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魂入れをしていないお墓について回答受付中

回答数回答 2
有り難し有り難し 11

こんにちは。質問させていただきます。
実は私の家では事情があり、父のお墓を建てたのはいいのですが、魂入れをしていません。

お墓への供養も、私以外、誰も行ってはおりません。

墓じまいや、遺骨の取り出しを考えたこともあるのですが、私自身、長男である弟とは絶縁状態にあります。

お墓は長男の名前で建てたものなので、勝手もできず、とりあえずお位牌を作り、そこに魂入れをしてもらい、私が手元供養という形でお世話している感じです。

このまま行けばお墓は、無縁仏として処理されてしまうと思うのですが、遺骨は無いまでも、お位牌に魂を宿し、私の元にいる父が、迷うことはないのでしょうか?

教えていただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。

2025年9月9日 6:21

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

遺骨は遺品の一つにすぎない

遺骨はあくまで物質であり、髪の毛や爪と同じようなものです。
しかし、尊敬すべき人(仏様など)の遺骨を拝むことで亡き人に思いを馳せて、その人徳を見習う気持ちを起こすなら、拝む人の心は清らかになると期待できます。
墓石、位牌、卒塔婆等も同じです。
ですから、儀式をしたかどうかは本質的には重要ではないし、儀式をしなくても故人の来世が不幸になったりはしないでしょう。
ですから、仏教徒として仏教的な儀式を楽しむことや、僧侶を招いてお布施することは素晴らしいことですが、それをやらなくても不幸になることはないのでご安心ください。

2025年9月9日 12:49
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

あなたの内なる大切な人が喜ぶ最上のありかたを見い出す

まず墓じまいということはご先祖様は誰もやったことがありませんので、企業・スポンサー、商業メディアの誘因ですから、お控えください。
世の中は別に陰謀論でも何でもなしに同じ思想に統一させようとする全体主義的なものがあります。そういうものが本当に心底リスペクトできるのであれば皆、もろてを挙げて賛同すべきでしょうが、それを推し進めようとする人たちは結局自分たちの利権がらみ。なので賛同すべきものではありません。
故人様のご遺骨を納める行為、お墓を持つということは、単にお骨を入れる箱ではなく塔を建てること。そこに宗教精神がなく、自然に返せばいいや、であれば無宗教な樹木葬でもいいのでしょうが宗教精神は開かない。だから仏教は賛同していません。なぜならお骨を納める供養塔であるお墓を建立する、建てるということは仏教の宗教精神の菩提心を「うち立てる」ことだからです。
本来はそこに供養塔を立て宗教的な誓願、報恩の祈り、菩提心を誓願するものです=開眼。
原点はお釈迦様。
お釈迦様が亡くなられた後、遺族や弟子たちはどうしたかと言えば、ただお釈迦様のご遺骨をお墓BOXに納めたわけではないはずです。誓願塔をうちたてた。開眼をすればいいということでもない。開眼とは法眼、仏眼、宗教精神の眼を開くということ。
この世の中がエゴイズムエゴイズムでみんな自分のコトっきゃない人であふれかえっているわけでしょ。そんな中、私は故人様のご恩に報いるべく、このお墓、供養塔に報恩感謝の祈りをささげるとともに、世の中に心の善玉菌となる仏の精神を広めため、清らかな精神で生きてまいりますよ、というお約束、祈り、生活にその精神が及んでこそ初めて開眼供養ができたと言えるのではないでしょうか?
だから、単にお寺に所属をすればいい、霊園に所属すればいい、魂入れをすればいい、ということではないのです。
もちろん開眼供養は大切です。ですが、儀式だけをすればいいということではないということはお判りいただけたことと思います。故人様があなたにとってどうか。あなた自身がどうか。周りの人に無理強いはできませんが、最上の方法は決まっているのです。ならばこそ開眼供養を通して故人様のご恩に報いるべく正しい生き方をしようという志を持つべきなのであります。
四弘誓願文に仏教の宗教精神が記されております。
その誓願をもって開眼供養や追善供養をお勤めください。

2025年9月9日 7:38
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有り難し
おきもち

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お悩み相談 080-2065ー9278 月火水木金土日 8:00~21:00

質問者からのお礼

お答え頂いたお坊様方、どうもありがとうございました。
何となく、気持ちが落ち着いたような気がします。
形ではなく心。供養とはそういうものなのですね…。
教えて頂いた方々に、深く感謝致します。
ありがとうございました(^-^)

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