家族の自殺後、前向きになるには
弟が自殺してから二ヶ月が経ちました。事件後の家庭での振る舞い方について悩んでいます。
私自身も、小学生の時から自殺を意識するような陰鬱な人間で、「あなたの欠点は暗いところ」と複数の人に指摘されてきました。
弟が自殺した直後はアドレナリンが出たように"家族を支える気持ち"や"新しい人生に向けた希望"などがあったのですが、少し時間が経った今は虚無感と絶望が濃くなってきました。
私自身、自殺に共鳴するところがあり、弟がなぜ自殺したかったのか共感できるし、弟が亡くなった当日、首を吊って病院に搬送されたと聞いた時も”中途半端に救命されるよりは逝かせてあげたほうが本人の為になるのでは”とすら思いました。
結局、似てるんです。人間関係、社会進出がうまく出来ず、うまく生きられず、絶望する性格が。
弟が亡くなり、家族が深い哀しみを抱えている中、唯一子供として残った自分が家族を支えなければならない、家族の希望にならなければならない、と分かっているのですが、私には命や人間の営みが良いことだと受け入れられません。
最近、長年情熱を注いできたことで挫折したことも重なり、自分の人生を前向きに考える余裕がありません。昔からの癖ですが、どうしても人生を終わらせる方向、または生まれてきたくなかったという願いに収束してしまいます。
家庭が暗いと、上手くいくものも上手くいかなくなる気がするし、前向きな考えや人に憧れるのですが、自分には性質的に向いていない、生きることにも向いていないように感じます。
これからの生き方について、私には助けが必要だと思い質問させていただきました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
誰かと繋がってください。
suirenn 様 相談ありがとうございます。
まずは、弟様の事、ご愁傷さまでございます。ご冥福をお祈り申し上げます。合掌礼拝
あなたは、よく頑張ってきましたね。前の投稿も読みましたが、弟様おもいで、ご両親にも気遣って生きてこられましたね。ご自分は会話が苦手でも社会に出て仕事をし、弟様が引き込まれても何とかしたいと、支えようとしてこられました。素晴らしいことです。
「今は虚無感と絶望が濃くなってきました。私自身、自殺に共鳴するところがあり」というのも頷けますし、そのようなネガティブな思考を持ってしまうのは、あなたに責任はありませんし、あなたのせいではありません。
周りの環境や、状況で、あなたは会話が苦手になり、そのような思考を持つに至っているのです。人の脳は葛藤や悩みを持つようになっているのです。あなたがそうなりたいと思ってなったのではないのです。
でもそこから前向きになるには、「私には助けが必要だと」とおっしゃるとおり、誰かの支援が必要かと思います。あなたに思いやりや優しさを向けて、優しさで包まれて心に温かさを感じ、そして自分に思いやりが向けられるようになり、自分を責めたり、批判せず、自分にも他人にも寛容で、ここからの人生を責任をもって生きるようになる。そんな心の助けをしてくれる人が必要かと思います。
さらにアドレナリンではなく、オキシトシンが分泌されるよな、安らぎや癒しを感じるような心持になれると良いと思います。
そのために、誰にかに頼っていいのです。会話が苦手なら、このような場所で、あるいはネットでカウンセラーやセラピストやお坊さんと繋がって慈悲の心で支えてもらっていいのです。「前向きな考えや人に憧れる」気持ちもあるのですから、その気持ちを活かすようにして、一人で頑張り過ぎずに、繋がってみてください。
きっと涙が笑顔になるときがくるでしょう。一礼
追伸:早速に、お礼メッセージありがとうございました。日蓮宗にご縁があるようで、有難いことです。どうぞ怯えることなく遠慮なく、いろいろな気持ちをお話しください。メールでも対応させていただきますのでご利用ください。安心感を与えれるような支援を心がけたいと思います。再礼(字数制限でこの欄はここまでです。)
質問者からのお礼
釋孝修 様
早速、回答いただきありがとうございます。
以前の質問にも目を通していただきましてありがとうございます。正直、弟に暗い感情を抱いていた私が今回このような質問をして、叱責されるのではないかと怯えていたところもありましたが、温かい言葉をいただき涙が溢れました。
私は全く出来た姉ではなかったし、後悔の残る結果になってしまいましたが今回の事件で学んだことを忘れないようにしたいです。
誰かと繋がるとは正に、ここハスノハのような場所だと思います。以前から辛い時などは訪れ、問答を参考にしたり人との繋がりを感じていました。改めましてこの場所を維持、運営してくださりありがとうございます。
改めて言葉として受け取ると背中を押されるような力を感じます。孤独に弱いのは自分自身が一番知っているので、生きるために人を頼る勇気を持とうと思えました。
ありがとうございました。
追記:実家の菩提寺も日蓮宗で、弟は日蓮宗のお葬式で送り出されました。ご縁でしょうかね...