アドバイスお願いします 気持ちの切り替え
わたしはこの春から福祉業界で就職の支援員をしています。今月、先々月と利用者の方より言い方が高圧的、関わりを少なくしてほしいと言う旨のクレームを受けました。
自分の関わりで利用者の方に辛い思いをさせてしまったと思うと胸が引きちぎれそうです。その利用者の方を心から応援しており、一生懸命支援しただけに、今まで自分が行動してきたものが利用者の方にとっては逆効果だったのではないかと悲しくて悔しい気持ちです。
また二十数年生きてきて高圧的とは真逆の印象と家族や友人、同僚には言われてきました。自分の理想の姿ともかけ離れており、衝撃的でショックを受けました。
他のスタッフからは客観的に見てあなたの対応に間違いはなかった、そのような印象は受けないとフィードバックをもらっていますが、また誰かを傷つけやしないか、他の利用者に対してもこんな自分に支援されるのがかわいそうだと思ってしまい、なかなか気持ちの切り替えができません。
くよくよしてても仕方がない、冷静に分析して改善してかねばと思いますが…
現在自信をかなりなくしており、こんな未熟な私ですが、気持ちの切り替え方、明日からの頑張り方についてアドバイスいただきたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
完璧じゃなくていい
ご相談拝読しました。お仕事を頑張っておられるのですね。だからこそショックも大きかったのでしょう。
どうぞ自信を持ってください。理想の自分を良しとして、そうできない今の自分を責めるのでなく、今の自分のありのままを信じる(知る・認める)のが、よりしなやかな自信ではないでしょうか。
確固たる自分を築こうとしても、それを相手がどう感じるかは相手の問題です。同じ事を同じ調子で伝えても快く感じる人もいれば深いに感じる人もいます。同じ人でもその時々で感じ方が異なる場合もあるでしょう。
だからこそ、複数の支援員がいるのではないですか?自分に合わなくても他の人に合うかもしれない。その逆もあります。一人で抱え込んだり、解決しようとしたり、完璧にならなくてもいいのです。
自分という存在は自分一人で成立しません。常に誰か、何かとの関係性において成立します。Aさんの前での自分、Bさんの前での自分、Cさんの前での自分・・・どれも微妙に異なるはずです。そしてどれが本当の自分とかありません。常に今、その時の関係性で成り立っている自分が自分です。その自分もAさんの方から見るか、自分のほうから見るかでまた異なるのです。
誰かにとってはその時高圧的に捉えられる自分であった。それが正しいとか正しくないとかではなく、そうだったという自分を事実として認められた方が、自分のキャパシティは広がると思います。
もちろん誰からもいい人に見られた方が気持ちいいですが、現実的にそれは難しいです。そうでない自分も認められた方がこれから生きていく中でもずっと楽になると思います。
誰かを傷つけてしまうかもしれないと恐れて関わりを避けるよりも、自分なりの誠意を尽くしてこれからも人と関わっていきましょう。そのやりがい、喜びは既にご存知でしょう。
傷つけたしまったときは謝ることができるなら謝り、できないならば自分を省みる。いたずらな向上や、逆に開き直りでもなく、自分には自分の縁を尽くすことしかできないと諦めて(明らかに知って)、どうぞこれからも取り組んでみてください。
あなたの誠実さはあなたが今お感じの悲しさや悔しさが証明してくれていると思います。応援しております。
質問者からのお礼
吉武文法様
コメントありがとうございます。思い返せば無意識のうちに誰からも好かれる完璧を目指してたかもしれません。人によって同じ対応でも受け取り方が違うということを身にしみて学んだ気がします。縁を尽くす、素敵な言葉ですね。今の自分でできることをやる、めげずに自分の縁をつくし、誠心誠意支援にあたろうと思いました。私も僭越ながら、吉武文法様を応援しております。