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人間と世界に強い不信感と恐怖があります

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有り難し有り難し 15

いつもつぶやき門前でお世話になっております。初めて質問させていただきます。
人々と世界への向き合い方や悩みについて、聞いてほしい事があります。

まず、私は人間不信で、常に人にも世界にも恐怖心を抱いています。
ニュースを見れば、世界がどんどん不穏で殺伐としていってるのがわかり、自分もいつ普通の日常が送れなくなるか、怖くて仕方がありません。
現実の世界でもネットの世界(SNS)でも、悪意を好んで自分の一時の欲を満たすために周囲を傷つけたり、自由を理由にして人に迷惑をかけても反省せず正しいと思ってる人間がたくさんいます。
正しさも思想も価値観も人それぞれ違うのはわかっています。だとしても、人の気持ちを無視する人が多すぎて、いつも悲しいと感じています。
そんな人達に私も大切な物を奪われていて、私が温かい内容で癒やしにするほど好きだった作品も作者自身が残酷かつ悪意を助長するような内容に変えてしまい、大きなトラウマになってしまいました。
私とかつて繋がりがあって親切にしてくれた人達にも、心ない行動をしてる人を尊敬したり称賛する人がいて、あまりのひどさに苦渋の決断で縁を切った事もあります。
今も繋がりが続いてる人にもそういう人がいたり、悪意を助長させるような事を好む人が少なくないです。
そういった人達の事も、本人なりの正義があると、人それぞれの価値観があると、受け止めないといけないのでしょうか。私にはもう、どうすればこれ以上苦しまずに人と良い接し方ができるのかわかりません。
人間は完璧ではなく欠点もあります。しかし、欠点というにはあまりにも情に欠けた人達が多すぎて、親切な人でさえもそうだったりするので、もう誰も信じられる気がしません。
誰もが敵になるかもしれないと常に疑ってしまいます。こんな苦しい悪循環から早く抜け出したいです。

もしかしたら、聞いてくださるお坊さんとも考えがすれ違ってしまうかもしれません。
どういった答えをくださるかも、正直怖いです。私の考え方は間違ってると思われるかもしれません。
でも、毎日同じ事で悩み苦しんでいて生活にも支障が出るほど抱え込んでしまい、死にたくなるほど限界が来ていて耐えられそうになく、寄り添ってくれる人がほしくどうにか状況を変えたいと思い、今回勇気を出して質問をしました。
私のその思いだけでも、届く事を祈っています。よろしくお願いします。

2022年11月25日 6:41

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

善人を探す旅に出るのもひとつかも・・・

みぃけ さん
こんにちは

拝読させていただきました。
不信感と不安がつのり、お辛いですね。
勇気を出しての相談、すばらしいです。

たしかに不穏で殺伐、犯罪やフェイクニュースがあふれ、残酷さや悪意に満ちている世の中かもしれません。
しかし、一方で愛に満ちている世界もあるのではないでしょうか。
あるいは、先ずは愛に満ちた世界を自分のなかにつくるしかないのかもしれません。

悪意は悪意を引き寄せ、親切は親切を引き寄せるのではないでしょうか。
時には、自分の親切が心ない行動に感じることがあるかもしれません、その時はその方と縁を切るのも良いでしょうし、そこでの学びを次に活かすしかないのかもしれません。

>私にはもう、どうすればこれ以上苦しまずに人と良い接し方ができるのかわかりません。
そんなに人と接しなくても良いのではないでしょうか。人と接するのも確かにしんどいと思います。少し孤独感を抱くことがあるかもしれませんが、人間関係もほどほどが良い気がします。
みぃけさんは、きれいな魂をお持ちの方なのだと思います。だからこそ、ピュアでない人間を感じると辛くなられるのかもしれませんね。

