介護中に死なせてしまった
先日99歳で祖母が亡くなりました。
7年前より、祖父母の介護のため、祖父との同居を始め、近所に住む両親と私の夫との3人で祖父母の介護をしていました。1年半前に祖父を自宅で看取りました。祖母も入院や施設入所は嫌だと最後まで自宅で過ごすことを希望していました。
祖母も2年ほど前から脳梗塞を繰り返しており、後遺症で失語、嚥下障害となり、意思疎通が難しく、麻痺もあり寝たきりの状態でした。
私は看護師として働いていた事もあり、仕事以外の時間は、私がメインで介護をして来ました。現在妊娠中で、産休に入った事もあり、その日は私一人で介護をしていました。
祖母は、ケアに対しての協力動作はなく、むしろ拒否的な行動をする事も多く、イライラしながら介護をする事も多くありました。
この時も昼食後に、体を横に向けようとすると、上向きに戻って来てしまい、イライラして乱暴に横向きを介助してしてしまいました。
1時間後、上を向けようと祖母のもとに戻ると、顔が枕に埋もれており、窒息している状態でした。慌てて起こし、刺激をしたのですが、すでに息は止まっていました。
以前から、本人も含め、何かあった時は、延命はしないと決めていたので、蘇生措置は行いませんでした。
その後祖母は亡くなりました。
私は看護師であるにも関わらず、体の不自由な祖母の体位をきちんと整える事を怠り、殺してしまった…という思いが消えず、自分が許せません。
もうすぐ出産を控えているのに、ひ孫も見せてあげられなかった。ここまで生きて来た祖母の最後に苦しみを与えてしまった。と考えると涙が止まらず、祖母に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
家族は、私のせいではない、むしろ今までありがとう、祖母も幸せだったと言ってくれますが、祖母の最後の顔が頭から離れず、自分を許せません。
なぜあの時、祖母の状態を確認しないまま離れてしまったのか。と後悔の思いがどんどん湧いてきます。
こんな私がこの先、子供を産み幸せに暮らしてもいいのでしょうか。
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拝
さようでございますか
今朝は祖母君の極楽往生をお祈りさせて頂きました
私がお坊さんになったころの初めての試練は
末期癌に苦しむ妻の父の最後の時を過ごす事でした
最後の時が近いのに中々旅立てない義父は
本来自分がするべき家族3人の介護や看護が出来ないどころか先に旅立たなければならない悔しさと
私達娘夫婦に自分の看護までさせてしまったという思いに闘病以上に悩んでいたようでした
義父は他の家族が休憩の為一旦家に帰ると
残った私に酸素マスクを指差して小さく「わかるだろ?」と言いました
義父との短い付き合いでしたが
同じ婿同士でしたので
義父のプライドや思いやり
身体の苦しみから離れたい
迷惑をかけたくない
この思いに背を向ける事はできませんでした
わたしは目を見つめながらゆっくりマスクを外しやがて最後の眠りにつきました
本来語る事はなかった義父と私の秘密でしたがこの話だと伝わるかと...
この時の事を話すのはとても難しい事です
あなたが経験した体験に関して何が正しいかは正直言えません
もちろん私の行動についてもです
でもね
私が感じたのは
御祖母のプライドや尊厳や迷惑をかけたくないという思いがそういう結果を招いたのだと思います
本当は望んでいたとも言い換えられると思います
現代は人類が初めて経験する
死ねない時代でもあると思います
90歳を過ぎたお年寄りとお話ししてると
日増しに思うように行動できなくなる己の事を受け入れるのがどれだけ苦しいのか
その本音を沢山耳にします
「早く迎えにきてかんながな」
「中々来てくれない」
「迎えさきてくれるんだべか?」
と死の時を心待ちにするようになる人も珍しくありません
御祖母様の苦しみもやはりそれと同じかと思います
わからないけどね
経験上
私には自ら「そうした」のだとしか考えられない
そして死して
尚もあなたを悩ませている事に更に歯痒い思いをしていると思うのです
不慮の行動というよりは
それはどちらかと言うと
御義母の最後の
プライド
優しさ
申し訳なさ
そういう思いが行動に出た
そう感じました
どうか御祖母のそんなお気持ちにも心を寄せてみると心が軽くなるかも
なにより
これから自分が大切にすべき家族の為にも己を責めないで下さいませ
大丈夫です
きっと感謝してくださってますから
合掌
質問者からのお礼
あたたかいお言葉、ありがとうございます。お坊さまも辛い体験をされているのですね。
涙が自然と溢れ、祖母が、私たち孫世代にまでお世話になって申し訳ないと口にしていた事を思いだしました。
家族にも、子育てと介護の両立は難しいから、祖母が気を遣ったんだと、言ってもらいました。
自分が祖母の立場だったらと、考えてみると、私もその道を選びたいと思うかもしれないと、思えました。
気持ちに波があり、そう思えない日もあるかもしれませんが、いただいたお言葉を思い出し、産まれてくる子供に精一杯の愛情を注いで行こうと思います。
本当にありがとうございました。