介護利用者に暴力を振るってしまいました
介護職員20代の男です。
先日利用者に暴力を振るってしまいました。
利用者は認知症。普段から徘徊、不潔行為のある。物腰は穏やかな方です。認知機能、特に言語機能が低く、会話での意思最近疎通が困難な方です。喜怒哀楽の感情は表情などから読み取れます。
最近は夜間、その利用者のベッドセンサーが鳴り、駆けつけるとポータブルトイレと床に排泄してしまっている状況が続いていました。その日も夜勤中に床を汚してしまっていました。
私は毎回の事でうんざりしてしまいました。
処理後とりあえず入眠してもらおうとベッドに横になるよう誘導したのですが、なかなか寝てくれず
次第に思い通りにならない焦りが募り、利用者の肩を押さえつけて力を入れたり、ベッドに強く押し返してしまいました。終いには利用者の首元を抑えてつけ片手で抑えつけてグッと力を入れてしまいました。利用者は嫌がる様子でした。
私は一旦その場を離れて気持ちを落ち着かせました。
15分後、反省して利用者に謝罪したのですが、意思疎通が難しい方のため、気持ちが伝わっているのかが分かりません。
今思えば本当にしてはいけない事をしたと思っています。
次はしないように反省と自分なりに対策をして、この仕事を続けていきたいです。
上記の内容を後日上司に報告、相談。「してしまったものは仕方ない。謝罪しているので大丈夫だと思う。この経験を糧に精進してください。」と。
96歳女性の利用者の方にも相談したところ「その利用者も悪いと思っていると思う。薬だと思って、頑張って私たちを助けてください。」と言葉を頂きました。
周りの方からアドバイスや話を聞いてもらって少しは楽になれました。が、正直謝っても許してもらえない現状が辛いです。
その利用者とは今は穏やかに接していられてると思います。
側にいるとその方が私の手を引いて一緒に歩いたり、徘徊中に「少し休みませんか?」と背中をさすると泣き出しそうな顔をされたりします。逆に以前のことを思い出して私が頭を深く下げるとその方は背中をさすってくれたりします。
穏やかに接していられる自分に安心する反面、こんな優しい方に暴力を振るってしまった自分が惨めで辛くなってしまいます。
誰にも責められない事に罪悪感を感じます。
自分だけで抱えているのが辛くて
何かアドバイスを頂けたらありがたいです。
視野が広く、他人の言動が目についてしまう。正義感が強く、他人の悪い点に過剰に反応してしまう。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自責だけでなく、目の前の方を大切に出来る人であってほしい
毎日お疲れ様です。
あなたと利用者さんとの関係性の問題だから、私は口を挟む立場にありませんが。
私も日頃、相談業務に携わっていると、感情を剥き出しに攻撃してこられることもあり、私自身 傷つき気持ちが揺れることもあります。そこには、その場だけでない背景があってのことだし、私個人に攻撃をしているわけではなく、憎い相手への感情が露わになっていて それが私に向けられているのですが、理不尽だと悲しくなることもあります。それでも、どんな理由であれ、従事する目的から外れて、こちら側の感情がコントロール出来ないようではプロとして失格だと、自分に厳しく思っています。
でも… どんな時もありますよね。傷ついて平気なわけないし。泣きたくなる時もありますよね。
あなたの質問を読ませてもらいながら、このように我が身を振り返りながら、自覚と反省をなさっている姿に、とても必要であり大事なことだなと、あなたから学ばせてもらっています。あなたのようなスタッフがいてくださることにも、安心を覚えます。
どうか自責だけでなく、目の前の方を大切に出来る人であってほしいなと思います。後の向き合い方も含め、あなたは それが出来る人だと思うから◎
いつもお仕事、ありがとうございます。
これからの仕事ぶりですね。
ご質問拝見しました。
葛藤ありますよね。
でも、
ホントはご存知なんじゃないでしょうか。
誰かからの裁きや気休めやねぎらいではなく、これから先の自分自身の仕事の質でしか挽回できません。
明日からもまた顔を合わせるその方へのケアでしか、返せません。
誰かからの評価ではなく、自身との戦いです。
キツい言い方になってたらごめんなさい。
誠実な日々の積み重ね、応援しています。
+++
早速の返信ありがとうございます。
心は弱くて当たり前ですし、弱っている時の心と向き合うのが辛いのはみんな一緒。
私が伝えたかったのは、ダメージが癒えるには魔法の言葉ではなく、解決は急がす時間をかけること、時の力を借りること。
中田師も仰せのように、目の前のひとつひとつの仕事に勤めることが自分への信頼回復の近道です。
焦らない。
余裕をもつ
この言葉を聴かせてくださりありがとうございました。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
そうですね。
今は自分の心の弱さと向き合う自信があまり無いですが。
優しい気持ちで接することができるように、少し心に余裕を持って仕事に取り組めたらと思います。
焦らず、周囲の人にも助けを求められる人になりたいです。
中田様
ご回答ありがとうございます。
あたたかいお言葉を頂き、とても励みになりました。
私自身、この経験から利用者の背景や人となりを知っておくことが、利用者とより近い目線で寄り添い合える手段であり、ストレスの予防策になることが分かりました。
今までの自分は、利用者とはどこか心の距離をとることでメンタルを保っていました。単に仕事をこなす事を最優先にしていたのだと思います。
ですが、今回の経験を機に、利用者にとって安心できるのはどんな介護職員なのかを考える事ができました。
利用者の心と自分の心
どちらも安心も守っていけるよう、
自分なりに行動していきたいと思います。