みぃけさんの考えが間違っていることはないと思いますよ。
しかし、みぃけさんが気付かれているように、世界中にはほんといろんな考え、いろんな価値観をもっている人たちがいるのだと思います。でも、いつの時代も世界のどこかに、情にあつい人、親切で礼節のある人はいるのではないでしょうか。でないと、とっくに世界は滅びているはずです。
ぜひ、そういった善人を探す旅(できる範囲での意識の持ちよう)に出てみるのも良いのではないでしょうか。

応援しています。
一つの参考となれば幸いです。 

2022年11月25日 9:20
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有り難し
おきもち

慧徳
真言宗 僧侶。スピリチュアルケア師。 みなさまのお悩みに日々、寄り添えれ...
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質問者からのお礼

慧徳 様

私の思いを受け止めてくださり、温かな励ましのお言葉とアドバイスをいただき、嬉しいです。心が常に限界の状態だったので、とても安心し救われました。

そうですね、残酷で悪意に満ちた出来事にあふれる世界でも、人の優しさや楽しい事に触れる時もあります。
私は悪い出来事のほうが強く記憶に残ってしまう質で、気にしてしまうあまり、つい良い出来事もある事を忘れてしまいます。覚えていても、悪い出来事の影響力が強すぎて、心が大きなダメージを受けくじけてしまうんですよね。
それでも、せっかくいただいた愛も忘れてしまうなんて悲しいですし、愛のある世界もあると信じ忘れないようにする事が、希望を失わないために大切なんだと思います。
つぶやき門前でも、ひどく悩んでいる私に優しく声をかけてくださる方がいたり、慧徳様にも私の質問にこうして心強い回答をいただき、それも「愛に満ちた世界」「善人を探す旅」の一つなのだと感じます。
自分の中にも、大切な人や物を愛したり、趣味に没頭したり、愛に満ちた世界を作る事を心がけたいです。そうしている時は、心が穏やかでいられます。

私もそう思います。人と関わるのは本当に難しく疲れますし、一人のほうが楽なのではと思う事もよくあります。
一方で、私は人間不信ですが、それは人を信じ良い交流がしたいという気持ちの表れでもあります。今は一人になりたいと思う事が増えましたが、それと同時に一人は寂しいと感じます。
でも、良い関係になれると思ったのに、悲しいすれ違いから不健全な関係に変わって縁が切れる事が多いので、確かにたまには心の休養として人と接しない期間があってもいいのかなと思います。無理をしてますます人との交流が辛くなったら本末転倒ですものね。
人間関係は学びの連続ですね。辛い経験も次の良い事に活かせるように前向きに考えられたらいいなと思います。
悪い関係だけではなく、良い関係の人も少なからずいるので、その縁をこれからも良い形で続けていけたら嬉しいですし、大切にしたいです。
良い意味で、人々とお互いに思いやり個々を尊重し合える関係を築きたいです。

私は自分を傷つけた相手を深く恨んでしまうので、悪意が悪意を呼ぶように、その気持ちも悪循環を呼び寄せてしまってるのだと思います。そのせいで自分の心も悪意に歪んでいくのを感じます。
自分の振る舞いを振り返ってみると、荒んでる時よりも明るく穏やかでいる時のほうが、良い印象を与え、人から温かい気持ちを向けてもらいやすいなと気づきました。
綺麗な魂だと言ってくださった事を無碍にしないためにも、自分の心を大切に保ちたいです。

情に厚い人、親切な人もいるから、世界は滅びずにいる。その通りですね。今の世界があるのは、ちゃんと心の温かい人がいるからなんだと気づき、思い出すのも大切ですね。そう考えると、希望を持てる気がします。
世界がどうなるかわからない不安はありますが、どうか愛のある世界が守られ続いていく事を願いながら、いただいた応援を励みにして良い日々を送れるよう生きていきたいです。

日頃から自分の気持ちや言葉に自信がなかったので、私の考えが間違ってるという事はないと言っていただけて、重い心の荷が下りて楽な気持ちになれました。
怖がりすぎず、自分から勇気を出して善人を探す旅ができる事を目指して、毎日を明るく生きたいです。
ご回答、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。

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