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お墓をどうするか

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私の家は、所謂「本家」になり、私はその長男となります。

私の実家や、現在の私の住まいの近くには、先祖から続く墓があり、私は両親から「墓を守っていってほしい」と言われ続けてきました。

私は結婚しており、2人の娘(長女は中学生、次女は小学生)がいます。

私の正直な気持ちを申し上げますと、将来、長女又は次女が婿を迎え入れ、墓を継いでくれれば一番だと思っています。

しかし、このことについては、妻が反対しています。

墓を継ぐために子供たちの就職先等が縛られ、活躍の場が制限されるのは絶対に嫌だというのです。

私は、両親からの言いつけもあって、事なかれ主義的な気持ちで、娘に婿を迎えるのがベストと考えてきましたが、妻の言うこともよく理解できます。

昨今においては、女性天皇、女系天皇の問題をよく耳にします。私の家は、地方都市の中流家庭で、皇室に準えることができるような立派な家柄ではありませんが、この問題を我が家に置き換えてみますと、娘に婿を迎え入れて墓を引き継いでいっても、無意味なのかなという気持ちにもなってしまいます。

私は、このことに非常に頭を悩ませており、時々一人で墓参りに行っては、お墓に向かって謝っています。

そこで質問なのですが、墓じまいというのは、御先祖を思えば、絶対にやってはいけないことなのでしょうか?

また、そうすることで、御先祖の怒りを買ってしまい、私は死後も御先祖に顔向けできない存在になってしまうのでしょうか?教えて下さい。お願いします。

2022年9月10日 15:57

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

何を守るのか?お墓とはどんな場所なのか?

ご相談拝読しました。

子どもは両親の言葉に多大な影響を受けますから、あなたがお墓のことで頭を悩ますのも無理も無いと思います。お子様にもそれと同じ思いをさせていいかどうかはよく考える必要があるでしょう。

さて、考えるべきことは

・「墓を守る」ことで何を守ろうとするのか?
・「墓じまい」は何かを守ることにはならないのか?

の2点だと思います。

まず、後者から考えてみますが、「墓じまい」といってもそれで全てが終わりになるわけではありません。正式には「改葬」といい、現在のお墓から次の場所へ埋葬先を改めるという手続きです。改め先が個人・家のお墓でなく合葬墓になるケースが昨今では多いと思いますが、いずれにしてもご先祖のご遺骨は次の埋葬先に納められることになります。そのことでお墓を守る立場の人たちの負担が解消され、気持ちよくお墓参りできるようになるならばどうしてご先祖がお怒りになるでしょうか?そんなことはないと思います。

ご先祖の怒りの正体はご自身の罪悪感です。ご両親の言うとおりにできなかったことにある種の後悔が付きまとうということでしょう。
しかし、手段としてご両親の言うとおりにはできずとも、ご両親が墓を守ることで本当は何を守って欲しいのかを深く深く考えるならば、たとえ墓じまい(改葬)になろうとも、その目的は守ることができると思います。

お墓というのは一家繁栄の証ではなく、亡き人を供養する象徴としての場所です。お骨を埋葬してもそこに実際に故人がいるわけではありませんが、それでも手を合わせたいという生きている人にとってそれを実現させてくれる場所の一つです。
 お墓参りで亡き人との対話をするということはとても尊いと思います。生きている人には言えずとも、亡き人に言葉をかけたいということは人間にはあるのでしょう。その対話は亡き人との対話といっても自分自身との対話に他なりませんが、しかしやはり亡き人の存在がなければ生まれなかったような自分自身との深い対話なのです。

さて、それは個人や家のお墓でないと実現できなことでしょうか?

それは人それぞれの感覚だと思いますのでよくよくお考えになってください。ご自身の代で答えを出してしまわず、改葬に必要なお金を残して次世代の主体的な判断に託すこともできるかと。身近な身内を亡くすことでまた感覚も変わります。

どうぞ急がずゆっくりと。

2022年9月11日 6:01
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有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

よくよくお考えなさって下さい

拝読させて頂きました。
墓しまいすることは私はゆっくりと長い目で見て後に生きる人達がしっかりとお向き合いなさってご検討なさりご判断なさることかと思います。
人それぞれかもしれませんけれども、ご先祖様と自分のお墓があることはとても大事なことです。
お子さん達がこれからどの様に生きていかれるのかはわからないですけれども、自分が生きていることや見守られていることを実感させてもらえるお墓やお仏壇があることは人生を生きていく中ではとても有り難く感じられるところです。
ですから世の中の流れやマスコミ報道に扇動されていたずらに何でもかんでも墓じまいしてしまうことは本当によくお考えなさるべきかと私は思います。
私の勤めていますお寺では墓しまいしてしまった方々のご遺骨が送られてくることがあります。一概にどうこう言えませんけれども、本当にそれで良かったのかどうかと思うふしもある様です。
今目先のことばかりにとらわれたり流されることではなくて自分自身のことやご先祖様とのつながりや子孫の皆様とのつながりをよくお考えなさって下さいね。

ちなみに墓しまいしてもご先祖様はお怒りにはならないでしょう!いついかなる時でもご先祖様は皆様をあたたかくお見守りなさっていて下さいますからね。

2022年9月10日 21:08
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

こんにちは

 先祖代々のお墓を守っているが、あなたさまご夫婦のお子様は女性なので、お墓の承継に悩んでいるのですね。

 あなたさま自身も小さな頃からお盆やお彼岸などの機会に、訳もわからずお墓に連れてこられ手を合わせてきたかと思いますが、これから先、あなたのご両親など(年齢から現在は存命と想像します)がお墓に入る事になり、お墓はあなたさまにとってさらに身近な存在になり、また年を取れば取るほど心のよりどころになる場所になると思います。またこれは娘さんたちにとっても同じ事で、あなた様ご夫婦が亡くなった後、娘様たちにとって、あなた様ご夫婦を偲び心のよりどころになる場所になると思います。

 あなた様と同じような状況の方は、私の檀家様でも何軒かあり、例えば娘さんが苗字が代わっても夫様側が承継するお墓がない場合は承継して頂いたり、将来あなたさまのご夫婦がお墓に入った後、ご兄弟などご親族に承継していただく事もあります。また遠方であってもお盆や年末、お彼岸などにはお墓参りをするお宅もあります。今は車や飛行機などあるので距離の事は心配しなくて良いと思います。

 娘さんたちはまだ若いですので、就職やご結婚など、様子を見ながら今後について考えていけば良いと思います。
 尚、お墓の承継(苗字を代えての承継など)についてはお寺様によって違うかもしれませんので、一度菩提のお寺(お墓のあるお寺様)に相談してみると良いと思います。

2022年9月11日 9:09
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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

質問者からのお礼

お忙しい中、こんなに早く回答をいただきまして、ありがとうございました。
お二人の先生方の回答を心に刻み、じっくり考えていきたいと思います。
自分一人で、簡単に答を出すような問題ではありませんので、時間を掛けて考え、解決していきたいと思います。
最近、このほかにも苦しいことばかりで、色々と調べているうち、このサイトのことを知ったのですが、回答を頂き、気持ちも楽になりました。
本当にありがとうございました。

吉武先生、Kousyo先生に加え、光禪先生からもありがたい回答を頂きまして、本当に感謝しております。
子供たちの成長を見守りながら、私のきょうだいたちとも話をして、焦らず答を見付けていこうと思います。気持ちも楽になりました。
回答を下さった先生方、本当にありがとうございました。

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