礼申し上げます
確かに、この教育という分野は、単なる知名度よりも確度の高い実績によってのみ
信頼が積み上げられるという傾向があります。

私自身、「起業する」事や「自分のやりたいこと」をすぐにでも始める事そのものを、
最優先に考えていたように思います。

ただ、それにも増して大事なのは、お客さまから注文を頂く事、そしてリピートされる事で
ビジネスとしてきちんと回ることですね。

どんな環境にいても、まずはそういう品質のサービスを提供出来るようになる事が
大事なのだと、改めて気づかせて頂きました。

本当に有り難うございました!

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