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人生においての修行

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有り難し有り難し 11

2月、急性の病気で6月まで入退院を繰り返してきました。
入院中に衰えた体力を回復させる為、イベント運営、工場勤務まど日雇いアルバイトを重ねながら就職活動をしていました。
思うように結果が出せず、生きる意味、亡くなること、孤独などをインターネットで調べたり現状を少しでも忘れる為に近くの名所を見て回るも今、ここに心あらず。
気分が晴れなく孤独感もあり、駅近くの本山、東山のお寺へ出かけお参りを重ね続けていました。
就職活動でご縁を頂き、週末より新しい仕事ですが無理なく仕事が出来れば、これらも人生においての修行ですかね。

2022年9月30日 6:42

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これからも前を向いて一歩ずつ

拝読させて頂きました。
あなたが病になって入退院をなさり体力が落ちてしまっておられる中で少しずつ体力を回復なさってこられたのかと思います。なかなかあなたの現状気力も体力も回復するのは大変ですよね。あなたのお気持ちを心よりお察しします。
今はリハビリ途中の様なものではないでしょうか、今すぐに気力も体力も充分に回復して充実していくというのはなかなか難しいと思います。
リハビリですから周りに慣れていくのにもとても時間もかかりますし、精神的にも落ち込みやすいですからね。どうかあせらないで頂きたいと思います。

私も以前サラリーマンの頃に病で長期入院し退院した時にとても辛かったです。通勤で渋谷駅を使っていましたが、その人の波に吞まれていくとどんどん自分だけ遅れて周りの人からにらまれたり怒鳴られたりしました。ましてや階段だらけでホーム階まで行く前に心身ともにくじけてしまいましたからね。いかに社会が厳しいか病人や障がい者にとって不親切なのかもわかりました。そしていかに自分が劣っているかを感じたり社会から取り残されていく様な感じも受けました。それも自分に課せられた一つの修行かな?と感じたこともありましたね。

とはいえあまりそのことばかりにとらわれてしまいますとかえって自分のことを見失ってしまうこともあります。如何に歩きやすいところを行くか、如何に無理のない状況で進んでいくか、その時の状況によって様々考えたり試行錯誤していくものです。そういう機会や時も私達それぞれにはとても大切かとも思います。逆にそういう機会を与えられたことで以前の自分と今の自分そしてこれからの自分を見つめ直していき、これからどう生きていくことが望ましいのか、どう生きることが大切かを見直していくことのなっていくと私は思います。

もうすぐ東山は秋の色とりどりの姿に移り変わっていくでしょう。その姿をゆっくりと見上げながら前を向いて一歩一歩としっかり歩んでいって下さいね。あなたを心より応援していますね。

2022年9月30日 14:05
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お言葉をありがとうございます。

以前、ご体調を崩された経緯を拝見させて頂き、その後御身体のお加減いかがですか。
都心での生活が私もありましたが、東京駅や渋谷駅を毎日のように通り続けたことが懐かしいです。
今、思うと人の流れの多さ、まるでお祭りのようなことも思ってしまいます。
世の中の流れは早く、例えば杖をつかわれてる方、御身体が不自由な方、ご高齢の方を見かけますが優しさが少ないように感じます。
自分には関係なく、そのようなことになることも考えていない、ことだと思います。
私自身、入退院を繰り返したことで自暴自棄より、いっそのこと楽になりたいと頻繁に考えることも多々ありましたが平常心ではなかったように思います。
来月、新しい環境でのスタートはストレスがあることもあり、身体も心のリハビリ中かも知れませんが、少しでも安らぎを求める気持ちも大切にしたいです。
また黒谷さん辺りに行くことを目指して。

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