死を経験し、自分の生活に罪悪感
自身の結婚式を控えていましたが、
その2週間前に67歳の父が旅立ちました。(結婚式は延期しました)
病気が分かってから、父の希望通りに自宅で過ごし、前日まで大好きなお酒を飲んでおりました。
いつかは…と覚悟はしておりましたし、亡くなる前日まで父と会っており、伝えたいことは全て伝えていました。
ですから、亡くなったと知らせを受けた時、後悔はありませんでした。
誰にも迷惑をかけず、みんなから惜しまれ、最後を迎えた父を尊敬し、その生き様、とても羨ましいとさえ感じていました。
葬儀までは忙しく過ごし、
そして日常生活に戻ったときに、今までとは違う感情が襲ってくるようになりました。
ふとした瞬間、もう父はいないのだなと寂しくなるのです。
結婚式も、孫が生まれた時も
父には見せられないと思うととても悲しいく胸が苦しくなります。
気分転換にでもと、遊びにも誘われますが
「父がいない」のに「母は実家で寂しがっているのに」自分だけが楽しんでいいのか?
と考えてしまい、物事を心から楽しめないのです。
そして、ここ最近は、両親健在な同年代の友達を羨ましい、というか恨めしく思ってしまうのです。
なおさら同年代から誘われた遊びは避けてしまいます。
会社では、50代の人でさえ両親健在な人もおり、あまり落ち込んでいても迷惑かと思い
表面上は明るく振る舞っています。
あまり相談する人もおらず、
楽しむことへの罪悪感と、人への嫉妬の感情
どうしたらいいのか教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お父様への感謝とともに
ゆり 様 相談ありがとうございます。
まずは、お父様のこと。お悔やみ申し上げます。とともにご冥福をお祈り申し上げます。合掌礼拝
身近な親愛なる人を亡くすと、いろんな感情が湧き出てて来て混乱します。
あなたが、「楽しむことへの罪悪感と、人への嫉妬の感情」が出てきても
おかしくないし、あなたに責任はありません。
喪失感、哀しみからくる2次感情ですから、
こんな私がいるんだな~ぐらいで、その感情をテレビのCMを見るように流していきましょう。出てくるたびに流してください。
そして、「もう父はいないのだなと寂しくなる」とき
お父様が仏様のところから、私を見守ってくれる。と思うようにしましょう。
何度も何度も思ってください。
泣いてもいいし笑っていい、お父様の遺影に語り掛けてもいい。
「お父さん見守ってくれてありがとう」を何度も思い語りましょう。
やさしい、温かい、お父さんの笑顔を思い出し、あなたもその温かい雰囲気に包まれている気持ちになるように、ゆったりとする時間を設けてください。
御父様はお母様も、優しく見守るでしょう。あなたはそのゆったりとした時間の中で、そのことも感じてください。
感じるうちに、段々といつものような感覚で生活が出来るようになるでしょう。
でもそれは、お父様の事を忘れることではなく、思い出とともに、あなたが自分の人生を生きる糧となっていることを実感することとなるでしょう。
お父様への感謝とともに、安心していられるでしょう。
合掌礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。とても嬉しい内容でした。あなたの優しさも伝わってきますね。きっとお父様にも届くでしょう。もし何度も寂しくなって、一人でつらいな~と思うのが続くときは、どうぞ遠慮なくご相談ください。誰かに頼ってもいいのですから。ご縁に感謝申し上げます。再礼
質問者からのお礼
釋 孝修様
愛する人の死を経験すると、本当に色々な感情が出てきますね。喪失感は哀しみからくる2次感情ということで、流せるようにしていきます。
テレビのCMを見るようにという喩え、とても分かりやすく納得いたしました。
今日もふと父のことを考えましたが、「お父さん今日もありがとう」と感謝し、そして見守ってくれていると強く思うと、とても心強く、そしてまるで近くに父がいるような気持ちになりました。
父と共に残りの人生を生きて行こうと思います。何度も寂しくなるとは思いますが、「感謝」の心を大切にしていきます。
本当にありがとうございました。